アメリカンツーリスターはダサい？評判と理由、選び方まで解説

旅行の準備で新しいスーツケースを探していると、そんな評判が気になってしまいますよね。

ポップで可愛いデザインが多いアメリカンツーリスターですが、一部でささやかれる「ダサい」というキーワード。そのダサいと言われる理由はどこにあるのでしょうか。

また、デザインだけでなく、スーツケースとしての基本的な性能も大切です。実際のところ壊れやすいのか、キャスターの音はうるさいのか、といったスーツケースの評判も気になるところ。

よく比較されるサムソナイトとの違いや、人気のキュリオの使い心地、そもそもどこの国のブランドで、イオンでも見かけるけれど品質は大丈夫？など、疑問は尽きません。

特に機内持ち込みサイズを検討しているなら、買ってから後悔するような失敗は避けたいものです。

この記事では、そんなあなたの不安や疑問に寄り添い、アメリカンツーリスターが「ダサい」と言われる背景から、実際の性能やブランドの魅力まで、あらゆる角度から徹底的に解説していきます。

アメリカンツーリスターがダサいと言われる背景

• ダサいと言われる理由を徹底分析
• そもそもどこの国のブランド？
• 上位ブランドのサムソナイトとの違い
• イオンで買えるというイメージとは
• 人気モデルのキュリオのデザイン性

ダサいと言われる理由を徹底分析

アメリカンツーリスターが「ダサい」と言われることがあるのは、主にその特徴的なデザイン、価格帯、そして身近な販売チャネルが関係していると考えられます。

まず一つ目の理由として、ポップでカジュアルなデザインが挙げられます。

アメリカンツーリスターは、「楽しく、カラフル、そしてファッショナブル」をモットーにしており、鮮やかなカラーやユニークな形状のモデルを数多く展開しています。

この遊び心あふれるデザインは、多くの人にとって旅の気分を盛り上げる魅力的な要素です。

しかし一方で、落ち着いたスタイルを好む方や、ビジネスシーンでの使用を考える方からは「子供っぽい」「派手すぎる」と見えてしまうことがあるのかもしれません。

次に、比較的手に取りやすい価格帯も一因と言えるでしょう。

上位ブランドであるサムソナイトなどと比較すると、アメリカンツーリスターはリーズナブルな価格設定になっています。

この高いコストパフォーマンスは大きなメリットですが、高級感を重視する価値観の中では「安っぽく見える」という印象につながり、結果として「ダサい」という評価に結びつく可能性があります。

そして最後に、イオンのような大型商業施設で販売されている身近さも影響しているかもしれません。

いつでも気軽に実物を見て購入できるのは非常に便利ですが、一部では「特別感がない」「誰でも持っている」というイメージを抱くことも。

希少性やステータス性を求める方にとっては、この手軽さが魅力的に映らないケースもあるようです。

このように、アメリカンツーリスターの長所とも言える特徴が、見る人の価値観や求めるものによっては、ネガティブな印象として捉えられてしまうことがあるのです。

そもそもどこの国のブランド？

アメリカンツーリスターは、その名前が示す通り、アメリカで誕生した歴史あるブランドです。

1933年にソル・コフラーという人物によって、アメリカのロードアイランド州プロビデンスで創業されました。当初から「丈夫で、かつ手頃な価格のスーツケースを作る」ことを目標に掲げており、その理念は現在まで受け継がれています。

そして、ブランドの歴史において大きな転機となったのが、1994年の出来事です。この年、スーツケース業界の巨人であるサムソナイトに買収され、その傘下に入りました。

元々アメリカ国内での人気は高かったのですが、サムソナイトが持つグローバルな販売網や開発力を得たことで、今では世界100カ国以上で愛される巨大ブランドへと成長を遂げました。

したがいまして、アメリカンツーリスターは、アメリカの伝統と、世界シェアNo.1を誇るサムソナイトグループの信頼性をあわせ持つブランドということが出来ます。

ポップなイメージの裏には、長年にわたって培われてきた確かなものづくりの背景があるのですね。

上位ブランドのサムソナイトとの違い

アメリカンツーリスターとサムソナイトは、同じグループに属する姉妹ブランドですが、その立ち位置や特徴には明確な違いがあります。どちらが良い・悪いということではなく、ターゲットとする層やコンセプトが異なるため、その違いを理解することが、自分に合ったスーツケース選びの鍵となります。

この二つのブランドの主な違いを、以下の表にまとめてみました。

項目	アメリカンツーリスター	サムソナイト
ブランドイメージ	ポップ、カジュアル、ファッショナブル	洗練、シンプル、高品質、ビジネス
主な価格帯	約20,000円 ～ 50,000円	約70,000円 ～ 150,000円以上
デザインの特徴	鮮やかな色使い、ユニークな形状、遊び心	落ち着いた色調、ミニマルなデザイン、高級素材
主なターゲット層	若者、学生、ファミリー、カジュアルな旅行者	ビジネスパーソン、ステータスを重視する層
ブランドの関係性	サムソナイト傘下の姉妹ブランド	親ブランド

このように見ると、違いは一目瞭然ですね。 アメリカンツーリスターは、ファッションの一部としてスーツケースを楽しみたい、若い世代やカジュアルな旅行を好む人々に向けたブランドです。一方、サムソナイトは、出張などビジネスシーンでの使用を主眼に置き、品質や機能性、そしてステータスを求める大人向けのブランドと言えます。

言ってしまえば、セレクトショップで展開されるカジュアルブランドと、百貨店に並ぶ高級ブランドのような関係に近いかもしれません。そのため、サムソナイトの品質やデザインを基準にアメリカンツーリスターを見てしまうと、「安っぽい」や「ダサい」と感じることがあるかもしれませんが、それはそもそも目指している方向性が違うからなのです。

イオンで買えるというイメージとは

「アメリカンツーリスターはイオンでも売っている」という事実は、このブランドの性格をよく表しています。これは決してネガティブなことではなく、むしろブランドの大きな強みと信頼性の証と捉えることができます。

イオンのような全国展開する大型商業施設で取り扱われるということは、それだけ多くの人々からの需要があり、幅広い層に受け入れられている人気ブランドであることを意味します。

限定された店舗でしか手に入らない高級ブランドとは対照的に、いつでも、誰でも気軽に実物を確認し、購入できるという利便性は、消費者にとって大きなメリットです。

もちろん、この手軽さが「特別感がない」というイメージにつながり、一部で「ダサい」という印象を抱かせる要因になっている可能性は否定できません。

しかし、別の視点から見れば、イオンのような厳しい品質基準を持つ大手流通で販売が許可されているということは、製品の安全性や品質が一定の水準をクリアしていることの証明でもあります。

よく分からないメーカーの製品をネット通販だけで購入するのに不安を感じる方にとっては、実際に手に取って、その軽さやキャスターの滑らかさ、内装の作りなどを確かめられる安心感は、何物にも代えがたいものでしょう。

したがって、イオンで販売されているという事実は、ブランドの「大衆性」と「信頼性」を象徴していると言え、多くの人にとって身近で頼れる存在であることを示しています。

人気モデルのキュリオのデザイン性

アメリカンツーリ-スターのラインナップの中でも、特に人気が高いモデルの一つが「キュリオ」です。このキュリオのデザインは、ブランドの「楽しさ」や「遊び心」をまさに体現しており、その評価は人によって大きく分かれるポイントかもしれません。

キュリオの最も特徴的なデザインは、まるでレコード盤や水面に広がる波紋を思わせる、リズミカルな同心円の模様です。この立体的なデザインは、スーツケースにユニークな表情を与えるだけでなく、外部からの衝撃を分散させ、傷を目立ちにくくするという機能的な役割も果たしています。

また、キュリオはカラーバリエーションが非常に豊富な点も魅力です。定番のブラックやカーキといった落ち着いた色から、コーラルやソーラーイエロー、ターコイズといった、持っているだけで気分が上がるような鮮やかな色まで揃っています。この多彩なカラー展開により、自分のファッションやスタイルに合わせて、お気に入りの一つを選ぶ楽しみがあります。

これらのデザイン性を「個性的でおしゃれ」と捉えるか、あるいは「派手で落ち着きがない」「ダサい」と感じるかは、完全に個人の感性や好みに委ねられます。シンプルでミニマルなデザインを好む方には受け入れがたいかもしれませんが、旅のアイテムにも自分らしさやファッション性を求めたい方にとっては、キュリオは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

アメリカンツーリスターはダサいの評価を徹底検証

• 客観的なスーツケースの評判
• 壊れやすいという噂の真相
• キャスターがうるさいって本当？
• 機内持ち込み対応モデルと注意点
• 結論：アメリカンツーリスターはダサいのか

客観的なスーツケースの評判

デザインの好みは人それぞれですが、スーツケースとしての基本的な性能に関する評判はどうなのでしょうか。実際のユーザーからの声や口コミを分析すると、アメリカンツーリスターは「コストパフォーマンスが非常に高い」という点で、全体的に良好な評価を得ていることがわかります。

多くのユーザーが評価しているポイントの一つに、「軽量性」が挙げられます。 ハードタイプのモデルの多くには、軽量かつ丈夫なポリカーボネートやポリプロピレンといった素材が使用されています。これにより、女性でも扱いやすく、航空会社の重量制限を気にする際にも余裕が生まれます。実際の口コミでも「驚くほど軽い」「荷物を詰めても楽に持ち運べる」といった声が多く見られます。

また、「実用的な機能」も好評です。 例えば、旅先でお土産が増えても安心な「エキスパンダブル（容量拡張）機能」や、こじ開けに強い「Duosafセキュリティファスナー」など、かゆいところに手が届く機能が多くのモデルに搭載されています。これらの便利な機能が、手頃な価格帯で手に入る点も、満足度の高さにつながっているようです。

もちろん、「キズが目立たないエンボス加工が良い」といった表面仕上げに関する評価や、「TSAロックが標準装備で安心」など、セキュリティ面での評価も高いです。

これらのことから、デザイン面での好き嫌いはあるものの、スーツケースという「道具」として見た場合、その価格に対して十分な、あるいはそれ以上の価値を提供しているブランドとして、多くのユーザーから支持されていることがうかがえます。

壊れやすいという噂の真相

スーツケース選びで「壊れやすい」という噂は非常に気になりますよね。アメリカンツーリスターに関しても、ネットで検索すると関連キーワードとして表示されることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

様々な情報や製品仕様を分析すると、アメリカンツーリスターのスーツケースは「決して壊れやすい製品ではない」ということが言えます。

その理由は、まず使用されている素材にあります。 多くのハードケースモデルで採用されているポリカーボネートやポリプロピレンは、耐衝撃性に優れた素材として知られています。特にポリカーボネートは、しなやかさも兼ね備えているため、強い衝撃を受けても割れにくいという特徴があります。

また、ブランド自身が「耐久性」を大きな強みとして打ち出している点も、この結論を裏付けています。かつてアメリカで放送された、ゴリラがスーツケースを乱暴に扱っても壊れないという有名なテレビCMは、そのタフさを象徴するエピソードです。世界シェア1位のサムソナイトグループの一員として、厳しい品質管理基準のもとで製品が作られていることも、信頼性の高さを示しています。

ただし、これはアメリカンツーリスターに限った話ではありませんが、どんなに頑丈なスーツケースでも、使い方や環境によっては破損する可能性があります。例えば、空港での手荒な荷物の扱いや、石畳のような悪路での無理な走行、過度な荷物の詰め込みは、キャスターやフレームに大きな負担をかけます。

したがいまして、「壊れやすい」という噂は、一部の個別の事例や使い方に起因する可能性が高く、製品自体の品質が低いわけではないと考えてよいでしょう。

キャスターがうるさいって本当？

スーツケースの快適性を大きく左右するキャスターの性能。「アメリカンツーリスターのキャスターはうるさい」という声も時折聞かれますが、これは一概には言えないのが実情です。

まず、一部のスーツケース愛好家がこだわる「HINOMOTO（日乃本錠前）」製のキャスターは、アメリカンツーリスターでは採用されていません。HINOMOTO製キャスターは、その優れた静音性と耐久性で高い評価を得ているため、これを基準にすると物足りなさを感じる方がいるのは事実かもしれません。

しかし、HINOMOTO製ではないからといって、性能が悪いわけではありません。 アメリカンツーリスターは独自のキャスター開発にも力を入れており、例えば「Optimov™サスペンションホイール」のように、衝撃を吸収し、静かで滑らかな走行を実現する高機能なキャスターを搭載したモデルも多数存在します。

実際のユーザーレビューを見ても、「キャスターが壊れた」「動きが悪い」といったネガティブな口コミはほとんど見当たらず、むしろ「スムーズに動く」「取り回しが楽」といった好意的な評価が主流です。

では、なぜ「うるさい」という声が上がるのでしょうか。 これは主に、走行する路面の状況に大きく影響されると考えられます。

ホテルのロビーや空港ターミナルのような滑らかな床では静かでも、凹凸の多いアスファルトや点字ブロックの上では、どうしても走行音が大きくなってしまいます。これは、どのブランドのスーツケースでもある程度共通して言えることです。

以上の点を踏まえると、「キャスターがうるさい」という評価は、特定のモデルや使用環境による部分が大きく、ブランド全体の問題とまでは言えないでしょう。

機内持ち込み対応モデルと注意点

出張や短期の旅行で非常に重宝する、機内持ち込みサイズのスーツケース。アメリカンツーリスターは、豊富なラインナップのほとんどのモデルで、この機内持ち込みに対応したサイズ（スピナー55など）を展開しているため、選択肢が多く選びやすいのが魅力です。

国際線・国内線100席以上の航空機で一般的とされる「3辺の合計が115cm以内」という規定をクリアしたモデルが多数揃っています。これにより、空港での荷物預けの時間を節約でき、ロストバゲージのリスクを避けられるというメリットを享受できます。

ただ、アメリカンツーリ-スターの機内持ち込みサイズを選ぶ際には、一つ知っておきたい注意点があります。 それは、ほとんどのモデルで「サイドハンドルが付いていない」という点です。トップハンドル（伸縮するキャリーバーとは別の、本体上部についている持ち手）は装備されていますが、本体の横側には持ち手がない仕様になっています。

これは、スーツケース全体の軽量化や、デザインのシンプルさを追求した結果と考えられます。小さいサイズなので横持ちする機会は少ない、と割り切れる方であれば特に問題はありません。しかし、飛行機の座席上の収納棚に出し入れする際や、階段の上り下りなどで、横向きに持ち上げたいと感じる場面も考えられます。

私であればサイドハンドルがあった方が便利だと感じますが、こればっかりは使う人のスタイルによります。この仕様を不便に感じるかどうかは、購入前にご自身の使い方をイメージしてみることが大切です。

この点さえ納得できれば、アメリカンツーリスターの機内持ち込みモデルは、旅の強力なパートナーになってくれるでしょう。

結論：アメリカンツーリスターはダサいのか

ここまで、様々な角度からアメリカンツーリスターのスーツケースを検証してきました。この記事のポイントを、最後にまとめてみましょう。

• 「ダサい」という評価は個人の価値観やファッションセンスに大きく左右される
• 主な理由はポップなデザイン、手頃な価格帯、身近な販売チャネルにある
• 落ち着いたスタイルを好む人からは「子供っぽい」と見えることがある
• アメリカで誕生しサムソナイトグループに属する信頼性の高いブランド
• サムソナイトとはブランドのターゲット層やコンセプトが明確に異なる
• どちらが良い悪いではなく目的や好みに合わせて選ぶことが大切
• イオンなどでの販売は多くの人に支持されている証であり品質の証でもある
• 人気モデルのキュリオはブランドの遊び心を象徴するデザイン
• スーツケースとしての客観的な評判はコストパフォーマンスの高さで好評
• 軽量性や実用的な機能が価格以上との声が多い
• ポリカーボネートなどの頑丈な素材を使用しており壊れにくい
• ブランド自身も耐久性をアピールしており品質管理も徹底されている
• キャスターはモデルによるが走行性や静音性に配慮されたものが多い
• 機内持ち込みサイズは多くのモデルで選べるがサイドハンドルがない点に注意
• 最終的に「ダサい」かどうかは、あなた自身のスタイルや価値観で決まる