あこがれのイタリア旅行、歴史的な街並みや美味しいグルメを想像すると、今からワクワクしますよね。
ただ、その一方で「スリに遭った」「最悪だった」なんて体験談を耳にして、少し不安な気持ちになっている方もいらっしゃるかもしれません。
実際に、治安の悪いエリアはどこですか?と心配になったり、そもそも旅行に避けるべき時期はいつですか?といった計画段階での疑問、さらに1週間行くのにいくら必要ですか?という費用面のことや、神聖な教会めぐりで服装のNGは?など、気になる点はたくさん出てくると思います。
せっかくの旅行で失敗や後悔をしないためにも、この記事では、イタリアで考えられる様々なトラブルの原因と、それを賢く避けるための具体的な対策を、多くの体験談を基に分かりやすく解説していきます。

あなたのイタリア旅行が最高に素敵な思い出になるよう、しっかりサポートしますね。
- イタリア旅行で起こりうるトラブルの具体的な原因
- スリやぼったくりなどの犯罪から身を守る方法
- 交通機関の遅延や混雑を乗り切るための計画術
- 快適に旅するための時期・服装・予算の目安
イタリア旅行が最悪になる5つの原因


- スリ・置き引きなど凶悪な犯罪の手口
- ミサンガ売りなど悪質な客引きに注意
- 電車の遅延やストライキは日常茶飯事
- 質の悪い高額な現地ツアーの実態
- 夏の猛暑と多すぎる観光客
スリ・置き引きなど凶悪な犯罪の手口


イタリア、特に多くの観光客が集まる都市では、スリや置き引きといった犯罪が残念ながら多発しています。これらの手口は非常に巧妙化しており、楽しい旅行気分が一瞬で台無しにされてしまうため、事前にどのような危険があるかを知っておくことが大切です。
観光客は現金やスマートフォンなどの貴重品を持っていると見なされやすく、美しい景色や建物に気を取られて注意が散漫になった瞬間を、プロの窃盗団は見逃しません。
置き引きの典型的な手口
例えばミラノのファッションストリートにあるお店で、試着室に荷物を置いたまま少し目を離した隙に、バッグから現金だけを抜き取られたというケースがあります。試着室だからと安心せず、貴重品は必ず身につけておく必要がありますね。
人混みを利用したスリの手口
また、ヴェネチアのヴァポレット(水上バス)やローマの地下鉄など、人と人が密着するほど混雑した場所はスリにとって絶好の犯行現場です。乗降時の混乱に紛れて、気づかないうちにバッグのファスナーを開けられ、財布を盗まれる被害が後を絶ちません。複数人のグループで行動し、一人が楽器を演奏したり話しかけたりして注意を引き、その隙に別の仲間が犯行に及ぶという連携プレーも見られます。
これらのことから、人の多い場所では常に自分の持ち物への意識を怠らず、周囲の状況に気を配ることが身を守る第一歩となります。
ミサンガ売りなど悪質な客引きに注意


前述の通り、スリや置き引きと並んで特に注意したいのが、親切や友好を装って近づいてくる悪質な客引きの存在です。彼らの手口は非常に巧みで、観光客の人の良さや断りにくいという心理につけ込んできます。
例えば、ローマのコロッセオ周辺では、有名な日本人サッカー選手の名前を呼びながら親しげに近づいてきて、腕に強引にミサンガを巻き付けてくるグループがいます。友情の証だと言われ「ありがとう」などと返事をしようものなら、彼らの態度は豹変。「幸運のミサンガだ」などと言って、数万円という法外な値段を要求してきます。
断ろうとしても複数人で取り囲んで威圧的な態度を取るため、恐怖心からお金を払ってしまう観光客が少なくありません。実際に、1万円を地面に捨てて走って逃げたという恐ろしい体験談もあります。ミサンガの他にも、美しい花束を無理やり渡してきたり、偽の慈善団体への署名を求めてきたりする手口も同じです。
要するに、路上で親しげに何かを渡そうとしてきたり、話しかけてきたりする人には警戒が必要です。「ノー」とはっきりした態度を示し、安易に立ち止まったり、物を受け取ったりしないことが、こうしたトラブルを未然に防ぐための最も効果的な方法と考えられます。
電車の遅延やストライキは日常茶飯事


イタリアの魅力的な都市間を巡るのに、鉄道はとても便利な移動手段です。しかし、日本の新幹線のように時間通りに運行されるのが当たり前だと思っていると、旅の計画が根底から覆される可能性があります。
イタリアの鉄道は、残念ながら遅延や運休が頻繁に発生します。これは「トレニタリア(Trenitalia)」や「イタロ(Italo)」といった高速鉄道でも例外ではありません。10分や20分の遅れは当たり前で、時には1時間以上の大幅な遅延も起こり得ます。さらに、予告なく電車がキャンセル(運休)になることも少なくありません。
また、イタリアでは「ショーペロ(Sciopero)」と呼ばれるストライキが頻繁に行われ、公共交通機関が一日中ストップしてしまうこともあります。
項目 | 日本の電車 | イタリアの電車 |
定時性 | 極めて高い(分単位で正確) | 低い(1時間以上の遅延も珍しくない) |
運休 | 悪天候など特別な理由がない限り稀 | 予告なく頻繁に発生 |
ストライキ | まれ(通常は事前に十分な告知がある) | 頻繁に発生(Scioperoと呼ばれる) |
乗り換え時間 | 数分でも可能な場合が多い | 最低でも30分~1時間は確保すべき |
もし乗り換えを伴う移動を計画している場合、一本目の電車が遅延すると、乗り継ぎに失敗してしまいます。次の電車まで1時間以上待つことになったり、事前に予約購入していた特急券が無効になって再度チケットを買い直す羽目になったりすることも。特に、帰国日に地方都市から空港へ向かうようなスケジュールは、万が一の運休やストライキに遭遇した場合、飛行機に乗り遅れるという最悪の事態を招きかねません。
これらのことから、イタリアで鉄道を利用する際は「遅れること」「止まること」を常に念頭に置き、時間に十分すぎるほどの余裕を持たせたプランニングが不可欠と言えるでしょう。
質の悪い高額な現地ツアーの実態


イタリアの複雑な歴史や芸術を深く知るために、日本語ガイド付きの現地ツアーを利用しようと考える方も多いでしょう。確かに便利なサービスですが、中には支払った金額に見合わない、質の低いツアーに当たってしまうリスクも存在します。
特にインターネットなどで個人手配するプライベートツアーの場合、ガイドの質に大きなばらつきがあるのが実情です。例えば、ピサへの半日ツアーで、二人で300ユーロ(約5万円)という高額な料金を支払ったにもかかわらず、担当した日本人ガイドから移動中の車内で延々と日本や日本人に対する批判、個人的な政治思想を聞かされた、という体験談があります。
このケースでは、参加者が観光に関する質問をしても「あたりまえじゃないですか!」などと喧嘩腰で返され、楽しみにしていた旅の時間が非常に不快で苦痛なものになってしまったそうです。ガイドとしての知識量は豊富だったとしても、旅行者を楽しませようというホスピタリティが欠如している場合、せっかくの旅行が台無しになってしまいます。
このように、料金の高さが必ずしもサービスの質を保証するわけではないのが、現地ツアーの難しいところです。ツアーを申し込む際には、料金体系の明確さはもちろんのこと、過去の利用者の口コミや評判を複数のサイトで念入りにチェックし、信頼できる催行会社を慎重に選ぶことが、後悔しないための鍵となります。
夏の猛暑と多すぎる観光客


イタリアと聞いて、太陽が降り注ぐ明るい夏のイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、実際に7月から8月の真夏に旅行すると、その気候と混雑の厳しさに驚くことになります。
この時期のイタリア、特にローマ以南の都市では、気温が40度近くまで上昇することも珍しくありません。湿度は日本ほど高くありませんが、日差しの強さは想像以上で、日中に街を歩き回ることは熱中症のリスクが非常に高く危険です。
さらに、このシーズンは世界中から観光客が押し寄せるピークの時期にあたります。コロッセオやバチカン美術館といった有名な観光スポットでは、入場までに炎天下で何時間も並ぶ長蛇の列ができます。やっと中に入れたとしても、人でごった返していて、ゆっくり鑑賞する雰囲気ではありません。
加えて、イタリア人自身も「フェラゴスト」と呼ばれる8月15日前後の休暇を中心に長期のバカンスに出かけるため、都市部から人がいなくなり、個人経営のレストランやお店が閉まっていることもしばしば。観光客で混み合う一方で、ローカルな魅力は半減してしまうかもしれません。
ホテルや航空券の料金も一年で最も高騰するため、暑さ、混雑、出費という三重苦の中で体力を消耗し、心から旅を楽しめないという結果に陥りがちです。のんびりとした優雅な旅を思い描いている方にとって、真夏のイタリアは、そのイメージとはかけ離れた過酷な環境であることを理解しておく必要がありますね。
イタリア旅行で最悪の事態を避ける方法


- 旅行で避けるべき時期はいつですか?
- 特に治安の悪いエリアはどこですか?
- 教会観光で服装のNGはありますか?
- スリを防ぐための具体的な対策
- 余裕を持ったスケジュールを組むコツ
- 1週間行くのにいくら必要ですか?
- 準備次第でイタリア旅行の最悪は防げる
旅行で避けるべき時期はいつ?


イタリア旅行を計画する上で、時期の選択は旅の満足度を左右する最も重要な要素の一つです。前述の通り、夏のピークシーズンには様々なデメリットが集中するため、可能であればその時期を避けるのが賢明と言えます。
具体的に、最も避けるべきなのは、イタリア国民の長期休暇と重なる7月後半から8月いっぱいです。この期間は、猛暑、激しい混雑、そして航空券やホテル代の高騰がピークに達します。
おすすめの旅行シーズンは春と秋
では、いつがベストシーズンなのでしょうか。多くの場合、気候が穏やかで過ごしやすい**春(4月~6月上旬)と秋(9月中旬~10月)**が推奨されます。
- 春: 厳しい冬が終わり、街に花が咲き乱れる美しい季節です。気候も安定しており、日差しも心地よく、街歩きを存分に楽しめます。
- 秋: 夏の猛烈な暑さが和らぎ、過ごしやすい気候に戻ります。9月上旬はまだ夏の名残で暑い日もありますが、中旬以降は快適です。また、ポルチーニ茸やトリュフなど、食の秋を満喫できるのも大きな魅力ですね。
冬(11月~2月)は、寒くて日照時間も短いですが、観光客が最も少なく、航空券やホテル代が安くなるというメリットがあります。クリスマスマーケットなど、冬ならではの楽しみ方もありますが、寒さが苦手な方や、明るい南欧のイメージを求める方には不向きかもしれません。
これらのことから、もし休暇の時期を自由に選べるのであれば、気候、混雑、費用のバランスが最も良い春か秋に旅行を計画することが、快適で充実した旅につながるでしょう。
特に治安の悪いエリアはどこですか?


イタリアは世界有数の観光大国であり、基本的に旅行者が訪れる場所の治安は保たれています。しかし、どの都市にも、スリや置き引きなどの軽犯罪が多発する、特に注意が必要なエリアが存在するのも事実です。
これらの「要注意エリア」を事前に知っておくことは、トラブルを避けるために非常に有効です。
主要都市の要注意エリア
- ローマ: 最大のターミナル駅であるテルミニ駅周辺は、常に多くの人で混雑し、スリや客引きが絶えません。また、地下鉄A線・B線の車内、コロッセオやバチカン市国のような超人気観光スポットも、観光客の注意が散漫になるため格好のターゲットとされます。
- ミラノ: ローマと同様に、中央駅周辺と、観光客でごった返すドゥオーモ広場は特に注意が必要です。
- ナポリ: 他の都市と比較して、より注意が必要と言われることが多い街です。特に中央駅(ガリバルディ広場)周辺や、スパッカナポリと呼ばれる旧市街の狭い路地は、夜間の一人歩きなどは避けるべきでしょう。
- フィレンツェ、ヴェネチア: これらの都市でも、やはり主要駅の周辺や、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂周辺、リアルト橋の上など、観光客が密集する場所では常に警戒が必要です。
エリアだけでなく「状況」に注意
重要なのは、特定のエリアだけを危険視するのではなく、「観光客が多くて混雑している状況」そのものに危険が潜んでいると認識することです。油断は禁物であり、どんなに安全そうに見える場所でも、自分の持ち物からは決して目を離さないという意識が大切になります。
教会観光で服装のNGはある?


イタリア旅行のハイライトの一つに、壮麗な教会や大聖堂の訪問があります。しかし、これらの場所を訪れる際には、服装に関するマナーを守らないと、入り口で入場を断られてしまうことがあるため注意が必要です。
その理由は、教会が単なる観光名所ではなく、地元の人々にとって神聖な祈りの場であるためです。過度な肌の露出は、その場所への敬意を欠く行為と見なされてしまいます。
具体的な服装のルール
一般的に、以下の服装はNGとされることが多いです。
- 肩が露出する服装(タンクトップ、キャミソール、ノースリーブなど)
- 膝が露出する服装(ショートパンツ、ミニスカート、丈の短いワンピースなど)
- 胸元が大きく開いた服
- 帽子やサングラス(聖堂内では外すのがマナーです)
このルールは、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂をはじめ、各都市の主要な教会で厳格に適用されています。男女ともに同じルールですので、覚えておきましょう。
夏でも安心な対策
暑い夏場は、どうしても軽装になりがちですよね。そこでおすすめなのが、大判のストールやパレオ、薄手のカーディガンなどを一枚バッグに忍ばせておくことです。教会に入る直前に、肩や足にさっと巻いたり羽織ったりするだけで、服装規定をクリアできます。これなら、街歩きは涼しい格好で楽しみつつ、マナーも守れるので一石二鳥ですね。
このように、神聖な場所を訪れる際は、そこにいる人々への敬意を示す服装を心がけることが、お互いに気持ちよく過ごすための大切なマナーと言えます。
スリを防ぐための具体的な対策


イタリアの観光地で多発するスリは、非常に手口が巧妙です。そのため、「気をつける」という心構えだけでは防ぎきれないこともあります。大切なのは、犯人に「この人は狙いにくい」と思わせるような、物理的な対策をしっかりと講じることです。
貴重品の管理と分散が基本
まず、すべての貴重品を一つの財布やバッグにまとめて持ち歩くのは絶対にやめましょう。
- 現金とカードの分散: 使う予定の現金だけをポケットに入れ、残りの現金やクレジットカードは別の場所に保管します。体験談にもあったように、万が一の時のために予備のクレジットカードをスーツケースに入れておくなど、リスクを分散させることが非常に大切です。
- パスポートの管理: パスポートは原本を持ち歩く必要がない場面では、ホテルのセーフティボックスに預け、コピーやスマホで撮影した画像で代用するのが安全です。
狙われにくいバッグの選び方と持ち方
バッグの選び方一つで、スリに遭うリスクは大きく変わります。
- 推奨されるバッグ: 最も安全なのは、ファスナーで完全に口が閉まり、体の前で抱えられるタイプのボディバッグやショルダーバッグです。
- 避けるべきバッグ: リュックサックは背負っていると中身を盗られても気づきにくいため、人混みでは前に抱えるように持ちましょう。口の開いたトートバッグや、ズボンの後ろポケットに財布を入れるのは言うまでもなく危険です。
万が一の時の心構え
もし、囲まれたり、しつこく話しかけられたりした場合は、日本語でも良いので「NO!」と大声で叫んで周囲に助けを求めるのが有効です。それでも危険を感じた場合は、体験談のように、犯人の気をそらすために少額の現金を投げてその隙に逃げる、といった最終手段も頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。
要するに、「私は警戒していますよ」という態度を全身で示し、犯行の隙を与えない状況を自ら作り出すことが、最も効果的な防犯対策になるのです。
余裕を持ったスケジュールを組むコツ


イタリア旅行が最高に楽しいものになるか、それともストレスの多いものになるかは、スケジュールの組み方次第と言っても過言ではありません。特に、日本の感覚で分刻みのタイトな計画を立ててしまうと、次々と起こる予定外の出来事に疲弊してしまいます。
「余白」こそが旅を楽しむ秘訣
イタリア旅行の計画で最も大切なのは、時間にも心にも「余白」を持たせることです。
- 移動日には何もしない: ローマからフィレンツェへ、といった都市間の移動がある日は、その移動以外に大きな予定(美術館の予約など)を入れないようにしましょう。電車の遅延で到着が大幅に遅れる可能性を考慮しておく必要があります。
- 到着日と出発日は慎重に: イタリアに到着した日や、日本へ帰国する日に、無理な観光や都市間の移動を計画するのは避けましょう。特に帰国便に乗るために、当日に別の都市から空港へ向かうのは非常に危険です。ストライキなどで足止めされたら、飛行機に乗り遅れてしまいます。前日までに空港のある都市に到着しておくのが鉄則です。
- 1都市あたりの滞在日数: ひとつの都市に最低でも丸2日以上は滞在する計画をおすすめします。そうすれば、万が一到着が遅れても、翌日に丸一日かけてゆっくりとその街を堪能できます。
乗り換えは十分に時間を取る
電車を乗り換える際は、最低でも1時間は余裕を見ておきましょう。駅のホームの表示が直前に変わることも多く、焦って行動すると乗り間違えやトラブルの原因になります。
このように、常に「計画通りには進まないかもしれない」という最悪の状況を想定してスケジュールを組むことで、心にゆとりが生まれます。すると、予期せぬ遅延さえも「カフェで一休みする良い機会ができた」と前向きに捉えられるようになり、旅がもっと豊かになるはずです。
1週間行くのにいくら必要ですか?
1週間のイタリア旅行にかかる費用は、訪れる時期、利用する航空会社やホテルのグレード、そして現地での過ごし方によって、まさにピンからキリまで大きく変動します。ここでは、一つの目安として、旅行のスタイル別に必要な予算を考えてみましょう。
旅行スタイル別・予算の目安(1人あたり)
以下の表は、燃油サーチャージや為替レートによって変動しますが、大まかな予算感をつかむための参考にしてください。
費目 | 節約プラン | スタンダードプラン | 贅沢プラン |
航空券(往復) | 10万円~18万円 | 18万円~25万円 | 25万円~ |
宿泊費(6泊) | 6万円~9万円 | 9万円~18万円 | 18万円~ |
食費 | 3万円~5万円 | 5万円~8万円 | 8万円~ |
交通費・観光費 | 2万円~3万円 | 3万円~5万円 | 5万円~ |
合計(目安) | 21万円~35万円 | 35万円~56万円 | 56万円~ |
予算に関する注意点
- 時期による変動: 上記はオフシーズンや通常期の料金です。7月~8月のピークシーズンや年末年始は、航空券だけで30万円を超えることも珍しくありません。
- 予期せぬ出費: データベースの体験談にもあったように、スリで5万円の被害に遭ったり、悪質な客引きに1万円を払う羽目になったり、という思わぬ出費が発生する可能性もあります。クレジットカードの盗難・紛失に備え、数万円程度の現金を予備費として別に用意しておくと安心です。
- その他: 有料の公衆トイレ(1~2ユーロ)や、レストランでの席料(コペルト)、ボトルウォーター代など、日本ではかからない細かな出費も積み重なります。
これらのことから、まずはご自身の希望する旅のスタイル(ホテルは重視したい、食事は贅沢に、など)を明確にし、航空券と宿泊費を基準にしながら、少し多めに全体の予算を見積もっておくことが、現地で金銭的な心配をせずに楽しむためのポイントになりますね。
準備次第でイタリア旅行の最悪は防げる
この記事では、イタリア旅行で起こりうる様々なトラブルの原因と、それらを回避するための具体的な対策について詳しく解説してきました。最後に、あなたの旅を最高のものにするための重要なポイントをまとめます。
- スリや置き引きの手口は巧妙で観光地で多発する
- 親しげなミサンガ売りや花売りには絶対に応じない
- イタリアの電車は遅れるのが当たり前と心得る
- 夏のイタリアは猛暑と混雑で非常に過酷
- ツアーは料金だけでなく口コミや評判を必ず確認する
- 旅行のベストシーズンは気候の良い春か秋
- 主要な駅周辺や人混みでは特に警戒を強める
- 教会見学の際は肩と膝を隠せる服装か羽織物を持参する
- 貴重品は必ず分散して管理する
- バッグはチャック付きで体の前で持つのが基本
- 移動日や帰国日に予定を詰め込みすぎない
- 乗り換え時間は最低1時間を確保する
- 1都市の滞在は最低2日を目安に計画する
- 予算は少し多めに見積もり予備費も用意する
- トラブルさえも旅の経験と笑える心の余裕を持つ



イタリア観光の前に確認するべき、現地で役立つ情報をお伝えします!
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