イマーシブフォート東京の中でも、ひときわ異彩を放っていたホラーアトラクション「ジャック・ザ・リッパー」。
一体どんな感じの内容なのか、すごく怖いという噂は本当なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
もしかしたら、つまらないという感想や、アトラクションの元になった映画のことも知りたいかもしれませんね。
この記事では、体験に必要な料金から、気になるストーリーのネタバレや犯人に関する考察、そしてアトラクションが終了してしまった現在だからこそ知っておきたい情報まで、あなたの疑問にまるっとお答えしていきます。
- アトラクションの基本情報と料金体系
- どのくらい怖いのか、リアルな評判
- ストーリーのネタバレと犯人に関する考察
- 運営終了日や知っておくべき注意点
イマーシブフォートのジャックザリッパー基本情報

この章では、「ジャック・ザ・リッパー」の基本情報について解説します。
- アトラクションは一体どんな感じ?
- 体験に必要な料金とパスポート
- 実際どのくらい怖い?レベルを解説
- ロープを持つ位置で変わる楽しみ方
- USJのホラーメイズとの違いは?
アトラクションは一体どんな感じ?

「ジャック・ザ・リッパー ホワイトチャペルの殺人鬼」は、19世紀末のロンドンを震撼させた連続殺人鬼「切り裂きジャック」がテーマのウォークスルー型ホラーメイズでした。ゲストは最大8人ほどのグループで1本のロープを一緒に持ち、薄暗い路地裏や建物の中を進んでいく体験形式となっています。
所要時間は約10分。ただ歩くだけでなく、物語の登場人物に話しかけられたり、殺人鬼に追いかけられたりと、まさに事件の目撃者になったかのような没入感が特徴でした。世界観に深く入り込めるよう、セットの造形や音響にも非常に力が入れられていたアトラクションなのです。
体験に必要な料金とパスポート

このアトラクションを体験するために、特別な追加料金は必要ありませんでした。イマーシブ・フォート東京に入場するための「1dayイマーシブ・パス」の料金に、体験料が含まれています。
そのため、パスポートさえ購入していれば、誰でも列に並んで体験することが可能でした。ただ、パーク内には一部、別途有料チケットが必要なアトラクションも存在します。「ジャック・ザ・リッパー」に関しては、パスポートのみで楽しめるコンテンツだったと覚えておくと良いでしょう。
実際どのくらい怖い?レベルを解説

怖さのレベルについては、体験した人によってかなり評価が分かれる、というのが正直なところです。このアトラクションはR15指定となっており、刺激の強い表現が含まれるため、お子様やホラーが極端に苦手な方にはおすすめできませんでした。
「人生で一番怖かった」「トラウマになるレベル」という声がある一方、「ドッキリ系の驚かしがメインで、お化け屋敷としてはあまり暗くないので平気だった」という感想も見られます。グロテスクな表現は、冒頭の説明映像が最も強かったという意見もあり、そこを乗り越えれば大丈夫だったと感じる人もいたようです。
脅かし役は機械的な仕掛けよりもキャストが中心なので、人の気配に安心感を覚えるか、逆に恐怖を感じるかで、怖さの感じ方が大きく変わるアトラクションだったと考えられます。
ロープを持つ位置で変わる楽しみ方

このアトラクションのユニークな点として、グループで持つ1本のロープのどの位置に並ぶかによって、体験の質が大きく変わることが挙げられます。それぞれのポジションにおすすめな人のタイプは、以下のようになります。
先頭・2番目
何が起こるかわからない、ドキドキとした緊張感を最前線で味わいたい方におすすめです。順路を追う役割も担うため、恐怖よりも使命感に集中できるかもしれません。
3番目・4番目
グループの真ん中は、比較的安全圏と言われています。ホラーは苦手だけれど雰囲気を味わいたい、という方には最適なポジションでしょう。前の人と後ろの人に挟まれているため、精神的な安心感が得やすいです。
5番目・最後尾
殺人鬼に真後ろから追われるスリルを最大限に味わいたい、という方には最後尾がぴったりです。すぐ後ろを歩く殺人鬼の気配を常に感じながら進むことになるため、最も恐怖を感じやすいポジションと言えます。実際に、キャストの演技をじっくり見たい方にも後ろの方がおすすめ、という声がありました。
USJのホラーメイズとの違いは?
「ジャック・ザ・リッパー」は、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のハロウィーン・ホラー・ナイトで体験できるメイズ(お化け屋敷)と比較されることがよくあります。実際、製作者が同じという情報もあり、演出に共通点が見られました。
ただし、全く同じというわけではなく、いくつか明確な違いがあります。USJのホラーメイズを体験したことがある方は、以下の比較表を参考にしてみてください。
比較項目 | イマーシブ・フォート「ジャック・ザ・リッパー」 | USJ「ハロウィーン・ホラー・ナイト」 |
セットの質 | 高いクオリティだが、やや荒削りな部分も | 細部まで作り込まれた高いクオリティ |
キャスト数 | 最低限の人数で運営 | 多数のキャストが各所に配置 |
脅かし頻度 | ポイントを絞った驚かし | 次から次へと連続的に襲われる |
怖さの種類 | 静寂の中のドッキリ系、心理的な恐怖 | 大音量と物量で圧倒する派手な恐怖 |
運営形態 | 常設アトラクション(期間限定で内容変更あり) | 期間限定の特別イベント |
このように言うと、USJのホラーメイズのライト版といった印象を受けるかもしれません。しかし、静かな空間でじわじわと恐怖が迫ってくる感覚は、このアトラクションならではの魅力だったと言えるでしょう。
イマーシブフォートのジャックザリッパーを深掘り

ここでは、アトラクションの評価や物語の背景について、さらに詳しく見ていきましょう。
- つまらないという評判は本当か検証
- 元ネタの映画や史実について
- 【ネタバレ】ストーリーのあらすじ
- 犯人に関するストーリーの考察
- アトラクションの終了はいつ?
- イマーシブフォートのジャックザリッパーまとめ
つまらないという評判は本当か検証
「つまらない」という評価が一部で見られたのは事実のようです。その理由としては、オープンから時間が経つにつれて内容に慣れたリピーターが増え、平日は5分待ちになるほど空いていた時期もあったことが挙げられます。次から次へと脅かしが来るわけではないため、刺激に慣れてしまうと物足りなさを感じる人もいたのかもしれません。
また、ストーリー性がほぼ無いため、物語への没入を期待していた方にとっては、単なるお化け屋敷に感じられてしまった可能性も考えられます。
一方で、このアトラクションを高く評価する声もたくさんありました。特に、脅かしてくる殺人鬼(リッパーくん)のキャストの演技に注目すると、怖さの中にも愛らしさを見出すことができ、完全に「推し」になったというファンも存在します。楽しみ方を自分で見つけ、演技を鑑賞することに振り切れば、他にはない魅力的な体験ができたと言えそうです。
元ネタの映画や史実について

このアトラクションの題材となっている「ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)」は、1888年にロンドンのホワイトチャペル周辺で発生した連続猟奇殺人事件の犯人の通称です。少なくとも5人の女性が殺害され、その残忍な手口は当時の社会を震撼させました。
この事件はあまりにも有名で、これまで数多くの映画や小説、ゲームの題材とされてきました。日本で特に有名なのは、劇場版「名探偵コナン ベイカー街の亡霊」でしょう。この映画で切り裂きジャックの存在を知った方も多いのではないでしょうか。
アトラクション内でも、史実で5人が殺害されたことにちなんでか、5体の遺体が登場したとされています。犯人の正体は現代に至るまで特定されておらず、医者説、貴族説、警察関係者説など様々な説が飛び交っているミステリアスな事件です。
【ネタバレ】ストーリーのあらすじ
ここからは、アトラクションの具体的なストーリーの流れを解説します。まだ情報を知りたくない方はご注意ください。
体験が始まると、まずゲストはバーの主人の私室のような部屋に通されます。そこで時計の針が逆回転し、19世紀のロンドンへタイムスリップしたことが示唆されます。すると突然、不気味な笑みを浮かべた警察官が現れ、「ジャック・ザ・リッパーを見なかったか?」と尋ねてきます。
警察官に大通りへ行くよう指示されますが、そこは薄暗い路地裏。ここから、刃物を持ったジャック・ザ・リッパー本人による追跡が始まります。惨殺死体が横たわる部屋や、鏡のトリックを使って襲ってくる廊下、霧が立ち込める部屋など、様々なシチュエーションで恐怖演出が待ち受けていました。
終盤、警察署のような場所にたどり着きますが、そこにいたのはジャックと同じ顔をした警察官。出口だと思って開けた扉から再び本人が現れ、最後までゲストを追いかけてきます。アトラクションがアップデートされた「Extreme編」では、ジャックの登場回数が増え、笑いながら追いかけてくるなど、演技もより過激になっていました。
犯人に関するストーリーの考察

このアトラクションは、切り裂きジャックの正体について数ある説の中から「警察関係者説」を採用している、と考察することができます。
その根拠は、物語の複数箇所に散りばめられていました。まず、待ち列のモニター映像で、犯人が警察関係者だったのではないかという説が紹介されます。そして、アトラクションの序盤で出会う、どこか不気味な警察官。彼はゲストを安全な場所ではなく、ジャックが待ち構える路地裏へと誘導します。
そして最も決定的なのが、終盤の警察署での展開です。ジャックと同じ顔をした警察官が登場し、最後の最後に出口から襲いかかってきます。これらの演出を繋ぎ合わせると、この物語の中では「事件を追う警察官こそが、殺人鬼ジャック・ザ・リッパーの正体だった」という解釈が成り立ちます。
アトラクションの終了はいつ?
残念ながら、「ジャック・ザ・リッパー ホワイトチャペルの殺人鬼」は、2025年2月2日(日)をもって運営を終了しました。
イマーシブ・フォート東京の開業日である2024年3月1日から約11ヶ月間という、1年に満たない期間でのクローズとなります。公式サイトによると、運営終了は「新アトラクション開発に伴うもの」と発表されており、跡地にはまた新たな体験が生まれることが期待されます。
オープン当初は1時間待ちになるほどの人気でしたが、次第に待ち時間が短くなっていたこともあり、今回の決定に至ったと考えられます。
イマーシブフォートのジャックザリッパーまとめ
最後に、この記事で解説してきた「ジャック・ザ・リッパー」に関する重要なポイントをまとめます。
- 19世紀ロンドンの殺人鬼がテーマのホラーメイズ
- 体験はウォークスルー形式でロープを持って進む
- 所要時間は約10分で最大8人のグループで体験
- 料金は1DAYパスポートに含まれ追加課金は不要
- 怖さの評価は個人差が大きいR15指定のアトラクション
- ドッキリ系の驚かしが中心で比較的明るい場面も
- ロープの最後尾が最もスリルを味わえるポジション
- USJのホラーメイズと比較するとライト版との評価
- キャスト数が少なく静かな恐怖が特徴
- 「つまらない」という評価は待ち時間の短さや単調さが原因か
- キャストの演技を楽しむなど独自の楽しみ方で高評価も
- 元ネタは史実の切り裂きジャック事件
- ストーリーは「犯人=警察官説」を採用したと考察できる
- 2024年春以降に内容がアップデートされより過激に
- 運営は2025年2月2日をもって終了した
- 終了理由は新アトラクションの開発のため
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