東南アジア旅行の行き先として、常に人気上位のベトナムとタイ。
「次の旅行はどっちに行こうかな?」と、胸を躍らせながら悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
旅行の費用は一体どっちが安いのか、都市部はどっちが発展しているのか、考えるだけでワクワクしますよね。
一方で、現地の治安や最新の経済状況も気になるところです。
Yahoo!知恵袋のようなサイトで情報を集めたり、地図を眺めながら、もしかしたら両国を周遊するプランを練ったりしている方もいるかもしれません。
中には、両国の歴史的な関係について「仲が悪いのでは?」なんて、少し深い疑問を持つ方もいらっしゃるようです。
この記事では、そんなあなたのあらゆる疑問にお答えするために、客観的な情報に基づいてベトナムとタイを様々な角度から徹底比較していきます。

この記事を読み終える頃には、あなたにぴったりの旅先がきっと見つかりますよ。
- 旅行にかかる費用や物価の具体的な違い
- 都市の発展度や交通インフラの快適さ
- 現地の治安状況と旅行者が注意すべき点
- 食事や気候、あなたに合った旅のスタイルの見つけ方
項目別比較!ベトナムとタイ、初心者はどっち?


- 旅行費用はどっちが安い?円安下の相場を解説
- 都市部はどっちが発展しているかインフラで比較
- 旅行者が注意すべき両国の治安の違い
- 近年の経済状況と物価の動向をチェック
- 日本人の口に合うのはタイ料理かベトナム料理か
旅行費用はどっちが安い?円安下の相場を解説


海外旅行を計画する上で、やはり一番気になるのは「費用」ですよね。特に最近の円安状況を考えると、少しでもお得に旅を楽しみたいと思うのは当然のことです。
ずばり、コストパフォーマンスを重視するなら、ベトナムに軍配が上がります。もちろん、タイもかつては「物価が安い国」の代表格でしたが、近年の経済発展と円安バーツ高の影響で、そのイメージは変わりつつあります。特にバンコクなどの都市部では、お洒落なカフェやレストランは日本より高いことも珍しくありません。
一方のベトナムは、タイと比較するとまだ物価が安く、特に食事や交通費といった日常的な出費をかなり抑えることが可能です。ローカルな食堂であれば、一食200円~300円ほどでお腹いっぱいになれるのも魅力の一つ。ホテルも、タイよりリーズナブルな価格で質の高い施設を見つけやすい傾向にあります。
ただ、タイが一方的に高いというわけではありません。屋台やローカル向けの市場を利用すれば、タイでも十分に食費を抑えることはできます。旅のスタイルによって費用は大きく変わるため、一概には言えませんが、同じようなグレードの旅行をすると仮定した場合、全体的な費用はベトナムの方が安く済むと考えてよいでしょう。
項目 | タイ(バンコク) | ベトナム(ホーチミン) | 備考 |
航空券(往復) | 4万円 ~ 8万円 | 4万円 ~ 7万円 | 時期や航空会社により変動 |
中級ホテル(1泊) | 5,000円 ~ 8,000円 | 3,000円 ~ 6,000円 | ベトナムの方がコスパ良好 |
ローカルな食事(1食) | 300円 ~ 1,000円 | 200円 ~ 800円 | ベトナムの方が安価な傾向 |
タクシー初乗り | 約150円 | 約70円 | Grabなど配車アプリが便利 |
このように、全体的な旅行費用を少しでも抑えたい、現地で気兼ねなくお金を使いたいという方には、ベトナムの方が向いているかもしれませんね。
都市部はどっちが発展しているかインフラで比較


旅行中の快適さを大きく左右するのが、交通網や通信環境といったインフラの充実度です。この点においては、現時点ではタイの方が一歩リードしていると言えます。
タイの交通インフラ
特に首都バンコクは、BTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)といった鉄道網が非常に発達しており、市内の主要な観光地やショッピングモールへスムーズにアクセスできます。渋滞が激しい都市なので、時間を正確に読める電車移動は旅行者にとって大きなメリットです。また、観光客向けの案内表示や英語アナウンスも充実しているため、初めて訪れる人でも安心して利用できます。
ベトナムの交通インフラ
一方、ベトナムのホーチミンやハノイでは、市民の足はバイクが中心で、旅行者の主な移動手段はタクシーや配車アプリ「Grab」になります。ただ、近年はインフラ整備が急速に進んでおり、ホーチミンでは日本の支援による地下鉄(メトロ)1号線がついに開通しました。これは今後のベトナムの発展を象徴する出来事であり、数年後には交通の便が劇的に改善されている可能性を秘めています。
キャッシュレス決済の普及率も、両国ともに非常に高いです。しかし、観光客が利用しやすい施設という観点で見ると、タイの方がよりシームレスに使える場面が多い印象を受けます。トイレの清潔さやWi-Fi環境の整備といった細かな点も含め、観光地としての完成度や旅行のしやすさを求めるのであれば、タイの方が快適に感じられるでしょう。
項目 | タイ(バンコク) | ベトナム(ホーチミン) |
市内交通 | BTS・MRTが発達 | バイク・タクシー中心(地下鉄開通) |
英語の通用度 | 観光地では高い | 簡単な英語なら通じる程度 |
観光客向け設備 | 非常に充実 | ローカル感が強いが向上中 |
ベトナムのローカル感あふれるエネルギッシュな街並みも魅力的ですが、ストレスフリーな移動と快適な滞在を優先するなら、インフラが整備されたタイの方が安心感があると考えられます。
旅行者が注意すべき両国の治安の違い


海外旅行で最も気になることの一つが、現地の治安ではないでしょうか。安心して旅を楽しむためにも、事前にリスクを把握しておくことはとても大切です。
世界的な指標で見ると、実はベトナムの方がタイよりも治安が良い国とされています。2024年の世界平和度指数では、ベトナムが41位、タイが75位となっており、データ上はベトナムの安全性が高いことが示されています(ちなみに日本は17位です)。
しかし、これは国全体の統計データであり、旅行者が訪れる都市部での体感治安とは少し異なる場合があります。実際には、どちらの国でも基本的な防犯対策をしていれば、危険な目に遭うことはほとんどありません。
ただし、注意すべき犯罪の種類には少し違いがあるようです。
ベトナムで特に注意したいこと
ベトナム、特にホーチミンなどの大都市では、スリや置き引き、ひったくりといった軽犯罪がタイよりも多いと言われています。特にスマートフォンを操作しながら歩いていると、バイクに乗った犯人にひったくられるケースが報告されているので注意が必要です。また、タクシーでの料金ぼったくりや、法外な値段を請求するシクロ(自転車タクシー)の被害も後を絶ちません。
タイで特に注意したいこと
タイのバンコクなどでは、詐欺やぼったくりに注意が必要です。例えば、「王宮は今日休みだよ」と嘘をつき、別の場所に連れて行ってお土産物を高く売りつけようとするトゥクトゥク(三輪タクシー)の運転手や、宝石詐訪など、巧妙な手口の犯罪が報告されています。
いずれにしても、危険な場所には近づかない、夜間の単独行動は避ける、多額の現金を持ち歩かない、荷物から目を離さないといった、海外旅行の基本的な注意点を守ることが、安全な旅への第一歩となります。
近年の経済状況と物価の動向をチェック


旅先の経済状況や物価の動向は、旅行費用に直結する重要な要素です。特に為替レートが日々変動する現代において、この視点は欠かせません。
前述の通り、近年の円安は、タイ・ベトナム両国での旅行費用に影響を与えています。コロナ禍以前と比較すると、どちらの国でも3割ほど割高に感じられるかもしれません。ただ、両国の経済構造の違いから、物価の安定性には差が見られます。
タイの通貨「バーツ」は、比較的変動が大きいため、円安の影響を直接的に受けやすいです。このため、以前のような「何でも安い」という感覚は薄れ、日本と変わらない、あるいはそれ以上に感じられる場面が増えています。
一方で、ベトナムの通貨「ドン」は、米ドルに対して一定の範囲内で変動を管理する「管理フロート制」に近い為替制度をとっています。これにより、急激な為替変動が起こりにくく、物価が比較的安定しているのが特徴です。スーパーやコンビニで買い物をしても、「コロナ前より急に値段が上がった」と感じることは少ないでしょう。
両国ともに経済成長は著しく、都市部では次々と新しい商業施設がオープンしています。しかし、旅行者として物価の安さという恩恵をより強く感じられるのは、現在のところベトナムであると言えそうです。コストを意識する賢い旅行者にとって、ベトナムの安定した物価は大きな魅力となるはずです。
日本人の口に合うのはタイ料理かベトナム料理か


旅の醍醐味といえば、なんといっても現地のグルメですよね。タイ料理とベトナム料理、どちらも日本で人気がありますが、その味わいは全く異なります。どちらが口に合うかは、完全に個人の好みによりますが、一般的な特徴を知っておくとレストラン選びで失敗しにくくなりますよ。
タイ料理の特徴
タイ料理は、辛味、酸味、甘味、そして塩味が複雑に絡み合った、パンチのある味わいが特徴です。レモングラスやパクチー、唐辛子といったハーブやスパイスをふんだんに使い、その刺激的な香りと味は一度食べたら忘れられません。代表的な料理には、世界三大スープの一つ「トムヤムクン」や、ココナッツミルクのまろやかさと唐辛子の辛さが絶妙な「グリーンカレー」、タイ風焼きそばの「パッタイ」などがあります。辛いものやエスニックな風味が大好きな方にはたまらないでしょう。ただ、その独特の風味が、人によっては苦手だと感じる可能性もあります。
ベトナム料理の特徴
一方のベトナム料理は、全体的にあっさりとしていて、素材の味を活かした優しい味わいが魅力です。米を主食とし、たっぷりの野菜やハーブを使うため、とてもヘルシー。米粉の麺「フォー」や、野菜がぎっしり詰まった「生春巻き」などが有名です。タイ料理と大きく違うのは、辛さの調整を自分で行う点です。テーブルに置かれた唐辛子やチリソースを自分で加えるスタイルなので、辛いものが苦手な方やお子様でも安心して楽しめます。フランス統治時代の影響でパン(バインミー)が美味しいのも、ベトナムならではの嬉しいポイントです。
どちらの国の料理も魅力的ですが、幅広い年代の方や、エスニック料理にあまり馴染みがない方でも受け入れやすいのは、ベトナム料理かもしれませんね。
目的別で深掘り!ベトナムとタイの旅はどっちを選ぶ?


- Yahoo!知恵袋で見る旅行者のリアルな声
- 歴史解説:「仲が悪い」という噂は本当?
- 地図で見る位置関係と気候の多様性
- タイとベトナムを巡る周遊プランの魅力
- 結論!あなたの旅の目的からベトナムかタイかどっちか選ぼう
Yahoo!知恵袋で見る旅行者のリアルな声


インターネット上の口コミサイト、特にYahoo!知恵袋のようなQ&Aサイトには、旅行者のリアルな体験談や本音が溢れています。「ベトナム タイ どっち」という質問に対しても、数多くの意見が寄せられており、興味深い傾向が見られます。
多くの場合、「海外旅行初心者なら、まずはタイがおすすめ」という回答が目立ちます。その理由として挙げられるのは、やはり交通インフラの整備度合いや、観光地での英語の通用度、そして外国人観光客への対応に慣れている点です。空港に降り立った瞬間から、案内表示やサービスがしっかりしているため、初めての東南アジアでも戸惑うことが少ないという意見が多いようです。
一方で、ベトナムについては、「ある程度の海外経験がないと少し難しいかも」といった声が見られます。特に空港を出た直後からのタクシーの客引きや、街中でのぼったくりなど、旅行者が注意すべき点が多いことが指摘されています。これは、ベトナムが観光地として急速に発展している過渡期にあることの裏返しとも言えるかもしれません。
もちろん、これらは個人の体験に基づく意見ですが、一つの傾向として参考になります。便利さや安心感を優先するならタイ、多少のハプニングも旅のスパイスとして楽しめる冒険心のある方ならベトナム、という選び方もできそうですね。
歴史解説:「仲が悪い」という噂は本当?


旅行先の国について調べていると、時折「あの国とこの国は仲が悪いの?」といった歴史的な関係性に関する疑問が浮かぶことがあります。タイとベトナムに関しても、そのようなイメージを持つ方がいらっしゃるかもしれません。
歴史を遡ると、両国はインドシナ半島の覇権を巡って対立していた時期が確かにありました。特に近代においては、カンボジアの内戦を巡って両国の立場が異なり、緊張関係にあったことも事実です。このような歴史的背景から、「仲が悪い」というイメージが生まれたのかもしれません。
しかし、現在の両国関係は非常に良好であり、経済的な結びつきも年々強まっています。ASEAN(東南アジア諸国連合)の重要なパートナーとして、多方面で協力し合っています。
あなたが旅行者として両国を訪れる際に、過去の歴史的な対立が原因で不快な思いをすることはまずないと考えてよいでしょう。どちらの国の人々も、日本人観光客に対して非常に親切で友好的です。むしろ、互いをライバルとして意識しながら共に発展していく、そんなダイナミックな関係性を感じられるかもしれませんね。
地図で見る位置関係と気候の多様性


地図を広げてみると、タイとベトナムは隣接していますが、その国土の形は大きく異なります。この地理的な違いが、気候の多様性に繋がり、旅のプランニングにも影響を与えます。
タイはインドシナ半島の中央に位置し、国土が比較的まとまった形をしています。一方、ベトナムは南北に約1,650kmも細長く伸びているのが特徴です。このため、ベトナムは同じ時期でも北部、中部、南部で気候が全く異なります。
例えば、日本の冬にあたる年末年始に旅行を計画しているとします。
「せっかくなら南国の暑さを満喫したい!」という方は、常夏の南部ホーチミンへ。
逆に「日本の冬は寒いけど、暑すぎるのは苦手…」という方は、比較的涼しく過ごしやすい北部のハノイを選ぶことができます。
このように、ベトナムは自分の好みに合わせて、あるいは訪れる時期に合わせて、快適な気候の地域を選びやすいという大きなメリットがあるのです。
もちろん、タイにも北部(チェンマイなど)には比較的涼しい避暑地がありますが、気候の選択肢の幅広さという点では、ベトナムの方が多様性に富んでいると言えます。あなたの旅の目的に合わせて、最も過ごしやすい気候の都市を選んでみてはいかがでしょうか。
タイとベトナムを巡る周遊プランの魅力


「せっかく東南アジアまで行くなら、1カ国だけじゃもったいない!タイとベトナム、両方行ってみたい!」そう考える方も少なくないでしょう。幸いなことに、現代ではこの二カ国を一度に巡る周遊旅行も、比較的簡単に計画することができます。
その大きな助けとなるのが、アジアの複数国で利用できる「周遊SIMカード」の存在です。以前のように国境を越えるたびにSIMカードを買い替える必要がなく、一つのSIMでシームレスにインターネットに接続できるため、非常に便利になりました。日本で事前に購入し、設定を済ませておけば、現地での手間も省けます。
また、バンコクやホーチミン、ハノイといった主要都市間は、LCC(格安航空会社)の便が数多く就航しており、手頃な価格で空路移動が可能です。陸路での国境越えも可能ですが、時間と手間がかかるため、短期の旅行であれば飛行機を利用するのが現実的でしょう。
ただし、周遊旅行は移動が多くなるため、1カ国に滞在するよりも体力的にハードになりますし、プランニングも複雑になります。海外旅行に慣れていない初心者の方には、少しハードルが高いかもしれません。まずはどちらか1カ國をじっくり楽しんでから、次の機会に周遊にチャレンジするというのも賢明な選択です。もし周遊に挑戦するなら、時間に余裕を持った、ゆとりのある日程を組むことをお勧めします。
結論!あなたの旅の目的からベトナムかタイかどっちか選ぼう


ここまで、様々な角度からベトナムとタイを比較してきました。どちらの国にも魅力的な点、そして注意すべき点があることをご理解いただけたかと思います。最後に、あなたの旅のスタイルに合わせてどちらの国が向いているか、ポイントをまとめてみましょう。
- 旅行費用を少しでも安く抑えたいならベトナム
- タイは円安の影響で日本と物価が変わらないと感じることも
- 交通の便やインフラの快適さを求めるならタイ
- ベトナムはホーチミンの地下鉄開通など今後の発展に期待
- データ上の治安が良いのはベトナムだが都市部の軽犯罪には注意
- ぼったくりなどのトラブルはベトナムの方が遭遇しやすい傾向にある
- 物価の安定性を重視するなら経済が安定しているベトナム
- 辛くて刺激的なエスニック料理が好きならタイ料理
- ヘルシーであっさりした優しい味付けが好みならベトナム料理
- 海外旅行初心者で安心感を優先したいならタイがおすすめ
- 歴史的背景はあるが旅行者が国民感情を気にする必要はない
- 自分の好みに合わせて気候を選びたいなら南北に長いベトナム
- 便利な周遊SIMを使えば両国を巡る贅沢な旅も計画可能
- エンターテイメントや観光施設の充実度では観光大国のタイ
- 自分の旅のスタイルや目的を明確にすることが行き先選びの鍵



ベトナム観光の前に確認するべき、現地で役立つ情報をお伝えします!
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