多民族国家ならではの文化やグルメ、近未来的な建築物など、シンガポール旅行はとても魅力的ですよね。
ただ海外へ行くとなるとふと気になるのが、お手洗いのことではありませんか?清潔なイメージが強いシンガポールですが実際のトイレは綺麗なのでしょうか。
日本のようにウォシュレットは付いているのか、トイレットペーパーやポケットティッシュは必要なのか、といった点は気になるところです。
また、一部は有料だったり、使い方を間違えると高額な罰金を科されたりするという話も耳にします。
特に女性にとっては、万が一汚いトイレしかなかったらどうしよう、生理の時は大丈夫かな、といった心配から、失敗したり後悔したりするのは避けたいものです。
この記事では、そんなシンガポールのトイレに関するあらゆる疑問にお答えします。
トイレの場所を探せる便利なマップ情報から、具体的な使い方、注意点まで、旅行前に知っておきたい情報を分かりやすくまとめました。

これを読めば、シンガポールのトイレに対する不安はきっと解消されますよ!
- シンガポールのトイレの基本的な特徴と設備
- 綺麗なトイレと注意が必要なトイレの見分け方
- トイレットペーパーや罰金など、日本と異なる特有のルール
- 旅行を快適にするための持ち物や心構え
旅行前に知るべきシンガポールのトイレ事情


まず、シンガポール旅行を安心して楽しむために知っておきたい、トイレの基本的な情報を解説します。日本の常識が通用しない部分もあるため、ここでしっかり特徴を掴んでおきましょうね。
- トイレマップと安心な場所の探し方
- モールやホテルは基本的に綺麗
- 一部で遭遇する汚いトイレとは
- ウォシュレットはほぼ設置されていない
- 個室にないトイレットペーパーの注意点
トイレマップと安心な場所の探し方


シンガポールでトイレを探すのは、実はそれほど難しくありません。多くの場所で簡単に見つけることができます。
主な場所は、ショッピングモールの中、MRT(地下鉄)の駅、そしてホーカーズと呼ばれる屋台街です。特に大きなモールや駅には必ず設置されているので、「トイレが見つからなくて困った…」という事態に陥ることはほとんどないでしょう。
ただ、一つ注意したいのは、日本と違ってコンビニにはトイレが設置されていない点です。そのため、外出先でトイレに行きたくなったら、これらの施設を目指すのが基本となります。Googleマップなどの地図アプリで「toilet」や「restroom」と検索すれば、近くの公衆トイレが表示されることもありますので、覚えておくと便利ですよ。
モールやホテルは基本的に綺麗


衛生面を心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、シンガポールのトイレは東南アジアの中では非常に綺麗な部類に入ります。特に、観光客が多く利用するショッピングモールやホテルのトイレは、日本の水準と比べても遜色ないほど清潔に保たれていることが多いです。
例えば、有名なマリーナベイサンズやオーチャード通りの高級デパートなどでは、清掃が頻繁に行き届いており、安心して快適に利用できます。トイレの数も十分に確保されているため、順番待ちで長く並ぶといった心配も少ないと考えられます。
もし衛生面が気になるのであれば、できるだけこうした近代的な商業施設や宿泊しているホテルのトイレを利用するように心がけると、滞在中もストレスなく過ごせるはずです。
一部で遭遇する汚いトイレとは


前述の通り、シンガポールのトイレは全体的に清潔ですが、場所によっては注意が必要なケースもあります。残念ながら、すべてのトイレが快適とは限りません。
特に、MRT(地下鉄)の駅や一部のローカルなホーカーズのトイレでは、時々衛生状態が良くない場面に出くわすことがあります。具体的には、清掃直後で床全体が水浸しになっていたり、トイレットペーパーが散乱していたりするケースです。また、多くの人が利用するため、前の人の使い方が悪く、便器が詰まっていて使用不可能な状態になっていることも稀にあります。
もし順番待ちの列ができているのに、一つだけ個室が空いているような場合は、こうしたトラブルが発生している可能性が高いです。無理に使おうとせず、少し待って他の個室が空くのを待つか、可能であれば別の施設のトイレを探すのが賢明な判断と言えます。
ウォシュレットはほぼ設置されていない


日本のトイレに慣れている方が最も戸惑う点の一つが、ウォシュレットの有無かもしれません。日本では今や標準装備とも言える温水洗浄便座ですが、シンガポールでは高級ホテルであっても、設置されていることは非常に稀です。
これは文化の違いであり、ないのがスタンダードだと考えておく必要があります。
代わりに設置されている洗浄用ホース
ウォシュレットがない代わりに、多くのトイレの便器脇には、ホースの先端にシャワーヘッドが付いたような器具が設置されています。これは「ハンドビデ」や「ビデスプレー」と呼ばれるもので、手動でボタンを押すとお尻を洗浄できる仕組みです。
ただ、日本人にとっては馴染みが薄く、使い方に戸惑うかもしれません。また、このホースは水圧が非常に強いことが多く、慣れていないと衣服や床を水浸しにしてしまう可能性もあります。主に現地の人が使うものと考え、無理に使用しない方が無難かもしれませんね。ちなみに、このホースは便器の清掃や床掃除にも使われるため、衛生面を気にする方もいらっしゃいます。
個室じゃない場所にトイレットペーパーが?


シンガポールでトイレを利用する際に、最も注意すべきで、かつ最も戸惑う可能性が高いのがトイレットペーパーのシステムです。
日本では各個室にトイレットペーパーが設置されているのが当たり前ですが、シンガポールではそうでない場合があります。特にMRTの駅や一部の公共施設では、トイレ全体の入り口付近の壁に、業務用の大きなトイレットペーパーが一つだけ設置されていることが多いのです。
この場合、個室に入る前に、そこで自分が必要な分だけを巻き取ってから入らなければなりません。これを知らずに急いで個室に駆け込んでしまうと、用を足した後に紙がないという絶望的な状況に陥ってしまいます。個室に入る前には、必ずペーパーの有無を確認する習慣をつけることが大切です。
シンガポールのトイレ事情で注意すべき点


次に、シンガポールのトイレを利用する上で、特に注意しておきたいルールや文化について解説します。罰金制度や持ち物など、知っておかないと後悔するかもしれないポイントをしっかり押さえていきましょう。
- 流さないと高額な罰金が科される
- 一部のホーカーズは有料の場合も
- ポケットティッシュの持参は必須
- 生理用品の現地での入手方法
- 快適に過ごすシンガポールのトイレ事情
流さないと高額な罰金が科される


「罰金大国」としても知られるシンガポールでは、街の美観や公衆衛生を保つために様々な厳しいルールが定められています。そして、トイレの使用方法も例外ではありません。
驚くかもしれませんが、シンガポールでは公衆トイレで使用後に水を流さない行為は法律違反にあたります。もし係員に見つかった場合、罰金を科される可能性があります。街の至る所に監視カメラが設置されているため、「誰も見ていないから大丈夫」という油断は禁物です。
ルールがあるからこそ、多くの人が利用する公共のトイレも清潔に保たれているわけですね。郷に入っては郷に従え、という言葉の通り、トイレの使用後は必ず水を流したかを確認するよう心がけましょう。
違反行為の例 | 罰金額(初犯の目安) |
---|---|
トイレで使用後に水を流さない | 最大1,000シンガポールドル(約8万円)以下 |
タンやつばの吐き捨て | 最大1,000シンガポールドル(約8万円)以下 |
ゴミやタバコのポイ捨て | 最大1,000シンガポールドル(約8万円)以下 |
地下鉄(MRT)内での飲食 | 最大500シンガポールドル(約4万円)以下 |
※罰金額はあくまで目安であり、状況によって変動します。
一部のホーカーズは有料の場合も


シンガポールのトイレは、ショッピングモールや駅など、ほとんどの場所で無料で利用できます。しかし、ごく一部の施設、特にローカルなホーカーズ(屋台街)や古い商業ビルでは、利用が有料の場合があるので注意が必要です。
有料の場合、トイレの入り口にテーブルを置いて人が座っており、料金を支払うシステムになっています。料金は10セントから20セント(日本円で約8円から16円)程度と少額です。小銭を持っていないと利用できない可能性もあるため、念のため少額の硬貨を準備しておくと安心かもしれません。
ただし、覚えておきたいのは、有料だからといって必ずしもトイレが綺麗とは限らないという点です。清掃はされていますが、施設の古さもあって快適とは言えない場合もあります。もし我慢できるのであれば、近くの駅やショッピングモールの無料トイレを利用する方が良いかもしれませんね。
ポケットティッシュの持参は必須


これまでの内容からもお分かりいただけるように、シンガポール旅行においてポケットティッシュは必需品と言えます。
前述の通り、場所によってはトイレットペーパーが入り口にしか設置されていなかったり、タイミング悪く切れてしまっていたりする可能性があるからです。いざという時に困らないように、常にカバンの中にティッシュをいくつか入れておくと心強いでしょう。
また、便座の汚れが気になる時にさっと拭けるウェットティッシュや、便座用の除菌シートもあるとさらに快適度が上がります。特に衛生面を重視する方は、こうしたアイテムを日本から持参することをおすすめします。準備をしっかりしておくことが、海外のトイレでストレスを溜めないための鍵となります。
生理用品の現地での入手方法


女性にとって、旅行中の生理は気になる点の一つですよね。シンガポールでは、生理用品は問題なく現地で手に入ります。
Watsons(ワトソンズ)やGuardian(ガーディアン)といった大手ドラッグストア、またはFairPrice(フェアプライス)などのスーパーマーケットに行けば、様々な種類のナプキンやタンポンが販売されています。品揃えも豊富なので、急に必要になった場合でも困ることはないでしょう。
ただ、日本の製品と比べると、品質や使い心地が異なると感じる方もいるかもしれません。特に肌が敏感な方や、普段から使い慣れたものが良いという方は、滞在中に必要になる分量を日本から持参する方が安心です。荷物にはなりますが、慣れない環境でのストレスを少しでも減らすためには、これも一つの有効な方法と言えます。
快適に過ごすシンガポールのトイレ事情


最後に、この記事で解説したシンガポールのトイレ事情に関する重要なポイントをまとめます。これらの点を事前に把握しておけば、旅行中にお手洗いで困ることは格段に少なくなるはずです。
- シンガポールのトイレは東南アジアの中では非常に綺麗
- ショッピングモールやホテルのトイレが最も清潔で快適
- MRTの駅やホーカーズにもトイレは設置されている
- 日本のコンビニと違い、シンガポールのコンビニにトイレはない
- トイレットペーパーは個室の外の入り口に設置されている場合がある
- 個室に入る前にペーパーの有無を確認する習慣が大切
- 万が一に備えてポケットティッシュやウェットティッシュの持参は必須
- 温水洗浄便座(ウォシュレット)は基本的に設置されていない
- 便器の横に洗浄用のハンドビデ(ホース)があることが多い
- ハンドビデは水圧が強いので使用には注意が必要
- 使用後に水を流さないと高額な罰金の対象となる可能性がある
- 一部のホーカーズや古い施設ではトイレが有料の場合がある
- 有料トイレの料金は10セントから20セント程度と少額
- 有料だからといって必ずしも綺麗とは限らない
- 生理用品は現地のドラッグストアやスーパーで問題なく購入できる
- 日本のトイレが世界的に見てハイクオリティであることを認識しておく
- 事前に現地のトイレ事情を知っておけば、不安なく快適に過ごせる
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