
岩手県の郷土料理として有名な「わんこそば」。
お給仕さんの「はい、じゃんじゃん!」の掛け声と共に、次々とお椀に入れられるおそばを食べる体験は、一度はやってみたいと思う方も多いのではないでしょうか。



ただ、挑戦するとなると「一体、何杯食べれば普通なの?」と気になりますよね。
この記事では、わんこそばの平均が男性と女性でどれくらい違うのか、そもそも何杯で一人前になるのか、そして挑戦の目標になる100杯が何人前の量で、その難易度はどれほどのものなのかを詳しく解説します。
また、お店の値段や何杯で元取れるのかという現実的な疑問から、歴史に名を刻む最高記録、特に女性の最高記録や女性が100杯を達成することのすごさまで、あなたが知りたい情報をぎゅっと詰め込みました。
わんこそばへの挑戦を考えているあなたの、疑問や不安を解消するお手伝いができれば嬉しいです。
- わんこそばの男女別平均杯数がわかる
- 100杯達成のすごさと現実的な量が理解できる
- お店の値段や元を取るための杯数の目安がわかる
- 歴代のすごい記録や目標設定のヒントが得られる
わんこそばは何杯からすごい?平均と基準を解説


- わんこそばの平均は男性・女性でどれくらい?
- そもそも、わんこそばは何杯で一人前なの?
- 目標の100杯は何人前に相当するのか
- わんこそば100杯の難易度はどのくらい?
- わんこそばの値段の相場とルール
- お店の料金は何杯で元取れるかシミュレーション
わんこそばの平均は男性・女性でどれくらい?
わんこそばに挑戦するとき、まず気になるのが平均杯数ですよね。自分の記録が平均と比べてどうなのか、知っておくと目標も立てやすくなります。
一般的に、わんこそばの平均杯数は、男性が60杯前後、女性が40杯前後と言われています。もちろん個人差はありますが、多くの方がこのくらいの杯数でお腹がいっぱいになるようです。
男性の場合、50杯を超えたあたりから苦しさを感じ始める方が多いみたいですね。一方、女性は胃の大きさも関係して男性よりは少し少ない杯数になる傾向があります。
ですから、もしあなたが男性ならまずは60杯、女性なら40杯を目標にスタートしてみると、自分のペースを掴みやすいかもしれません。この平均杯数を超えられれば、十分に「よく食べたね!」と言われるレベルだと考えられます。


そもそも、わんこそばは何杯で一人前なの?


「わんこそばを100杯食べた!」と聞くと、とてつもない量を想像するかもしれませんが、わんこそば1杯あたりの量はごくわずかです。
お店によって多少の違いはありますが、わんこそば約15杯で、通常のかけそばやもりそばの一人前とほぼ同じ量に相当します。わんこそば1杯に含まれるそばの量は、だいたい10グラムから15グラム程度。おちょこより少し大きいくらいのお椀に、ほんの一口分が入っているイメージですね。
この事実を知ると、100杯という数字も少し現実的に感じられるのではないでしょうか。普通の食事でかけそばを2杯食べられる方なら、計算上は30杯食べられることになります。
このように、1杯の量が少ないからこそ、次々とリズミカルに食べ進める楽しさが生まれるわけです。杯数という数字に驚かずに、まずは「かけそば一杯分=15杯」という基準を覚えておくと、挑戦中の目安になりますよ。
目標の100杯は何人前に相当するのか


多くの挑戦者が一つの大きな目標として掲げる「100杯」。では、この100杯という数字は、いったい通常のおそばの何人前にあたるのでしょうか。
前述の通り、わんこそば15杯が約一人前とされていますので、単純に計算してみましょう。 100杯 ÷ 15杯/人前 ≒ 約6.7人前
つまり、100杯を達成するということは、かけそばを約6杯から7杯分たいらげるのと同じくらいの量になります。こうして見ると、やはりかなりの大食いであることが分かりますね。
重さで考えてみると、そば1杯が約13グラムだとすると、100杯で約1.3キログラムになります。つゆの水分も含むと、胃の中はさらに重くなります。普段の食事ではなかなか体験できない量を食べることになるため、100杯達成は立派な記録と言えます。
カロリー面では、100杯で約1,300kcalほど。成人の1日の摂取カロリーの半分以上にはなりますが、それ以上に物理的な量の多さが、挑戦者を苦しめる最大の壁となるようです。
わんこそば100杯の難易度はどのくらい?


100杯達成がかけそば6~7人前に相当することからも分かるように、その難易度は決して低くありません。男性平均が60杯、女性平均が40杯ですから、100杯という数字は平均の1.5倍から2倍以上。これは、誰でも簡単に達成できる記録ではないことを示しています。
しかし、ただやみくもに食べても達成は難しいですが、いくつかのコツを知っておくと達成の可能性はぐっと上がります。
満腹になる前にペースを上げる
人間の脳が満腹感を感じ始めるのは、食事を開始してから約20分後と言われています。この20分間でいかに杯数を稼げるかが、100杯達成の鍵を握ります。序盤は会話などを楽しみつつも、リズミカルに食べ進めることを意識するのが大切です。
つゆは極力飲まない
お椀に溜まるつゆは、こまめに用意された桶に捨てるようにしましょう。つゆを飲んでしまうと、それだけでお腹が膨れてしまいます。そばの味を楽しみつつも、つゆは口に含む程度にしておくのが、たくさん食べるための基本テクニックです。
薬味で味に変化をつける
ずっと同じ味で食べ続けると、どうしても飽きがきてペースが落ちてしまいます。ねぎ、もみじおろし、七味、わさびなど、お店が用意してくれる薬味を積極的に活用しましょう。15杯ごと、20杯ごとなど、自分でタイミングを決めて味を変えることで、気分をリフレッシュさせながら最後まで美味しく食べ進められます。
これらのコツを意識するだけで、100杯達成の難易度は少し下がるかもしれません。自分の限界に挑戦する楽しさを味わってみてくださいね。


わんこそばの値段の相場とルール
わんこそばに挑戦する際、気になるのが料金ですよね。お店によってシステムは異なりますが、一般的な値段の相場と基本ルールを知っておきましょう。
値段の相場は、大体2,000円台後半から3,500円くらいが一般的です。これは食べ放題の料金で、時間制限が設けられているお店と、無制限のお店があります。小学生や幼児は大人料金から割引されることが多いので、ご家族で楽しむこともできますよ。
料金には、おそばの他に、さまざまな薬味や、箸休めの小さなおかず(まぐろの刺身など)が含まれているのが普通です。
わんこそばの基本ルール
わんこそばには、独特のルールが存在します。
- お椀を空にする: 給仕さんがおそばを入れる前に、お椀に残っているおそばは必ず食べきらなければなりません。1本でも残っていると、次のおそばは入れてもらえません。
- お椀にフタをするまで終わらない: 満腹になったら、お椀にフタをかぶせて終了の合図をします。このフタをかぶせる動作は、給仕さんが次のおそばを入れようとする一瞬の隙を狙って行います。フタをしない限り、給仕さんはどんどんおそばを入れ続けるため、自分の限界を見極めることが大切です。
この給仕さんとの駆け引きも、わんこそばの醍醐味の一つ。ルールを理解して、岩手の食文化を存分に楽しんでくださいね。
お店の料金は何杯で元取れるかシミュレーション
食べ放題と聞くと、「元を取りたい!」と考える方もいらっしゃるかもしれませんね。わんこそばで元を取るには、一体何杯くらい食べる必要があるのでしょうか。
これはお店の料金や、かけそば一杯あたりの値段設定によって変わるため一概には言えませんが、一つの目安として、だいたい65杯から70杯程度を食べると元が取れる計算になることが多いようです。
例えば、食べ放題の料金が3,000円だったとします。お店で提供されるかけそば一杯が600円で、わんこそば15杯がかけそば一人前と同じ原価だと仮定してみましょう。
- 元を取るのに必要なおそばの杯数:
- 3,000円 ÷ 600円/人前 = 5人前
- 5人前 × 15杯/人前 = 75杯
このように計算すると、75杯食べればお店の元が取れることになります。実際には薬味などの値段も含まれるため、もう少し少ない杯数でも元は取れていると考えられます。
ただ、元を取ることにこだわりすぎると、楽しむことを忘れてしまいがちです。あくまでゲーム感覚の目安として考え、自分のペースで美味しく食べられる範囲で挑戦するのが一番ですよ。


記録で見るわんこそば!何杯からが本当にすごい?


- 女性の100杯達成は周りからどう見られる?
- 気になるわんこそばの女性最高記録
- 歴代のわんこそば最高記録はまさに異次元
- わんこそばで「すごい」と言われる杯数は?
女性の100杯達成は周りからどう見られる?


女性がわんこそばで100杯を達成するのは、周りから見ても「ものすごくすごい!」と称賛される、大変な偉業です。
前述の通り、女性の平均杯数は40杯前後。その2倍以上である100杯という数字は、単によく食べるというレベルをはるかに超えています。お店によっては、100杯を達成すると記念の証明書や木札、記念品などをもらえることが多く、それが一つのステータスにもなっています。
もしあなたが女性で100杯を食べきったら、お店の人からも他のお客さんからも、驚きと尊敬のまなざしで見られることでしょう。SNSなどに投稿すれば、たくさんの「いいね!」がもらえること間違いなしです。
もちろん、無理は禁物ですが、もし体調が万全で「今日は行けるかも!」と感じたら、この大きな目標に挑戦してみる価値は十分にあります。達成した時の満足感と、周りからの称賛は、きっと忘れられない思い出になります。
気になるわんこそばの女性最高記録
女性の100杯達成がすごいことは分かりましたが、では、頂点に立つ女性たちは一体どれほどの記録を持っているのでしょうか。
毎年開催される「全日本わんこそば選手権」では、信じられないような記録が生まれています。その中でも特に有名なのが、「魔女」の愛称で知られるフードファイターの菅原初代さんです。彼女は、この大会で399杯(10分間)という驚異的な記録で優勝したことがあります。
また、別の年の大会ではゲストとして45分間で451杯を食べたという記録も残っています。
他にも、2018年の大会では小原尚子さんが411杯(15分間)を記録するなど、女性フードファイターたちの記録は、一般の女性の平均杯数の10倍近くにも達します。
これらの記録は、特別な訓練を積んだプロの世界の話ではありますが、同じ女性としてこれだけの量を食べられる人がいるという事実は、驚きと共に少し勇気を与えてくれるかもしれませんね。
歴代のわんこそば最高記録はまさに異次元
女性の記録もすごいですが、全日本の大会における歴代の最高記録となると、もはや想像を絶するレベルに達します。
ここでは、全日本わんこそば選手権の歴代上位記録の一部を表で見てみましょう。
順位 | 記録(杯) | 氏名 | 出場年 | 制限時間 |
第1位 | 632 | 鈴木 隆将 | 2018年 | 15分 |
第2位 | 559 | 中嶋 博文 | 1996年 | 無制限 |
第3位 | 543 | 新井 義人 | 2018年 | 15分 |
第4位 | 530 | 風間 博正 | 1993年 | 無制限 |
第5位 | 480 | 菅原 初代 | 2010年 | 45分 |
歴代1位の記録は、なんと15分間で632杯。これは1分あたり約42杯、1.5秒に1杯というとてつもないペースで食べ続けた計算になります。
注目すべきは、1997年以前の大会では時間制限がなかった点です。そのため、単純に杯数だけで比較はできませんが、いずれの記録も常人には到底真似のできない、まさに異次元の領域であることがわかります。
これらの記録は、わんこそばという食文化が持つ、競技としての一面の奥深さを示しています。
わんこそばで「すごい」と言われる杯数は?
これまで平均や記録を見てきましたが、結局のところ、わんこそばは何杯から「すごい」と言われるのでしょうか。この記事の締めくくりとして、目標にしやすい基準をまとめてみましょう。
- 平均超え(男性70杯~、女性50杯~)
- まずは平均を超えることが最初のステップです。このラインを超えれば、友人や家族の中では「すごいね!」と言われるレベルです。
- 大台の100杯
- 性別を問わず、100杯は誰もが認める大きな目標であり、達成すれば「大食い」の称号を得られるでしょう。お店から証明書がもらえることも多く、記念になります。
- 200杯以上
- ここまで来ると、一般人の中ではトップクラスです。フードファイターに片足を突っ込んでいると言っても過言ではないかもしれません。
- 300杯以上
- これはもう、テレビに出られるレベルです。特別な才能と訓練がなければ到達できない領域と言えます。
要するに、わんこそばで何杯からすごいと感じるかは、誰と比べるかによります。大切なのは、記録に挑戦する過程を楽しむこと。自分の体調と相談しながら、無理なく楽しい思い出を作ってくださいね。
- わんこそばの平均は男性60杯、女性40杯が目安
- わんこそば約15杯で、かけそば一人前に相当する
- 目標とされる100杯は、かけそば約6~7杯分の量
- 100杯達成は平均の倍以上で、難易度は高い
- 100杯達成のためには、序盤のペース、つゆ、薬味が鍵
- 料金相場は2,500円~3,500円程度
- 元を取るには65杯~75杯程度が必要なことが多い
- 女性の100杯達成は周囲から称賛される偉業
- 女性の大会記録は400杯を超えるレベル
- 歴代最高記録は15分で632杯という異次元の数字
- 昔の記録には時間無制限のものもある
- 「すごい」の基準は段階的に考えられる
- まずは平均超えの男性70杯、女性50杯を目指すのが現実的
- 100杯達成は誰もが認める大きなマイルストーン
- 最も大切なのは、自分のペースで安全に楽しむこと



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