スーツケースを長く使っていると、キャスターの劣化や不具合に悩まされることが増えてきます。
とくに「スーツケース キャスター 外し方」と検索している方は、壊れたキャスターの交換を検討中だったり、外し方に不安を感じているのではないでしょうか。
本記事では、スーツケースのキャスターを自分で外して修理・交換するための基本をわかりやすく解説しています。
ゴムが剥がれたときの交換方法や、ゴムを貼る応急処置の方法、外れないときの対処法、ドリルを使った外し方、ダブルキャスター交換方法なども網羅しています。
また、差し込み式キャスターの交換方法は?といった疑問や、キャスター交換で外れない時はどうすればいいですか?と困っている方にも役立つ情報を盛り込んでいます。
100均で使える補修用品、ホームセンターでの交換パーツの選び方、スーツケースのキャスターの調べ方、近くのスーツケースキャスター修理店の活用方法、さらには修理料金の目安まで詳しく紹介しています。
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DIY初心者でも安心して取り組めるよう、順を追って丁寧にご案内します。
\この記事を読むとわかること/
項目 | 内容 |
---|---|
ゴムが剥がれた場合 | 走行音や床の傷の原因になるため、早めの交換がおすすめ |
応急処置 | ビニールテープや布テープ、ゴムを貼る方法で一時対応可能 |
差し込み式の外し方 | マイナスドライバーでこじって外す。穴の劣化には注意 |
ドリルを使う外し方 | リベット固定の場合にドリルで中心を削り除去する |
外れないときの対処法 | 潤滑スプレーで緩めたり、無理なら業者依頼を検討 |
100均で買える補修グッズ | 平型ゴム、接着剤、キャスターカバーなどが使える |
ホームセンターでの交換部品 | 家具用キャスターで代用可能な場合あり(サイズ要確認) |
ダブルキャスターの交換方法 | 構造が複雑なため、左右からレンチで慎重に外す |
交換用キャスターの調べ方 | 直径・幅・軸径・取付穴の間隔を測る。型番があれば検索も可 |
修理料金の目安 | DIYは数百円〜、業者依頼は1個あたり3,000〜10,000円 |
おすすめの修理タイミング | キャスターが傾いたり、異音がした時点で対処するのが理想 |
キャスターの固定方式 | ネジ・差し込み・リベットなどがあり、方法ごとに外し方が異なる |
修理に必要な工具 | ドライバー、六角レンチ、ドリル、ヤスリ、スプレーなど |
近くの修理店の探し方 | 「スーツケースキャスター修理店 近く」で検索+ミスターミニットなど |
応急処置後の注意点 | しっかり接着できているか確認し、早めに本格修理を |
スーツケースキャスターの外し方の基本解説

スーツケースキャスターの外し方をご紹介します。
ゴムが剥がれたときの交換方法

まず結論から言えば、キャスターのゴムが剥がれてしまった場合には、できるだけ早めに交換するのが最もおすすめです。理由はとてもシンプルで、ゴムが剥がれた状態でスーツケースを引きずっていると、ガタガタとした大きな音が発生したり、床にキズを付けてしまう可能性があるからです。さらに、剥がれた部分が段差などに引っかかると、バランスを崩してスーツケースが倒れたり、移動がスムーズにできなくなることもあります。
例えば、タイヤのゴムが半分だけ残っているケースでは、キャスターの片側がうまく接地できず、傾いた状態で転がることになります。このような状態では、音の問題だけでなく、キャスターの金属部分がむき出しになって削れてしまい、本体の耐久性にも悪影響を及ぼします。
こういったトラブルを避けるためにも、ゴムが明らかに摩耗していたり、剥がれてきた場合には、迷わずパーツごと交換するのが安心です。とくに、見た目で異常が確認できる場合や、動かしたときに違和感を感じる場合は、早めの対処が結果的にコストや手間の節約にもつながります。
ただし、交換用のパーツがすぐに手に入らない場合もあるでしょう。そのようなときは、一時的な応急処置として、ゴムの代わりにビニールテープや布テープを巻き付けて使うという方法もあります。この応急処置をする際には、キャスターの形状に合わせてテープをしっかりと固定し、走行中にズレたり外れたりしないよう工夫することがポイントです。
もちろん、テープによる補修はあくまで一時的な対応ですので、旅行後や時間に余裕ができたときには、できるだけ早く本格的な修理や交換を行いましょう。特に長距離移動や飛行機の預け荷物として使う予定がある場合は、安全性の面からも完全なパーツ交換をおすすめします。
このように、ゴムの剥がれには早めの対処が肝心です。キャスターの状態をこまめにチェックし、異常があればすぐに対応する習慣をつけることで、スーツケースを長く快適に使い続けることができますよ。
キャスターを外すためのドリル活用法
キャスターがリベットでしっかりと固定されている場合、自力で外すにはドリルが必要になるケースがあります。最初は「本当に自分でできるの?」と不安に感じるかもしれませんが、手順さえしっかり守れば、思っているほど難しくはありません。
というのも、リベットというのはネジのように簡単にドライバーで外せるタイプではなく、基本的には専用の工具や加工が必要な固定方法です。そのため、電動ドリルを使ってリベットの中心部に穴をあけ、そこを削ることで金属を緩めて取り除くという方法が使われます。
例えば、一般的な家庭用の電動ドリルに鉄工用のビット(先端の刃)をセットし、リベットの中央にしっかりと位置を合わせてから、低速で少しずつ削っていきます。
このとき、急がず慎重に削ることで、スーツケース本体を傷つけずに安全に作業を進めることができます。数分間の作業でリベットの頭が取れ、残った芯の部分をドライバーなどで押し出すことで、キャスターを取り外すことが可能になります。
また、ドリル作業に入る前には、スーツケースのボディや周囲の素材をしっかりと保護しておくのが大切です。布テープや養生テープを周囲に貼っておけば、ドリルの刃がずれても傷がつくリスクを減らせます。さらに、リベットが外れた後に取り付ける新しいキャスター用の穴をあけ直す場合も、同じように位置決めと保護を徹底しましょう。
このように、少し準備と慎重な作業が必要にはなりますが、リベット式のキャスターでもドリルを使えば自宅で交換作業が可能です。不安な場合は、一度練習用の金属片などで試してから本番に臨むのもよいかもしれません。
差し込み式キャスターの交換方法は?
差し込み式のキャスターは、スーツケースに使われているキャスターの中でも比較的簡単に交換しやすいタイプです。基本的にネジなどを使わず、差し込むだけの構造になっているため、工具の準備もそれほど多く必要ありません。一般的な家庭にあるドライバーやレンチがあれば、多くのケースで自宅での作業が可能です。
というのも、この差し込み式のキャスターは、軸部分が突起になっており、それをスーツケースの本体側の穴に押し込むことで固定されています。ネジ止めのように回して締める必要がないため、取り外しもマイナスドライバーやペンチを使って軽くこじるだけでOKという手軽さが魅力です。
例えば、家具や収納ボックスに取り付けられているキャスターもこの差し込み式の構造を採用しているものが多く、それらと同じ要領で交換できるため、初めてでも作業に取り組みやすいでしょう。事前にタイヤの直径や差し込み部分の太さ、長さなどをきちんと測っておけば、ホームセンターやネット通販で代用品を探すのも難しくありません。
ただし、ここで気をつけたいのがスーツケース本体の差し込み穴の状態です。特に長期間使用していたり、湿気や衝撃にさらされたスーツケースでは、穴の部分が変形したりひび割れていたりすることがあります。もしそういった劣化がある場合には、キャスターを無理に押し込もうとすると破損を広げてしまう可能性もあるため、交換前には必ず差し込み口の状態をチェックしましょう。
また、交換後にキャスターが緩く感じる場合は、ワッシャーやゴムパッキンなどで隙間を調整することも可能です。しっかり固定されていないと、走行中にキャスターが抜けてしまうリスクもあるため、取り付け後の安定性は必ず確認するようにしてください。
このように、差し込み式のキャスターは交換作業の難易度が低く、DIY初心者にも挑戦しやすい選択肢です。ただし、簡単そうに見えても事前の準備と丁寧な作業は必要不可欠なので、落ち着いて進めることをおすすめします。
ダブルキャスターの交換方法を解説
ダブルキャスターは構造が複雑なため、交換作業にはある程度の知識と注意が必要です。ただし、手順をしっかり理解して準備を整えれば、DIYでも十分に対応できる作業です。
というのも、ダブルキャスターは1か所に2つのタイヤが横並びに取り付けられており、それぞれが独立して回転する構造になっています。このため、シングルキャスターと比べて部品点数が多く、取り外しの工程も1つ多くなります。単純なネジ1本で外せるタイプもありますが、実際には2つのタイヤが片側ずつ異なる向きに固定されていたり、ワッシャーなどのパーツが間に挟まれている場合もあり、注意が必要です。
例えば、ダブルキャスターの中央に1本のボルトで両タイヤが固定されているタイプでは、まず片方のタイヤを外してから、もう片方を取り外す必要があります。このとき両側からレンチや六角レンチを使って交互に力をかけると、ボルトがスムーズに外れやすくなります。無理に片側だけに力を加えると、軸がゆがんだり、ボルトがねじ切れてしまうおそれがあるため注意しましょう。
また、タイヤの外側に装飾用のキャップがついていることもあり、それを外さないとネジ穴やボルトが見えない構造のものもあります。このような場合は、細いドライバーやヘラを使ってキャップを外し、内部の構造を確認してから作業に取りかかるのが安全です。
ダブルキャスターの多くは、シングルよりも耐久性や静音性に優れている反面、サイズや幅が特殊なケースも多いため、交換用パーツを購入する際には正確な測定が不可欠です。直径、幅、取り付け穴のサイズや位置などをしっかりと記録し、可能であれば既存のキャスターをそのまま持参するか、写真に撮っておくとパーツ選びで失敗しにくくなります。
さらに、ダブルキャスターを交換した後は、取り付け部分のガタつきや左右のバランスも確認することが大切です。タイヤが少しでも傾いていたり、回転が硬いと感じた場合は、再度取り付けをやり直すか、スペーサーなどを用いて調整する必要があります。
このように、ダブルキャスターの交換は少し手間がかかる作業ではありますが、正しい手順を踏めば自宅でも十分対応できます。見た目が複雑なぶん敬遠されがちですが、落ち着いて作業すれば、初心者でも交換に成功するケースは多くあります。
ゴムを貼るだけの応急処置方法
スーツケースのタイヤがすり減ったときには、ゴムを貼るだけで簡単に応急処置をする方法があります。この方法は、特に急いでいるときや、パーツの入手が間に合わないときに非常に便利です。ゴムを新たに貼ることで、走行時のガタガタ音を軽減し、床への衝撃も緩和されます。
というのも、タイヤのゴムが完全に取れてしまっていても、表面に新しい素材を加えるだけで、かなりの効果が見込めるからです。特にスーツケースの使用頻度が高い方にとって、音と振動の問題は無視できません。補修することで移動の快適さが戻るだけでなく、他のキャスターへの負荷も抑えられる可能性があります。
例えば、100円ショップやホームセンターで手に入る平型ゴムシートはとても役立ちます。このゴムシートをスーツケースのタイヤのサイズに合わせてハサミでカットし、瞬間接着剤でタイヤ表面にしっかりと貼り付けることで、簡易的ではありますがタイヤの機能を回復できます。さらに、貼り付ける前にヤスリでタイヤの表面を軽く削っておくことで、接着剤の密着性が高まり、剥がれにくくなります。
場合によっては、ゴムバンドやシリコン製のカバーなどを巻きつけるという方法もあります。これらは工具がいらないため、出先での応急処置にも使いやすいです。ただし、こうした方法はあくまでも仮の補修であり、本格的な修理や交換には及びません。
また、補修後に使用する際には必ず試し引きをして、ゴムがずれていないか、音がどの程度軽減されたかを確認しましょう。しっかりと貼れていれば、それなりの効果が感じられるはずですが、もし途中ではがれてしまいそうなら無理に使い続けるのは避けるべきです。
応急処置は便利ですが、やはり長期間使用するには限界があります。耐久性や耐摩耗性は本来のキャスターゴムに比べて劣っているため、旅行の直前など時間がないときの一時しのぎとして使い、その後落ち着いたタイミングで本格的な交換を検討するのが理想です。
このように、ゴムを貼るだけの応急処置は簡単で手軽ですが、効果と限界を理解した上で使い分けることが大切です。短時間でできる対処法として覚えておくと、いざというときに役立ちますよ。
キャスター交換で外れない時はどうすればいいですか?
交換作業中にキャスターがどうしても外れない場合、まずは焦らず落ち着いて複数の対処法を試すことが大切です。無理に力を加えると、スーツケース本体に傷やひびが入ってしまったり、パーツが破損してしまう危険性があります。
その理由は、多くのキャスターがネジ式ではなく、リベットや特殊な差し込み固定方式でしっかりと装着されているためです。そのため、プラスドライバーやレンチなどの一般的な工具だけでは外れないケースも多く、少し工夫が必要になります。
例えば、長年使用しているスーツケースでは、金属疲労やサビによって部品が固着してしまっている場合があります。そんなときは、潤滑スプレー(クレ556など)を固着部分に吹きかけて、5~10分ほど放置するのがおすすめです。潤滑剤が内部に染み込むことで、パーツ同士が滑りやすくなり、力を加えたときにスムーズに外れることがあります。
また、取り付け部に隙間がある場合には、ヘラやマイナスドライバーを隙間に差し込んで、ゆっくりとてこの原理でこじ開ける方法もあります。このときも無理やり強くこじるのではなく、少しずつ角度を変えて様子を見ながら力を加えるようにしてください。滑り止め付きの軍手を使うと手を保護しつつ力も入りやすくなります。
さらに、ドリルを使ってリベットの中心を削り取る方法もありますが、この方法はスーツケースの素材や作業経験によってリスクが伴います。特にボディが柔らかい樹脂製のスーツケースでは、ドリルの刃が滑ったりして意図しない箇所に傷をつけてしまう可能性もあるため、慎重に判断してください。
どうしても自分での取り外しが難しいと判断した場合は、無理に続行せず、プロの修理業者に依頼するという選択肢も視野に入れてください。専門の工具と経験を持った業者なら、安全かつ確実に取り外し・交換を行ってくれますし、その他の部品の点検もあわせて依頼することで、スーツケース全体のコンディションを整えることができます。
キャスターが外れないという状況は、意外と多くの人が経験するものです。知識と道具を少し備えておくだけで、自分でも対応できる場面が増えます。無理をしない、焦らない、丁寧に確認する。この3つを心がけて作業を進めるようにしましょう。
スーツケースキャスターの外し方と修理の選択肢

スーツケースキャスターの外し方と修理の選択肢についてご紹介します。
ゴム交換用アイテムは100均でも揃う?

はい、100均でもスーツケースのキャスターに使えるゴム代用品が見つかることがあります。ただし、選ぶときにはサイズや形状、そして耐久性をしっかりと確認する必要があります。
なぜなら、100均で販売されているゴム関連商品は、もともと家具やイスの脚用、あるいはDIY用途向けに作られたものが多く、スーツケース専用に設計されたわけではないからです。そのため、ピッタリ合うかどうかは実際に試してみないと分からないこともあります。
例えば、セリアやキャンドゥにはシリコン製のキャスターカバーが並んでいることがあります。これはもともと家具用ですが、柔軟性があるのでサイズが近ければスーツケースにも応用できる可能性があります。さらに、滑り止めシートや平型ゴムシートなども、タイヤの表面に貼り付けて補修するのに便利です。
また、接着用の強力両面テープや瞬間接着剤も100均で揃えることができますので、ちょっとした補修キットを一式まとめて購入するのもアリです。キャスターがガタガタしてうるさい場合や、ゴムが部分的に剥がれているときに、これらの材料で応急処置すれば、しばらくは快適に使えるようになるでしょう。
ただし、こうしたアイテムは長期使用には向いていません。強度や摩耗への耐性が低いものも多いため、あくまで「旅行直前の応急対応」や「しばらくの延命措置」として考えるのが無難です。
とはいえ、費用をかけずに自分で工夫して修理してみたいという方には、100均の活用は非常に魅力的な選択肢です。気になる商品があったら、一度試してみる価値は十分ありますよ。
交換パーツはホームセンターで買える?
スーツケースのキャスター交換パーツは、実際に一部のホームセンターで取り扱われていることがあります。特に大型店舗では、キャスターそのものや汎用のパーツが棚に並んでいることもあります。ただし、取り扱っている種類には限りがあるため、必ずしも希望するサイズや仕様のものが手に入るとは限りません。
その理由は、スーツケースのキャスターがメーカーやモデルによって形状、サイズ、取付け方法などが大きく異なるためです。見た目が似ていても、実際に取り付けようとすると穴の位置や軸の太さが違って使えないというケースも少なくありません。
例えば、ホームセンターでよく見かけるのは家具やオフィスチェア用のキャスターです。これらは価格が安く手に取りやすい反面、スーツケースのように長距離を移動する用途には耐久性が不十分なこともあります。それでも、寸法が近いものが見つかれば、応急処置的に取り付けて使うことは可能です。
このため、パーツを探しに行く際は、壊れたキャスター本体を持参してサイズを比較できるようにするのが安心です。メジャーでタイヤの直径、幅、取り付け穴のピッチ(間隔)などをあらかじめ計測してメモしておくと、現場で迷いません。
それでも希望のパーツが見つからない場合や、サイズが合いそうで不安な場合は、ネット通販を活用するのが賢明です。Amazonや楽天市場では、スーツケース専用の交換用キャスターが種類豊富に取り揃えられており、サイズごとの検索やレビューの確認もできるため、安心して選べます。
また、通販で購入できるキャスター交換キットには、必要な工具やワッシャー、ボルトなどがセットになっているものも多く、初心者でも比較的スムーズに交換作業を進められるという利点もあります。
つまり、ホームセンターで探すのも一つの方法ですが、確実さや選択肢の豊富さを求めるなら、ネット通販との併用を視野に入れるのがベストと言えるでしょう。
スーツケースのキャスターの調べ方は?
交換用のキャスターを購入する前に、まずはスーツケースに取り付けられている既存キャスターの正確な情報を把握することがとても重要です。どれだけ性能の良い交換品を見つけても、サイズや仕様が合っていなければ取り付けることはできません。そのためには、いくつかのポイントを丁寧に確認しておく必要があります。
具体的には、まずタイヤの直径(直線的にタイヤを計測した際の外周)と幅(接地部分の厚み)を測りましょう。次に、タイヤの中心にある軸の太さや長さも重要です。軸が細すぎたり太すぎたりすると、スーツケースにうまく収まらないことがあります。また、キャスターを固定しているビス穴の数、間隔、そして位置関係も測定して記録しておくと安心です。ノギスなどの計測器を使うと、より正確な情報が得られます。
可能であれば、壊れたキャスターをスーツケース本体から外して実際に持ち歩くことで、店頭での比較やネット検索が格段にしやすくなります。取り外しが難しい場合は、スマホなどで複数の角度から写真を撮影しておくと、後から確認する際に役立ちます。特に側面、裏面、取り付け部の写真は必須です。
例えば、キャスターの裏側や側面に「A-32」や「HINOMOTO」といった型番やブランド名が刻印されていることがあります。こうした情報をもとにインターネットで検索することで、互換性のある交換品や純正品を見つけやすくなります。加えて、商品レビューを参考にすれば、耐久性や音の静かさなどの使用感を知る手がかりにもなります。
また、スーツケース本体に製造番号が記載されている場合は、その情報を元にメーカーに直接問い合わせてみるのもよい方法です。ブランドやモデルによっては、純正パーツの取り寄せや修理サービスの案内をしてくれることもあります。国内メーカーであれば、日本語でのサポートが受けられるため、安心感もあります。
このように、事前にしっかりと調査をしておくことで、購入後に「サイズが合わなかった」「取り付けられなかった」といったトラブルを未然に防ぐことができます。少し手間はかかりますが、キャスター交換の成功率を大きく高めるために、必要なステップといえるでしょう。
修理料金はどのくらいかかる?
キャスター修理にかかる費用は、修理の方法、スーツケースのブランド、パーツの入手しやすさなど、さまざまな要因によって異なります。相場を知っておくことで、修理を依頼するときに想定外の出費を防ぎやすくなります。
一般的には、キャスター1個あたりの交換費用は約3,000円〜10,000円が目安とされています。安価なモデルであれば数千円で済むこともありますが、ブランド品や特殊構造のキャスターになると1つで1万円を超える場合もあります。これにはパーツ代のほか、作業工賃や場合によっては見積もり手数料なども含まれることがあります。
DIYで修理を行う場合は、部品代だけで済むため、コストを大幅に抑えることができます。例えば、交換用のキャスターキットをネットで購入すれば、4輪セットで1,500円〜2,000円程度から入手可能な場合もあります。また、交換に必要な工具がすでに手元にあるなら、追加費用はほとんどかかりません。ただし、自分で修理を行うには手順をしっかり理解しておく必要がありますし、作業ミスで本体を傷つけてしまうリスクもあるため注意が必要です。
一方、専門業者に修理を依頼する場合は、確実な仕上がりが期待できる反面、それなりの費用が発生します。特に大手メーカーや高級ブランドのスーツケースでは、正規パーツの取り寄せが必要になることが多く、時間がかかる上に費用も割高になります。メーカー保証期間内であれば無償修理の対象となることもありますが、保証外であればすべて自己負担となります。
逆に、無名ブランドや格安品、古いモデルなどはパーツの在庫がすでになかったり、メーカー側で修理受付自体を終了していることもあります。そのような場合は無理に修理を続けるよりも、新しいスーツケースに買い替えた方が、長期的に見てコストパフォーマンスが良くなる可能性もあります。
このように、キャスターの修理費用はさまざまな条件によって変動します。スーツケースの使用頻度や残存価値、愛着の度合いなども考慮しながら、修理に出すかDIYにするか、あるいは買い替えるかを判断するとよいでしょう。
スーツケースキャスター修理店は近くにある?
最近では、スーツケースのキャスター修理に対応するお店が全国的に増えてきており、以前よりもずっと身近な存在となっています。特に、駅ビルや大型ショッピングモールの中にある修理サービスカウンターなどでは、靴やカバンの修理と並んでスーツケースの修理メニューを提供している店舗が増加しています。
中でもよく知られているのが「ミスターミニット」や「リアット」などの全国チェーンの修理店です。これらのお店では、キャスターの交換やネジの締め直しといった軽修理から、本格的なパーツ交換まで、幅広いサービスを受けることができます。作業のスピードも比較的早く、店舗によっては即日対応が可能な場合もあるため、急なトラブルにも心強い味方となるでしょう。
また、これらの修理店では、店頭持ち込みだけでなく、オンラインでの修理受付にも対応しています。例えば、公式サイトから見積もりを依頼し、スーツケースを指定先に配送するだけで修理が完了する「配送修理サービス」も提供されているため、近所に店舗がない場合でも修理を依頼することが可能です。料金の目安や対応可能なブランド、修理期間なども事前に確認できるので安心ですね。
加えて、修理に出す際には、スーツケースの状態を正確に伝えることが大切です。特にキャスターが割れていたり、回転しない状態になっていたりする場合は、その部分をスマートフォンで撮影して画像を添えて相談すると、よりスムーズに対応してもらえます。店舗によってはLINEで写真を送れるサービスを導入しているところもあります。
もちろん、修理が可能かどうかはスーツケースの型番や損傷の程度、そして部品の在庫状況にも左右されます。中には部品が生産終了しているモデルもあり、その場合は汎用品で代用できるかを業者に確認する必要があります。判断に迷ったときは、まず無料見積もりから相談してみるとよいでしょう。
自分で直すか修理店に任せるかの判断基準
自分でキャスターを直すか、それとも修理店に任せたほうが良いか迷ったときには、いくつかの基準で判断するのが賢明です。そのひとつが「キャスターの固定方法と構造の複雑さ」です。
例えば、ネジで簡単に止められているキャスターであれば、DIYでの交換も比較的容易です。必要な工具(ドライバーや六角レンチなど)が手元に揃っていれば、30分程度で作業を終えることができることもあります。交換用のパーツもネットやホームセンターで入手可能なため、コスト面でも手軽に済ませられるメリットがあります。
ただし、リベットで固定されているタイプや、特殊な形状のパーツが使われている場合は要注意です。これらのケースでは、無理に外そうとするとスーツケース本体を傷つけてしまったり、構造自体が破損してしまうリスクがあります。取り外しにドリルが必要なこともあり、道具や経験がないと対応が難しいのが実情です。
また、そもそも自分で修理できたとしても、その仕上がりに自信が持てない場合は、やはりプロに任せた方が安心です。専門店ならではのノウハウや専用工具を使って、安全かつ確実に修理してくれます。保証が付く場合もあるため、修理後のトラブルも防ぎやすくなります。
このように、自分で直すか修理店に任せるかは、作業の難易度と自分のスキル、そして費用とのバランスで決めるのが理想です。無理せず、安全第一で判断するようにしましょう。
スーツケースのキャスター 外し方のポイントを総まとめ
- ゴムが剥がれたキャスターは早めに交換するのが望ましい
- 剥がれたゴムを放置すると騒音や床の傷の原因になる
- タイヤが傾くとスムーズな走行ができなくなる
- ゴムが部分的に残っている場合も全体を交換したほうがよい
- 応急処置としてビニールテープや布テープで巻く方法がある
- キャスターがリベット固定の場合はドリルを使って外す
- ドリル作業では周囲を養生テープで保護しておくと安心
- リベットの芯を押し出すことでキャスターが外れる
- 差し込み式キャスターは工具なしでも交換しやすい
- 差し込み穴の劣化があると無理な作業で破損する恐れがある
- ダブルキャスターは部品点数が多く丁寧な作業が必要
- ボルトを外す際は両側からレンチで均等に回すのがコツ
- ゴムを貼るだけの応急処置は一時的には有効
- 固着したキャスターには潤滑スプレーを使うと外れやすくなる
- 外れない場合は修理業者に依頼する選択肢もある
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