56x36x23のスーツケースは機内持ち込みOK？何リットルでサイズは何か

「56 36 23」という数字の並びを見て、スーツケースの情報を探していらっしゃるのですね。特に、お使いのスーツケースが飛行機の機内持ち込み手荷物として認められるサイズなのか、気になるところだと思います。

このサイズのスーツケースは、一体何泊くらいの旅行に対応できて、容量は何リットルくらいなのでしょうか。また、軽量モデルを選ぶメリットや、無印のような人気ブランドの製品の特徴も知りたいですよね。

さらに、硬いスーツケースだけでなく、旅のスタイルによってはリュックやボストンバッグといった他のバッグも選択肢になります。これらの手荷物との違いや、航空会社ごとのルールをしっかり理解しておかないと、空港で思わぬ失敗や後悔につながるかもしれません。

この記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消し、安心して旅行の準備ができるよう、必要な情報を分かりやすく解説していきます。

56x36x23のスーツケースは機内持ち込み可能か

• 機内持ち込み手荷物の基本ルール
• LCCで特に重要なスーツケースのサイズ
• スーツケースは何リットルが目安？
• 容量から考えるスーツケースで何泊可能か
• 重さ制限で役立つ軽量モデルとは

機内持ち込み手荷物の基本ルール

スーツケースを機内に持ち込む際の基本ルールは、航空会社や飛行機の大きさによって変わるため、事前の確認がとても大切になります。

まず、JALやANAといった大手航空会社（フルサービスキャリア）の国内線・国際線では、一般的に持ち込めるスーツケースのサイズは「3辺の合計が115cm以内」と定められていることが多いです。

具体的には、高さ55cm × 幅40cm × 奥行25cm以内が目安とされています。この規定であれば、あなたが気にされている56×36×23cmのスーツケースは、3辺の合計が115cmとなり、多くのケースで持ち込み可能と考えられます。

ただし、注意したいのは、国内線でも100席未満の小型機材で運航される路線の場合です。この場合、規定がより厳しくなり、「3辺の合計が100cm以内（例：高さ45cm × 幅35cm × 奥行20cm以内）」となることが一般的です。離島への旅行などで小型機に乗る可能性がある場合は、予約時に航空会社へ確認しておくと安心でしょう。

また、重量制限も見逃せません。多くの大手航空会社では10kgまでと設定されていますが、これも航空会社によって異なります。スーツケース本体の重さだけでなく、中に入れる荷物を含めた総重量である点を覚えておいてくださいね。

LCCで特に重要なスーツケースのサイズ

前述の通り、大手航空会社では比較的余裕のある規定ですが、ジェットスターやピーチ・アビエーションなどのLCC（格安航空会社）を利用する際は、スーツケースのサイズと重量の規定がより厳格になるため、特に注意が必要です。

LCCは運賃を安く抑える代わりに、手荷物などのサービスは有料オプションとなっていることが多く、機内持ち込み手荷物のルールを少しでも超えると、搭乗ゲートで高額な追加料金を請求されることがあります。せっかくの旅行で余計な出費をしないためにも、利用するLCCのルールは必ず公式サイトで確認しましょう。

参考までに、主なLCCの機内持ち込み規定を以下にまとめました。

航空会社	規定サイズ（高さ×幅×奥行）	3辺合計	重量制限（合計）
ジェットスター	56cm × 36cm × 23cm	115cm	7kg
ピーチ	50cm × 40cm × 25cm	115cm	7kg
スプリング・ジャパン	56cm × 36cm × 23cm	115cm	7kg
エアアジア	56cm × 36cm × 23cm	115cm	7kg

このように、56×36×23cmというサイズは、ジェットスターなどが採用している代表的なLCC規定サイズであることが分かります。一方で、ピーチのように各辺の寸法が異なる場合もあるため、3辺の合計だけでなく、それぞれの辺の長さが規定内に収まっているかもしっかりと確認することが大切です。

スーツケースは何リットルが目安？

スーツケースの容量は「リットル（L）」という単位で表されますが、機内持ち込みサイズの場合、一般的には30～40リットルが目安となります。

リットル数が大きいほど、もちろん多くの荷物を収納できます。例えば、35リットルを超える容量があれば、機内持ち込みサイズの中でも収納力が高いモデルと言えるでしょう。冬場の旅行で厚手の衣類を入れたい場合や、帰りにお土産をたくさん買う予定がある場合は、40リットルに近い大容量のモデルを選ぶと余裕が生まれます。

逆に、荷物が少ない方や、スーツケース自体をコンパクトに保ちたい方は、30リットル前後のモデルでも十分かもしれません。

スーツケースの「本体サイズ」と「全体サイズ」の違い

ここで一つ注意点があります。インターネット通販などでスーツケースを選ぶ際、「本体サイズ」と「全体サイズ（総外寸）」の2つが記載されていることがあります。航空会社の規定で確認すべきなのは、キャスターやハンドル部分まで含めた「全体サイズ」のほうです。本体サイズだけで判断して購入すると、空港でサイズオーバーを指摘される可能性があるので気をつけてくださいね。

容量から考えるスーツケースで何泊可能か

スーツケースの容量が分かると、次はそのスーツケースで一体何泊くらいの旅行に対応できるのかが気になりますよね。一般的に「1泊あたり10リットル」が目安と言われていますが、これはあくまで簡単な計算方法です。

実際には、旅行先の季節や旅の目的によって必要な荷物の量は大きく変わってきます。

• 1～3泊程度の短期旅行: 機内持ち込みサイズの30～40リットルのスーツケースは、このくらいの短期旅行に最も適しています。夏場の旅行であれば着替えもかさばらないため、3泊分でも余裕を持ってパッキングできるでしょう。
• 冬場の旅行や荷物が多い場合: 冬物のセーターやアウター、ブーツなどは非常にかさばります。そのため、同じ3泊でも冬場の旅行だと、40リットル近い容量がないと窮屈に感じてしまうかもしれません。また、旅先で着回しをあまりしない方や、化粧品などをボトルごとたくさん持っていく方も、少し大きめの容量を見積もっておくと安心です。

したがって、35リットル前後のスーツケースであれば「2～3泊が目安」と考え、ご自身のパッキングスタイルに合わせて判断するのが良い方法と言えます。

重さ制限で役立つ軽量モデルとは

スーツケースを選ぶ際、デザインや容量とあわせて考えたいのが「本体の重さ」です。特に7kgという厳しい重量制限を設けているLCCを利用する際には、軽量モデルのスーツケースが大きなメリットをもたらします。

例えば、重量制限が7kgのフライトで、スーツケース本体の重さが3.5kgだった場合、中に入れられる荷物の重さはわずか3.5kgしかありません。これでは、数日分の着替えや電化製品を入れただけですぐに重量オーバーになってしまいます。

一方で、本体の重さが2.5kgの軽量スーツケースであれば、荷物に充てられる重さは4.5kgに増えます。この1kgの差はとても大きく、もう1枚羽織るものやお土産を追加できる余裕につながります。

もちろん、軽量性を追求したモデルは、素材や構造の工夫により価格が少し高くなる傾向があったり、頑丈さの面で重量級のモデルに一歩譲る可能性があったりといったデメリットも考えられます。しかし、空港で重量オーバーの心配をしながら荷造りをするストレスや、超過料金を支払うリスクを考えれば、特にLCCを頻繁に利用する方にとって、軽量モデルは非常に賢い投資と言えるのではないでしょうか。

56x36x23のスーツケース以外の選択肢

• リュックはサイズ超過でも大丈夫？
• 柔軟性が魅力のボストンバッグ
• バッグとスーツケースの2個持ちルール
• 人気ブランド無印のスーツケースは？
• 最適な56 36 23のスーツケースの選び方

リュックはサイズ超過でも大丈夫？

旅行のスタイルによっては、硬いスーツケースではなく、背負えるリュックを選びたい方もいらっしゃいますよね。リュックの場合、スーツケースと違って中身の量によって形が変わるため、サイズの扱いに少し迷うかもしれません。

時々、「規定サイズを2～3cm超えているリュックでも持ち込めた」という経験談を聞くことがあります。これは、リュックが布製などの柔らかい素材でできているため、荷物の詰め具合を調整すれば、空港に設置されているサイズ測定用のゲージ（枠）に収めることができるケースがあるからです。また、明らかに大きすぎなければ、航空会社の係員も厳密に採寸しないことが多い、という実情もあるようです。

しかし、これはあくまで「黙認されている」状態であり、ルール上はサイズオーバーであることに変わりありません。特に混雑している便や、チェックが厳しい係員に当たった場合は、規定通り追加料金を請求されたり、預け荷物にするよう指示されたりするリスクが伴います。

「バレなければ大丈夫」と考えるのは避け、もし規定を超えるサイズのリュックを使うのであれば、中身をパンパンに詰めすぎない、いつでも測定ゲージに入れられるようにしておく、といった心構えが必要です。何よりも、安心して旅行を楽しむためには、初めから規定内のサイズのリュックを選ぶのが最も賢明な方法と言えます。

柔軟性が魅力のボストンバッグ

ボストンバッグも、スーツケース以外の選択肢として人気のあるアイテムです。リュックと同様に、布製などの柔らかい素材で作られていることが多く、その柔軟性が大きな魅力となっています。

ボストンバッグのメリットは、収納する荷物の形に合わせてバッグ自体が変形してくれる点です。例えば、箱型のお土産など、スーツケースではデッドスペースが生まれがちな不定形なものでも、効率よく収納しやすいでしょう。また、一般的にスーツケースよりも本体が軽いため、重量制限が厳しい場面で有利に働くことがあります。

一方で、デメリットも存在します。まず、キャスターが付いていないモデルが多いため、長距離を移動する際には肩や腕への負担が大きくなります。そして、外部からの衝撃に対する保護性能はスーツケースに劣るため、パソコンやカメラといった壊れやすいものを運ぶ際には、別途保護ケースに入れるなどの工夫が必要です。

旅先での移動距離が短く、壊れ物をあまり持ち運ばないような旅行であれば、ボストンバッグの軽さと収納のしやすさが活きてくると考えられます。

バッグとスーツケースの2個持ちルール

多くの航空会社では、規定サイズのスーツケース1個に加えて、ハンドバッグやノートパソコン用のバッグ、小さなショルダーバッグといった「身の回り品」をもう1個、機内に持ち込むことを認めています。

これは「合計2個まで」というルールです。例えば、56×36×23cmのスーツケースと、普段使っているリュックの2個を持ち込む、といった組み合わせが可能です。旅行中、すぐに取り出したいガイドブックやモバイルバッテリーなどをリュックに入れておき、座席まで持ち込めるのはとても便利ですよね。

ただし、ここでもLCCの場合は注意が必要です。ジェットスターなどの航空会社では、この2個の荷物の「合計重量」が7kg以内でなければならない、と定めています。スーツケースが5kg、リュックが3kgだった場合、合計8kgで重量オーバーとなってしまいます。

2個持ち込みができるからといって、それぞれの荷物を好きなだけ詰め込めるわけではないのです。この合計重量のルールは意外と見落としがちなポイントなので、LCCを利用する際は、持ち込む全ての荷物の重さを合算して考える習慣をつけておくと良いでしょう。

人気ブランド無印のスーツケースは？

スーツケース選びでは、多くのブランドがあって迷ってしまいますが、その中の一つに、シンプルで機能的なデザインが人気の「無印良品」があります。

無印良品のスーツケースは、多くのユーザーから支持されるいくつかの特徴を持っています。まず、そのデザインは非常にシンプルで、どんなファッションや旅行スタイルにも合わせやすいのが魅力です。表面の凹凸（リブ加工）も、強度を高めつつ、傷が目立ちにくいように工夫されています。

機能面で特に評価が高いのが、キャスターを固定できる「ストッパー機能」です。電車の中や坂道でスーツケースが勝手に転がっていくのを防げる、非常に便利な機能です。また、静音性に優れたキャスターを採用しているモデルも多く、早朝や深夜の移動でも周りを気にせず静かに走行できます。

もちろん、機内持ち込みに対応したサイズも複数展開されており、価格も比較的手頃なため、機能性とコストのバランスが良いスーツケースを探している方にとっては、有力な選択肢の一つになると言えます。

最適な56x36x23のスーツケースの選び方

この記事では、56×36×23cmというサイズを中心に、機内持ち込み用スーツケースに関する様々な情報をご紹介してきました。最後に、あなたにとって最適な一台を見つけるためのポイントを、箇条書きでまとめておきます。

• 利用する航空会社、特にLCCの最新規定を公式サイトで確認する
• 一般的な機内持ち込みサイズは3辺合計115cm以内が目安
• 56×36×23cmはジェットスターなどが採用するLCC規定サイズ
• 100席未満の小型機は3辺合計100cm以内と規定が厳しくなる
• 重量制限は大手航空会社で10kg、LCCでは7kgが主流
• 機内持ち込みサイズの容量は30～40リットルが一般的
• 2～3泊程度の短期旅行に最適な容量
• 冬場や荷物が多い場合は40リットル近いと安心
• LCC利用時は本体が2kg台の軽量モデルが有利
• リュックやボストンバッグは柔軟だがサイズ超過に注意が必要
• スーツケースと身の回り品の2個持ちが可能な場合が多い
• LCCでは2個の荷物の合計重量が制限内かを確認する
• キャスターのストッパー機能や静音性は快適さを左右する
• キャスターやハンドルを含めた「全体サイズ」で購入を判断する
• 空港の搭乗ゲートで抜き打ちのサイズや重量チェックがあることを心得る