スーツケースがコインロッカーに入らない！サイズ別解決法

旅行や出張で駅に着いて、さあ観光しようと思った瞬間に「スーツケースがコインロッカーに入らない！」なんて経験、想像するだけで焦ってしまいますよね。

特に、料金がお手頃な300円や400円のロッカーが使えないと、がっかりしてしまいます。

この記事では、そんな失敗や後悔をしないために、知っておきたいコインロッカーの情報をまとめました。

一般的な駅コインロッカーのサイズから、コインロッカーに入るスーツケースのサイズ、特に300円コインロッカーに入るスーツケースのサイズや400円コインロッカーに入るスーツケースのサイズについて、分かりやすく解説していきます。

「このキャリーケースは入るかな？」という心配や、いざという時に大型サイズしか空いていない、なんて事態を避けるためのヒントが満載です。最後まで読めば、あなたのスーツケース選びや旅行計画が、もっとスムーズで快適になるはずですよ。

スーツケースがコインロッカーに入らない原因と基礎知識

まずは駅コインロッカーのサイズを知ろう

旅行先でまずお世話になるのが、駅のコインロッカーですよね。でも、実はこのコインロッカー、場所や鉄道会社によってサイズや料金が少しずつ違うことをご存知でしたか？

「いつも使っている駅と同じだろう」と思ってしまうと、いざという時に入らなくて困る原因になります。そのため、まずは代表的な鉄道会社のコインロッカーが、どのようなサイズや料金設定になっているのかを知っておくことが大切です。

例えば、JR東日本とJR西日本では、同じ「小型」でも奥行きや高さが微妙に異なる場合があります。また、料金も300円から900円以上と、大きさによって幅広く設定されています。

以下に代表的な事業者のサイズと料金の目安をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

事業者名	サイズ区分	サイズの目安（高さH×幅W×奥行D mm）	料金の目安
JR東日本	小型	H200-400 × W340 × D570	300円～
	中型	H550 × W340 × D570	400円～
	大型	H840 × W340 × D570	500円～
JR西日本	小型	H316‐326 × W355 × D645	400円
	中型	H490‐567 × W355 × D645	600円
	大型	H868‐1135 × W355 × D645	800円
東急電鉄	小型	H316‐326 × W342‐355 × D575‐663	400円～500円
	大型	H502‐567 × W342‐355 × D575‐663	500円～600円
	特大型	H843-1135 × W342‐355 × D575‐663	700円～900円

このように、利用する路線や駅によって規格が違うため、事前に訪れる場所のコインロッカー情報を公式サイトなどで調べておくと、より安心して計画を立てられますよ。

コインロッカーの標準的なサイズは4種類

日本のコインロッカーは、主に4つのサイズに分けられていることが多いです。それぞれのサイズにどんな荷物が入るのかを知っておくと、スーツケース選びや荷造りの際にとても役立ちます。

バッグやリュックサックのような手荷物であれば小型サイズで十分ですが、キャリーバッグやスーツケースとなると、中型以上のサイズが必要になってきます。

それぞれのサイズがどのような荷物に対応しているか、目安を見ていきましょう。

サイズ区分	サイズの目安（高さH×横W×奥行D）	料金の目安	収納できる荷物の例
小型	H257～317mm × W355mm × D575mm	300円～400円	バッグ、リュックサック、買い物袋
中型	H550mm × W355mm × D575mm	500円～600円	小型キャリーバッグ、機内持ち込みサイズのスーツケース
大型	H880mm × W355mm × D575mm	700円～800円	中型～大型のスーツケース
特大	H1,153mm × W355mm × D575mm	900円～	長期の旅行用スーツケース、複数の荷物

ここで気をつけたいのが、奥行きはどのサイズも575mm前後で共通していることが多い点です。スーツケースが入るかどうかは、主に「高さ」と「幅」で決まる、と考えると分かりやすいかもしれません。

また、これはあくまで一般的な目安です。前述の通り、設置場所によってサイズは異なるため、特にサイズの境界線上にありそうな荷物を預ける際は、少し余裕を持った計画を立てるのがおすすめです。

機内持ち込みOKでも入るとは限らない

スーツケースを選ぶとき、「機内持ち込み可能サイズ」という表記をよく目にしますよね。これなら一番小さなコインロッカーにも入るだろう、と思いがちですが、実はここに注意点があります。

多くの場合、「機内持ち込み可能サイズ」のスーツケースは、一番小さな「小型」のコインロッカーには入りません。なぜなら、機内持ち込みのサイズ規定と、小型コインロッカーのサイズ規定は、基準が違うからです。

サイズ規定の違いが原因

航空会社の機内持ち込みサイズは、多くが「3辺の合計が115cm以内で、各辺が高さ55cm×幅40cm×奥行25cm以内」といった規定になっています。

一方、一般的な小型コインロッカーのサイズは、高さが31cm前後、幅が35cm前後です。この時点で、スーツケースの幅や高さが、ロッカーの入り口よりも大きいことが分かります。結果として、奥行きに余裕があっても、入り口でつっかえてしまい、預けることができないのです。

ハンドルやキャスターの出っ張りも盲点

さらに、スーツケースのサイズ表記は本体部分のみを指していることが多く、ハンドルやキャスター、サイドポケットなどの出っ張りを含んでいない場合があります。これらの数センチの出っ張りが原因で、ぎりぎり入らないというケースも少なくありません。

このように、機内持ち込みOKという言葉だけで判断せず、スーツケース自体の正確な外寸（キャスターやハンドルを含む）と、利用したいコインロッカーの入り口サイズを、それぞれしっかりと確認することが、失敗を防ぐための鍵となります。

コインロッカー大型ならキャリーケースも安心

手持ちのスーツケースが小型や中型のロッカーに入らない場合、頼りになるのが大型のコインロッカーです。大型ロッカーは、その名の通り収納力が高いのが魅力です。

一般的な大型ロッカーは高さが88cm以上あるため、1週間程度の旅行で使うような大きめのスーツケースでも、すっぽりと収まることが多いです。これなら、どんなサイズのキャリーケースを持っていても、預け先に困る心配はかなり減ると考えられます。

ただし、大型ロッカーにはメリットだけでなく、注意しておきたい点もいくつかあります。

メリット

• 収納力: サイズの大きなスーツケースや、複数の荷物をまとめて預けられる。
• 安心感: サイズを気にせず、ほぼ確実に預けられる。

注意点

• 設置数の少なさ: 大型ロッカーは、小型や中型に比べて設置されている数が圧倒的に少ないです。そのため、観光シーズンや週末などは、駅に着いた時点ですでに全て使用中ということも珍しくありません。
• 料金の高さ: 料金は700円から800円、場所によってはそれ以上と、小型ロッカーの2倍以上になることも。少しの時間預けるだけだと、少しもったいなく感じてしまうかもしれません。

このように、大型ロッカーは非常に心強い存在ですが、必ずしも使えるとは限らないのが実情です。もし大型ロッカーをあてにする場合は、「空いていたらラッキー」くらいの気持ちで考え、もし埋まっていた場合の代替案も用意しておくと、よりスマートに旅を楽しめますよ。

スーツケースがコインロッカーに入らない時の解決策

コインロッカーに入るスーツケースのサイズとは

これからスーツケースを新しく買う予定なら、「コインロッカーに入るサイズ」を基準に選んでみるのはいかがでしょうか。特に一番小さなサイズのロッカーに入るスーツケースを1つ持っていると、旅行や出張の快適さが格段にアップしますよ。

では、具体的にどれくらいのサイズを選べば良いのでしょうか。一般的な小型コインロッカーに入ることを想定した場合の、スーツケースのサイズ目安は以下の通りです。

• 高さ（一番長い辺）：50cm以内
• 幅：30cm～34cm以内
• 奥行（マチ）：20cm～30cm以内

ポイントは、スーツケースを立てた状態で一番長い辺となる「高さ」を、ロッカーの奥行き（約57cm）に収まるように入れる、という考え方です。こうすることで、ロッカーの高さや幅の制限をクリアしやすくなります。

ただし、伸縮ハンドルやサイドの持ち手、キャスターの厚みも考慮する必要があります。そのため、スーツケースのカタログスペックだけでなく、実際の外寸をしっかりと確認することが大切です。特に、ハンドルが平たく収まるタイプや、キャスターの出っ張りが少ないモデルを選ぶと、よりスムーズに出し入れできます。

300円コインロッカーに入るスーツケースのサイズ

旅先での出費は、できるだけ抑えたいものですよね。コインロッカーの料金も、300円で済ませられると嬉しいものです。ここでは、最もリーズナブルな300円コインロッカーに入るスーツケースのサイズについて、具体的に見ていきましょう。

300円で利用できるコインロッカーは、多くが最も小さい「小型」サイズです。前述の通り、このタイプの一般的なサイズは「高さ316mm×幅355mm×奥行575mm」あたりです。

このサイズのロッカーにスーツケースを入れるためには、スーツケースを横に倒して収納することになります。そのため、スーツケースの3辺のうち、最も短い2辺がロッカーの「高さ」と「幅」である31cmと35cmを下回る必要があります。

具体的には、

• スーツケースの幅：35cm以内
• スーツケースの奥行き（マチ）：20cm前後
• スーツケースの高さ：45cm前後

といった、かなりコンパクトなモデルが対象になります。これは、航空会社の「100席未満の国内線機内持ち込みサイズ」に近い大きさです。

書類やノートPCをさっと取り出せるフロントポケットが付いているタイプだと、ビジネスシーンでも活躍してくれます。容量は20L～25L程度のものが多く、1泊2日の旅行や日帰り出張にぴったりのサイズ感と言えるでしょう。

400円コインロッカーに入るスーツケースのサイズ

300円のロッカーより、もう少しだけ収納力に余裕が欲しい場合に便利なのが、400円で利用できるコインロッカーです。この価格帯のロッカーは、高さが少し大きくなっていることが多いのが特徴です。

400円のコインロッカーは、JR東日本では「中型」に分類されることもありますが、一般的には「小型（背高タイプ）」として設置されているケースが見られます。サイズの一例としては、「高さ404mm×幅355mm×奥行575mm」といったものがあります。

300円のロッカーと比べて高さに9cmほどの余裕が生まれるため、対応できるスーツケースの選択肢も少し広がります。

このサイズのロッカーを狙うなら、

• スーツケースの幅：34cm以内
• スーツケースの奥行き（マチ）：25cm以内
• スーツケースの高さ：50cm～55cm以内

といった、「一般的な国内線（100席以上）機内持ち込みサイズ」のスーツケースが入る可能性が高くなります。容量で言うと、30L～40L前後のモデルがこれにあたります。2泊3日程度の旅行にも対応できるサイズなので、汎用性が高く、一つ持っていると様々なシーンで重宝するはずです。

ただし、こちらもハンドルの形状やキャスターの大きさによっては入らないこともあるため、購入前には必ずスーツケースの外寸とロッカーのサイズを照らし合わせて確認してくださいね。

大型サイズのロッカーも選択肢に入れよう

前述の通り、どうしても手持ちのスーツケースが小型や中型のロッカーに入らない、という場面は起こり得ます。そんな時の最終手段として、大型サイズのロッカーの利用も考えておきましょう。

新しくスーツケースを買い替える予定はないけれど、旅先では身軽に動きたい、という方にとって、大型ロッカーは心強い味方になります。中長期の旅行で使う大きなスーツケースや、お土産で荷物が増えてしまった帰り道などでも、大型ロッカーがあれば問題なく預けることができます。

大型ロッカー利用時の心構え

• 料金を把握しておく: 料金は700円～900円程度と、小型に比べて高額になります。あらかじめ料金を把握しておくことで、いざという時に慌てずに済みます。
• 設置場所を調べておく: 主要な駅ではどこに大型ロッカーが設置されているか、事前にフロアマップなどで確認しておくとスムーズです。改札の内外、どちらにあるかもポイントになります。
• 満杯のリスクを考慮する: 何度かお伝えしている通り、大型ロッカーは設置数が限られています。特に多くの人が利用する時間帯は、空きがない可能性も十分に考えられます。もし空いていなかった場合にどうするか、次の手を考えておくと安心感が違います。

大型ロッカーはあくまで「最終手段」あるいは「確実な選択肢」と位置づけ、その利便性とリスクの両方を理解した上で、上手に活用するのが賢い使い方と言えるでしょう。

コインロッカー以外の荷物預かりサービス

「駅に着いたけど、どのサイズのコインロッカーも全部埋まっている…」そんな最悪の事態も、残念ながら起こり得ます。でも、諦めるのはまだ早いです。近年、コインロッカー以外にも便利な荷物預かりサービスが増えているのをご存知でしょうか。

もしコインロッカーが見つからなくても、これらのサービスを知っていれば、スマートに荷物の問題を解決できますよ。

荷物預かりシェアリングサービス「ecbo cloak（エクボクローク）」

これは、荷物を預けたい人と、スペースに空きがあるお店や施設をつなぐ画期的なサービスです。アプリやウェブサイトから事前予約ができ、カフェや郵便局、アパレルショップなど、駅の近くにある様々なお店で荷物を預かってもらえます。

コインロッカーに入らないようなベビーカーや楽器、ゴルフバッグといった大きな荷物も預けられるのが最大の魅力です。料金もバッグサイズなら1日500円、スーツケースサイズでも800円程度と、大型ロッカーと変わらない価格設定なのも嬉しいポイントです。

主要駅の手荷物一時預かりカウンター

東京駅や新宿駅、京都駅といった大きなターミナル駅には、専門の「手荷物一時預かりカウンター」が設置されていることが多いです。ヤマト運輸や佐川急便といった宅配会社が運営しており、プロが荷物を安全に管理してくれます。

こちらもコインロッカーに入らない大型の荷物に対応しており、そのまま宿泊先のホテルへ当日配送してくれるサービスなどもあります。料金は荷物のサイズによりますが、800円前後が目安です。カウンターの場所と営業時間を事前に調べておくと、いざという時にとても頼りになります。

スーツケースがコインロッカーに入らない悩みを解決

この記事では、スーツケースがコインロッカーに入らないというお悩みを解決するために、様々な情報をお届けしてきました。最後に、旅を快適にするための重要なポイントをまとめます。

• コインロッカーのサイズは鉄道会社や駅によって異なる
• 日本のコインロッカーは主に小型・中型・大型・特大の4種類
• 小型ロッカーの料金は300円から400円が目安
• 機内持ち込み可能サイズが小型ロッカーに入るとは限らない
• スーツケースの幅やハンドルの厚みが原因で入らないことが多い
• 小型ロッカーを目指すなら高さ50cm以内のスーツケースが目安
• 300円ロッカーには高さ31cm程度のコンパクトなモデルが入る
• 400円ロッカーなら高さ40cm程度のものも選択肢になる
• スーツケースのフロントポケットは荷物の出し入れに便利
• 大型ロッカーは安心だが設置数が少なく料金も高め
• ロッカーが満杯の時は荷物預かりサービスの利用がおすすめ
• ecbo cloakならカフェなどでも荷物を預けられて予約も可能
• 駅の手荷物預かりカウンターも大型荷物に対応していて心強い
• 事前に目的地のロッカー情報を調べておくと計画がスムーズになる
• スーツケースのサイズ選び一つで旅の快適さは大きく変わる