旅行先で出会ったおいしい地ビールや、お土産に頼まれたビール。「飛行機で持って帰りたいけど、スーツケースに入れても大丈夫?」なんて、考えたことはありませんか。
特に国内線の飛行機にビールを預けられるか、預け荷物に入れて気圧で破裂しないか、そもそも缶ビールをキャリーケースに入れて持ち込むことはできますか?など、疑問は尽きないですよね。また、お酒をスーツケースで運ぶ際のルールや、入れてはいけないもの(国内線)についても気になるところ。
実は、国内線と国際線ではルールが大きく異なり、国際線では預け荷物やお酒の持ち込みに厳しい制限があります。ANAなど航空会社ごとの液体に関する規定や、一体何本まで持ち帰れるのか、失敗や後悔をしないためにも、正しい知識を知っておくことが大切です。

この記事では、そんなあなたの疑問に一つひとつ丁寧にお答えしていきますね。
- 国内線で缶ビールをスーツケースに入れる際の基本ルール
- 気圧による破裂の心配と安全な梱包方法
- 国内線と国際線におけるお酒の持ち運びルールの違い
- 主要航空会社の液体に関する規定と注意点
缶ビールのついでに知っておきたい「ポテチを預けられるか否か」もチェックしてね!

職業は会社員で、日々の忙しさに追われながらも、旅行が大好きで週末の小旅行や長期休暇にはよく旅に出かけています。
自分にぴったりのスーツケースを選ぶことで旅行の楽しさが変わることに気づいた経験をもとに、スーツケースに関するブログを書いています。
飛行機の国内線で缶ビールをスーツケースに入れる基礎知識

- 国内線の飛行機にビールを預けられますか?
- 国内線に缶ビールは持ち込めますか?
- 預け荷物に入れる際の気圧への対処法
- 液体に関するANAの規定と本数制限
- お酒をスーツケースで安全に運ぶコツ
国内線の飛行機にビールを預けられますか?

「旅先で見つけたクラフトビール、スーツケースに入れて持って帰れるのかな?」ええ、もちろん大丈夫ですよ。日本の国内線であれば、缶ビールをスーツケースなどの預け荷物に入れることは全く問題ありません。
航空会社では、お酒を預ける際のルールをアルコール度数で定めています。一般的な缶ビールのアルコール度数は5%前後ですよね。これは航空会社の規定する危険物には該当しないため、特別な手続きをしなくても、他の荷物と同じように預けることができるんです。
空港のカウンターで荷物を預ける際に、中身について詳しく聞かれることも基本的にはありません。ですので、お土産屋さんで購入したビールを、ためらうことなくスーツケースに詰めて大丈夫です。
ただし、注意したいのは梱包の状態です。万が一、缶が破損して中身が漏れてしまうと、ご自身の衣類だけでなく、他の方のお荷物を汚してしまう可能性もゼロではありません。航空会社は中身の破損については補償してくれないことがほとんど。そのため、預けることは可能ですが、あくまでも自己責任の範囲で、しっかりと梱包することが大切になります。
缶ビールのついでに知っておきたい「ポテチを預けられるか否か」もチェックしてね!

国内線に缶ビールは持ち込めますか?

預け荷物ではなく、「機内に手荷物として持ち込みたい」と考える方もいらっしゃるかもしれませんね。これも、基本的には可能です。国内線では、保安検査を通過したものであれば、缶ビールを手荷物として機内に持ち込むことができます。
ペットボトルのお茶などと同じように、X線検査機に通して問題がなければ大丈夫。ただし、保安検査の際にカバンの中から出して、他の液体類と一緒にトレーに乗せるよう指示されることがあります。少し手間に感じるかもしれませんね。
また、機内持ち込み手荷物には、サイズや重さ、個数に制限があります。缶ビールを何本も持ち込むと、その分重くなってしまい、他の荷物が入らなくなったり、規定の重量を超えてしまったりする可能性も考えられます。
こういった点を踏まえると、数本程度であれば機内持ち込みも選択肢の一つですが、保安検査のスムーズさや手荷物の重さを考えると、スーツケースに入れて預け荷物にする方が、多くの場合でスマートと言えるかもしれません。もちろん、機内で購入したビールを飲むことはできますが、自分で持ち込んだお酒を機内で飲むことはマナーとして控えるのが一般的です。
預け荷物に入れる際の気圧への対処法

飛行機に乗るとなると、多くの方が心配されるのが「気圧の変化」ですよね。「上空の低い気圧で、缶ビールがパンパンに膨らんで破裂してしまったらどうしよう…」そんな不安を感じる気持ち、よく分かります。
しかし、安心してください。航空機の貨物室(カーゴスペース)は、私たちが乗っている客室とほぼ同じ気圧に調整(与圧)されています。そのため、上空に行ったからといって、缶が気圧で破裂することはまず考えられません。もし気圧で破裂するようなら、機内サービスで提供される缶飲料もすべて危険ということになってしまいますよね。
では、なぜ「ビールが漏れていた」という話を聞くことがあるのでしょうか。その理由は、気圧よりも「物理的な衝撃や圧力」にあります。
空港で預けられたスーツケースは、ベルトコンベアで運ばれたり、カートに積み重ねられたりします。その過程で、投げられたり、他の重い荷物の下敷きになったりすることも少なくありません。缶ビールに直接強い衝撃が加わったり、スーツケースが圧迫されて缶が変形したりすることで、中身が漏れ出してしまうことがあるのです。
したがって、気圧を心配するよりも、衝撃から缶を守るための「梱包」をしっかり行うことが、最も有効な対処法と言えます。
液体に関するANAの規定と本数制限

航空会社ごとの具体的なルールも気になるところですよね。ここでは、代表例としてANAの国内線の規定を見てみましょう。ANAでは、お酒を含む液体類の輸送について、アルコール度数によって明確な基準を設けています。
アルコール度数 | 機内持ち込み・お預けの可否 | 1人あたりの制限量 |
---|---|---|
24%以下 | 可能 | 制限なし |
24%超~70%以下 | 可能 | 合計5リットルまで |
70%超 | 不可 | – |
表を見ていただくと分かるように、一般的なビールやチューハイ、ワインといったアルコール度数24%以下のお酒は、預け荷物にする場合でも機内に持ち込む場合でも、量の制限はありません。これはJALなど他の主要航空会社でも同様の基準が採用されています。
つまり、国内線であれば、常識の範囲内でお土産として購入する程度の本数であれば、何本までという心配をする必要はほとんどないということです。
一方で、ウイスキーやウォッカ、一部の焼酎など、アルコール度数が24%を超えるお酒については、1人あたり5リットルまでという制限が設けられています。さらに、アルコール度数が70%を超える非常に強いお酒(消毒用アルコールの一部なども含みます)は、危険物とみなされ、預け荷物としても機内持ち込みとしても輸送することができませんので注意が必要です。
お酒をスーツケースで安全に運ぶコツ

「預けられることは分かったけど、やっぱり破損が心配…」という方のために、ここからは、お酒をスーツケースで安全に運ぶための具体的な梱包のコツをご紹介しますね。少しの手間で安心感が格段にアップしますよ。
衣類やタオルで優しく包む
一番手軽で効果的なのが、衣類やタオルをクッション代わりに使う方法です。缶ビールを1本ずつ、Tシャツやセーター、タオルなどで厚めに包み込みましょう。特に、缶の上下や側面は衝撃を受けやすいので、念入りに保護するのがポイントです。
ビニール袋やジップロックで二重にガード
万が一、缶から液体が漏れ出してしまった場合を想定して、衣類で包んだ上からビニール袋やジップロックに入れることを強くおすすめします。こうすることで、もしもの時も被害を最小限に食い止められ、スーツケースの中の他の荷物を汚さずに済みます。スーパーのレジ袋でも良いですが、密閉できるジップロックならさらに安心ですね。
スーツケース内の配置を工夫する
スーツケースに荷物を詰める際、缶ビールを外側に配置するのは避けましょう。空港での取り扱いの際、ケースの端は最も衝撃を受けやすい部分です。
理想的なのは、スーツケースの中央付近に置き、その周りを柔らかい衣類などで囲んで固定する方法です。こうすることで、外部からの衝撃が直接缶に伝わるのを防ぐことができます。また、缶同士がぶつかり合わないように、間にも衣類を挟むと、より安全性が高まります。
飛行機で缶ビールを運ぶスーツケースの国内線・国際線ルール

- 入れてはいけないもの(国内線)の確認
- 国際線との預け荷物ルールの違い
- お酒の機内持ち込みは国際線では要注意
- 飛行機に缶ビールをキャリーケースに入れて持ち込むことはできますか?
- 飛行機と缶ビールとスーツケース、国内線の要点
入れてはいけないもの(国内線)の確認

缶ビールは国内線の飛行機で問題なく運べることが分かりましたが、改めて、航空機輸送における「入れてはいけないもの」の基本を確認しておきましょう。これは安全な空の旅のために、誰もが守らなければならない大切なルールです。
法令で「危険物」と定められているものは、スーツケースに入れて預けることも、手荷物として機内に持ち込むことも固く禁じられています。
代表的なものには、以下のようなものが挙げられます。
- 爆発の恐れがあるもの: 花火、クラッカー、発煙筒など
- 引火しやすいもの: ライター用の燃料、ペイント類、一部の殺虫剤や農薬など
- 高圧ガス: カセットコンロ用のガスボンベ、ダイビング用の酸素ボンベ、冷却スプレーなど
- その他: 漂白剤、加熱式のお弁当など
これらの品目は、上空の環境で発火したり、他の荷物に損害を与えたりする重大な危険性を持っています。リストにないものでも「これはどうかな?」と迷った場合は、事前に航空会社のウェブサイトで確認するか、空港の係員の方に相談するのが賢明です。
缶ビールやお酒はこれらの危険物には該当しませんが、ルールを正しく理解し、安全な輸送を心がける意識が、すべての乗客にとって不可欠です。
国際線との預け荷物ルールの違い

ここまで国内線のルールを中心にお話ししてきましたが、「海外旅行の場合はどうなの?」という疑問も湧いてきますよね。実は、国内線と国際線では、お酒の取り扱いルールに大きな違いがあります。
一番の違いは「免税範囲」という考え方があることです。国内旅行ではどこで何を買っても税金は一律ですが、海外から日本にお酒を持ち込む際には、一定量を超えると関税という税金が課せられます。
日本の税関では、旅行者一人あたりの酒類の免税範囲を「3本まで(1本760mlの場合)」と定めています。内容量で計算すると合計2,280mlまでが免税の対象です。一般的な350mlの缶ビールであれば、6本までは免税範囲内ということになりますね(350ml x 6本 = 2,100ml)。
この範囲を超えて持ち込む場合は、税関で申告し、定められた税金を支払う必要があります。ビールの場合は、免税範囲を超えた量1リットルあたり200円の税金がかかります。
このように、国際線では「預けられるかどうか」に加えて、「税金がかかるかどうか」という点を考慮する必要があるのです。この違いを知らないと、帰国時に空港で思わぬ出費が発生してしまう可能性があるので、海外旅行の際はお土産の量に注意したいですね。
お酒の機内持ち込みは国際線では要注意

預け荷物だけでなく、機内持ち込みのルールも国際線では格段に厳しくなります。これは、テロ対策の一環として、液体物の持ち込みが世界的に厳しく制限されているためです。
国際線では、あらゆる液体物は「100ml(g)以下の容器」に入れ、それらの容器を「容量1リットル以下のジッパー付き透明プラスチック袋」にまとめて入れる必要があります。この袋は、一人一つまでしか持ち込めません。
このルールに当てはめると、350mlや500mlの缶ビールは、容器の大きさが100mlを超えているため、手荷物として機内に持ち込むことはできません。これは未開封であっても同じです。
唯一の例外は、出発地の空港の保安検査を通過した後の「免税店」で購入したお酒です。これらは特別な袋に封入され、購入した証明と共にであれば機内に持ち込むことが許可されます。ただし、乗り継ぎがある場合は注意が必要です。乗り継ぎ先の空港で再度保安検査を受ける際に、その国のルールによっては放棄しなければならなくなるケースもあるため、一概に安心とは言えません。
したがって、海外からビールなどのお酒を持ち帰る際は、必ずスーツケースに入れて預け荷物にすることが基本となります。
飛行機に缶ビールをキャリーケースに入れて持ち込むことはできますか?

さて、ここまで色々なルールや注意点をお話ししてきましたが、最初の疑問に立ち返ってみましょう。「飛行機に缶ビールをキャリーケースに入れて持ち込むことはできますか?」
この質問に対する答えは、利用するのが「国内線」か「国際線」かによって変わってきます。
国内線の場合
前述の通り、国内線であれば全く問題ありません。キャリーケース(スーツケース)に入れて預け荷物にすることも、手荷物として機内に持ち込むことも可能です。ただし、破損防止の梱包や、機内持ち込み時の保安検査の手間を考えると、預け荷物にするのが最も手軽で安心な方法と言えるでしょう。
国際線の場合
国際線の場合は、「キャリーケースを預け荷物にする」のであれば可能です。ただし、免税範囲(ビールなら約6本まで)を超える場合は税関での申告と納税が必要です。一方で、「キャリーケースを手荷物として機内に持ち込む」のであれば、液体物の制限に触れるため、缶ビールを入れることはできません。
このように、同じ「飛行機に運ぶ」という行為でも、路線によってルールが大きく異なることを理解しておくことが、トラブルなく旅を楽しむための鍵となりますね。
【まとめ】飛行機と缶ビールとスーツケース、国内線の要点

最後に、この記事で解説してきた大切なポイントをまとめてみましょう。これさえ押さえておけば、もう飛行機で缶ビールを運ぶ際に迷うことはありません。
- 国内線では缶ビールをスーツケースに入れて預けることができる
- 国内線では缶ビールを手荷物として機内に持ち込むことも可能
- お酒の持ち運びはアルコール度数24%以下なら本数制限なし
- ANAやJALなど主要航空会社のルールはほぼ同じ
- 気圧による破裂の心配はほとんどない
- 破損の主な原因は物理的な衝撃や圧力
- 安全に運ぶ鍵は丁寧な梱包にある
- 衣類やタオルで缶を1本ずつ包むのが効果的
- 万一の液漏れに備えビニール袋に入れると安心
- スーツケースの中央に配置し周りを衣類で固定するのが理想
- 国際線と国内線ではルールが大きく異なる
- 国際線には免税範囲があり量を超えると課税される
- 国際線では液体物の機内持ち込みが厳しく制限される
- 花火やガスボンベなどの危険物は輸送禁止
- ルールを正しく理解して安全で楽しい旅を
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