スーツケース1週間の大きさは？失敗しない選び方とおすすめ容量

1週間の海外旅行、想像するだけでワクワクしますよね。でも、その準備段階で多くの人が頭を悩ませるのが、スーツケースの大きさ選びです。海外旅行1週間におすすめの大きさは一体何リットルなのでしょうか。

4泊5日旅行に行くのにスーツケースの大きさはどれくらいがいいですか？と聞かれれば答えやすいですが、5泊6日、あるいは海外旅行10日間と日数が変わると、最適なサイズも変わってきます。

サイズ一覧(cm)を見ても、いまいちピンとこないし、スーツケースのMサイズは、何日分ですか？という素朴な疑問や、航空会社の規定である3辺合計158cmが何リットルに相当するのか、わからないことだらけで不安に感じていませんか。

スーツケース選びでの失敗や後悔は、せっかくの旅行の満足度を下げてしまうかもしれません。

この記事では、そんなあなたの悩みをすべて解消し、旅行スタイルにぴったりの一台を見つけるための知識を、わかりやすく丁寧にご紹介します。

スーツケース1週間の大きさを決める基礎知識

• わからない人のためのサイズの選び方
• まずは基本の何リットル必要かを知る
• 容量とサイズ一覧(cm)の目安
• スーツケースのMサイズは何日分が目安？
• 3辺合計158cmは何リットルに相当？

わからない人のためのサイズの選び方

スーツケースの大きさ選びで迷ったら、まずは「宿泊日数」と「旅行のスタイル」という2つのポイントから考えてみると、失敗が少なくなりますよ。なぜなら、ただ日数だけで決めてしまうと、旅先での行動パターンやお土産の量といった、実際の荷物の増減に対応できなくなる可能性があるからです。

例えば、一般的な目安として「1泊あたり10リットル」という基準があります。しかし、これはあくまで基本の考え方です。もしあなたが、冬の寒い地域へ旅行するなら、厚手の衣類がかさばるため目安より大きいサイズが必要になります。逆に、夏の旅行で、現地で洗濯をする予定であれば、持っていく衣類が少なく済むため、目安より小さいサイズでも十分かもしれません。

このように、ご自身の旅行計画を具体的にイメージすることが、最適なスーツケース選びの第一歩になります。ショッピングをたくさん楽しみたいのか、アクティブに動き回るのがメインなのか、自分のスタイルを見つめ直してみましょう。

まずは基本の何リットル必要かを知る

スーツケースの大きさを考える上で、最も基本的な単位が「L（リットル）」という容量です。では、1週間の旅行には一体何リットルが適切なのでしょうか。

様々な情報を総合すると、1週間の旅行であれば60Lから80Lの範囲が一般的な目安と考えられます。これは「1泊10L」という基本ルールを7日間にあてはめた70Lを中心に、荷物の増減を考慮した現実的な数値です。

荷物が比較的少ない方や、旅慣れている方であれば60L台でも十分に収まることがあります。一方で、心配性な方や衣類を多めに持っていきたい方、お土産をたくさん買う予定の方は70L〜80Lのサイズを選ぶと、帰りのパッキングで慌てずに済み、安心感が得られます。

ここで、一般的な宿泊日数と容量の目安を表で確認してみましょう。

宿泊日数	容量の目安
1～2泊	30L以下
2～4泊	31～45L
4～6泊	46～60L
1週間前後	61～80L
10泊以上	81L以上

この表はあくまで一般的な指標です。あなたの荷物の量や旅の目的に合わせて、最適なリットル数を見つけるための参考にしてみてくださいね。

容量とサイズ一覧(cm)の目安

スーツケースを選ぶ際、容量を示す「リットル」と並んで重要なのが、本体の大きさを示す「cm（センチメートル）」です。特に航空会社に荷物を預ける際には、このcmで表されるサイズが規定の基準となるため、必ずチェックする必要があります。

注意したいのは、同じ容量（リットル）のスーツケースでも、メーカーやモデルによって縦・横・奥行きのサイズ（cm）は異なるという点です。例えば、同じ80Lでも、縦に長いスリムなモデルと、正方形に近いずんぐりとしたモデルでは、三辺の合計サイズが変わってきます。

一般的に、スーツケースのサイズは「総外寸」で表記されます。これは、ボディ本体だけでなく、キャスターやハンドルといった突起部分をすべて含めた長さのことです。航空会社の規定もこの総外寸を基準にしていますので、購入やレンタルの際には間違えないようにしましょう。

以下に、容量と一般的なサイズの目安をまとめました。

容量（L）	高さ(cm)	横幅(cm)	奥行(cm)	三辺合計(cm)
約35L	約55	約35	約25	約115
約60L	約65	約45	約25	約135
約80L	約70	約50	約30	約150
約100L	約75	約50	約30	約155

この表からもわかるように、容量が大きくなるにつれて、三辺の合計サイズも大きくなる傾向があります。ご自身の荷物量に合った容量を選びつつ、利用する航空会社のサイズ規定をオーバーしないように、両方の数値を確認することが賢い選び方の鍵となります。

スーツケースのMサイズは何日分が目安？

「Mサイズのスーツケース」と聞くと、皆さんはどのくらいの大きさを想像しますか？実は、このS・M・Lといったサイズ表記には、業界で統一された明確な基準が存在しません。そのため、「Mサイズ」という言葉だけで選んでしまうと、思ったより小さかったり、逆に大きすぎたりという失敗につながる可能性があります。

一般的に、スーツケースのMサイズは容量で言うと40L～70L前後のものを指すことが多く、宿泊日数に換算すると3泊から6泊程度が目安とされています。1週間の旅行でMサイズを選ぶのであれば、60L以上の、Mサイズの中でも比較的大きめのモデルが候補になるでしょう。

ただ、ブランドによってサイズ区分は様々です。例えば、あるブランドでは60LをMサイズとしていても、別のブランドではLサイズとして扱っているケースもあります。

したがって、スーツケースを選ぶ際には「Mサイズ」という表記を参考にするだけでなく、必ず「何リットルか」という具体的な容量を確認することが非常に大切です。表記に惑わされず、実際の容量で判断することで、ご自身の旅行プランに本当に適した一台を見つけることができます。

3辺合計 158cmは何リットルに相当？

海外旅行の準備をしていると、「無料受託手荷物は三辺の合計が158cm以内」という規定をよく目にします。これは多くの国際線航空会社で採用されている、追加料金なしで預けられるスーツケースの最大サイズのことです。

では、この「158cm以内」というサイズは、容量にすると大体何リットルくらいなのでしょうか。

スーツケースメーカー各社は、この規定サイズの中で最大限の容量を確保できるよう設計しています。そのため、三辺合計158cm前後のスーツケースは、容量にすると約80Lから、大きいものでは110Lを超えるモデルまで存在します。一般的には90L前後の製品が多く見られます。

158cmサイズのメリットと注意点

このサイズの最大のメリットは、規定内で最大の荷物を運べるという点です。長期の旅行や、お土産を大量に購入する予定がある方にとっては非常に心強い存在です。

しかし、大きなメリットの裏には注意すべき点もあります。それは「重量オーバー」のリスクです。容量が大きい分、衣類や液体物などをたくさん詰め込むと、エコノミークラスで主流の重量制限である「23kg」を簡単に超えてしまう可能性があります。実際に、旅慣れた人からも「90Lクラスのスーツケースをパンパンにすると、ほぼ確実に23kgを超える」という声が多く聞かれます。

超過料金は決して安くありませんので、大容量のスーツケースを選ぶ際は、荷物の重さを意識的にコントロールするか、こまめに重さを計れる携帯スケールを用意しておくと安心ですね。

旅行期間で考えるスーツケース1週間の大きさ

• 4泊5日旅行でのスーツケースの大きさ
• 5泊6日の旅行に最適なサイズとは
• 海外旅行1週間でおすすめの容量
• 海外旅行10日間まで対応できるサイズ
• 海外旅行はお土産の量も考慮しよう

4泊5日旅行でのスーツケースの大きさ

4泊5日の旅行は、国内旅行はもちろん、近距離の海外旅行でも人気のプランですね。この日数に最適なスーツケースの大きさは、40Lから60Lが目安となります。

40L前後のスーツケースは、多くの航空会社で機内持ち込みが可能なサイズです。荷物のパッキングが上手な方や、着回しで衣類を少なくできる方であれば、このサイズでも十分対応できます。機内持ち込みのメリットは、到着後にターンテーブルで荷物を待つ必要がなく、すぐに移動を開始できる点や、ロストバゲージの心配がない点です。

一方で、旅先でショッピングを楽しみたい方や、コスメ類などで荷物がかさばりがちな方は、50Lから60L程度のサイズを選ぶと安心です。

行きは少しスペースに余裕を持たせておくことで、帰りにお土産が増えてもしっかりと収納できます。このサイズになると預け入れ手荷物となりますが、その分、機内に持ち込む手荷物を小さくできるので、移動中の負担が軽くなるという利点もありますね。

5泊6日の旅行に最適なサイズとは

5泊6日となると、4泊5日よりも少し荷物が増えるため、スーツケースの大きさもワンサイズアップさせるのが一般的です。この日数に最適なサイズは、50Lから70Lが目安と考えられます。

このサイズ帯は、いわゆる「Mサイズ」として販売されている製品が最も多く、選択肢が豊富なのが魅力です。50L台であれば比較的コンパクトで取り回しがしやすく、60L台から70Lの大きさがあれば、5泊6日分の着替えやお土産を収納しても、まだスペースに余裕を感じられるでしょう。

特に60L前後のスーツケースは、汎用性が非常に高いのが特徴です。今回の5泊6日の旅行はもちろん、少し荷物が多い3泊4日の国内旅行から、荷物を厳選すれば1週間の海外旅行まで、幅広いシーンで活躍してくれます。

「年に数回、色々な場所へ旅行に行く」という方にとっては、最もコストパフォーマンスの高い選択肢の一つと言えるかもしれません。

海外旅行1週間でおすすめの容量

いよいよ本題の、海外旅行1週間でおすすめの容量についてです。様々な情報を総合すると、最もバランスが良いとされるのは60Lから80Lの範囲です。ただし、この中でどの容量を選ぶべきかは、あなたの旅行スタイルによって変わってきます。

個人旅行や電車移動が多い場合

もしあなたが、スーツケースを自分で運びながら都市間を移動するような個人旅行を計画しているなら、取り回しのしやすさが非常に重要になります。

ヨーロッパの街中にある石畳の道や、駅の階段などを考えると、大きすぎるスーツケースは想像以上に体力を消耗させます。このような場合は、60L台の、なるべく軽量でコンパクトなモデルを選ぶのが賢明です。

買い物がメインの滞在型旅行の場合

一方で、特定の都市に滞在し、ショッピングやお土産探しを存分に楽しみたいというスタイルの場合は、容量に余裕のある70Lから80Lのサイズがおすすめです。

「大は小を兼ねる」という言葉通り、初めから大きいサイズを選んでおけば、帰りのパッキングで頭を悩ませることもありません。荷物が一つにまとまっている方が、管理が楽で安全という側面もあります。

このように、ご自身の旅の目的や行動パターンをシミュレーションして、容量と機動性のどちらを優先するかを考えることが、最適な一台を見つけるための鍵となります。

海外旅行10日間まで対応できるサイズ

1週間を超えて、10日間クラスの長期旅行を計画する場合、スーツケースの大きさは80Lから100Lが目安となってきます。日数が長くなると、必然的に衣類の量が増えますし、滞在が快適になるような便利グッズなども持っていきたくなるため、ある程度の容量が必要になるのです。

特に、秋から冬にかけての寒い季節に旅行する場合は、セーターやコートといった厚手の衣類がかさばるため、90L以上の大型サイズが活躍します。このクラスの大きさがあれば、長期の旅行はもちろん、将来的に留学や出張などで荷物が多くなる場合にも対応できるでしょう。

ただし、100L近い大型スーツケースにはデメリットも存在します。前述の通り、荷物を詰め込むと重量が23kgを大幅に超える可能性が高く、航空会社によっては高額な超過料金が発生します。

また、スーツケース自体の重さも5kg前後になるモデルが多く、小柄な方にとっては持ち運びが大きな負担になることも考えられます。購入やレンタルを検討する際には、こうした利点と欠点を比較検討することが不可欠です。

海外旅行はお土産の量も考慮しよう

楽しい海外旅行で、ついつい買いすぎてしまうのがお土産ですよね。素敵な雑貨や美味しいお菓子、大切な人へのプレゼントなど、気づけば荷物がパンパンに…という経験は、多くの人が通る道です。

スーツケースを選ぶ際には、この「お土産の量」をあらかじめ考慮しておくことが、後悔しないための重要なポイントになります。

理想的なのは、出発時にスーツケースの半分程度が空いている状態です。これだけのスペースがあれば、帰りにお土産がどれだけ増えても、余裕を持って収納できますね。

もし、行きから荷物が多くてスペースの確保が難しい場合は、折り畳み式のボストンバッグやトートバッグをスーツケースに忍ばせておくのが非常に有効な対策です。

帰りにお土産で荷物が増えたら、衣類などの壊れにくいものをボストンバッグに移し、スーツケースには割れ物や箱物のお土産を入れる、というように使い分けることができます。

また、スーツケース自体の機能として、マチを広げて容量を増やせる「エキスパンダブル（拡張）機能」が付いたモデルを選ぶのも賢い選択です。いざという時に容量を増やせる安心感は、心に大きなゆとりをもたらしてくれますよ。

スーツケース1週間の大きさ選びの要点

ここまで、様々な角度からスーツケースの大きさ選びについて解説してきました。最後に、今回の重要なポイントをまとめて確認しましょう。

• 1週間の旅行に最適な容量の目安は60Lから80L
• 容量選びの基本は「1泊あたり10L」と覚えておく
• 心配な方やお土産が多い方は目安より少し大きめを選ぶと安心
• お土産を収納するためのスペースを最初から確保しておく
• 帰りの荷物が増えることを見越して拡張機能付きを選ぶのも一手
• S/M/L表記は参考程度にし、必ずリットル数で判断する
• 三辺合計158cmは航空会社の無料受託手荷物の最大級サイズ
• 158cmサイズの容量は一般的に80Lから110L程度
• 90L以上の大型スーツケースは重量オーバーのリスクが高まる
• エコノミークラスの重量制限は23kgが一般的だと心得る
• 自分で荷物を運ぶ個人旅行では取り回しやすい大きさが快適
• ヨーロッパ旅行では石畳や駅の階段に備え、軽さも重視する
• 旅行先の季節によって衣類のかさばりが大きく変わることを考慮する
• 現地で洗濯する計画なら、より小さいサイズを選ぶことが可能
• 最終的にはご自身の荷物量と旅行スタイルに合った一台を選ぶことが最も大切