南国リゾートへの旅行を計画するとき、多くの人が候補に挙げるのがハワイとグアムですよね。
どちらも青い海が広がる魅力的な場所ですが、「具体的に何が違うんだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
地図上の位置や日本からの距離はもちろん、気になるのはフライト時間でどっちが近いのか、そして旅行費用はどっちが安いのかという点ですよね。
また、ホテルや食事の値段、さらには同じアメリカという国でありながら異なる税金のルールなど、知っておきたいことはたくさんあります。
海のきれいさや過ごしやすさも旅先を決める大切なポイント。
最終的に自分がどちらのスタイルを好きになるのか、この記事でじっくり比較しながら、あなたにぴったりの旅先を見つけていきましょう。

あなたの旅先の選択にとって、この記事が参考になれば嬉しいです!
- フライト時間や旅行費用など、基本的な情報の違い
- 海の透明度や楽しみ方の違い
- ショッピングやグルメ、アクティビティのスタイルの差
- あなたにぴったりの旅先はハワイかグアムか
基本情報で見るハワイとグアムの違い


- 位置や地図で分かる距離と地理
- フライト時間で比較!どっちが近い?
- 旅行費用は結局どっちが安い?
- ホテルの値段や現地の物価を比較
- 同じアメリカでも国の制度が違う?
- 気候と旅行のベストシーズン
位置や地図で分かる距離と地理


ハワイとグアムは、どちらも太平洋に浮かぶアメリカの領土ですが、地図で見るとその位置と規模には大きな差があります。
グアムは日本のほぼ真南、マリアナ諸島に位置する、日本から最も近いアメリカです。島の面積は約549平方キロメートルで、これは日本の淡路島とほぼ同じくらいの大きさです。タモン地区を中心に観光スポットがコンパクトにまとまっているので、短い滞在でも効率よく島を巡ることが可能です。
一方、ハワイは太平洋の中央部に位置する島々で、日本からは東に大きく離れています。観光で最も人気のあるオアフ島の面積は約1,545平方キロメートルと、グアムの約3倍もの大きさがあります。さらに、ハワイ島やマウイ島など、それぞれに魅力の異なる島々が存在するため、全てを楽しむには何度も訪れる必要があるでしょう。
このように、地理的な関係性や島の規模を理解することが、旅のスタイルを考える第一歩になります。
フライト時間で比較!どっちが近い?


日本からのアクセスしやすさ、特にフライト時間は旅先選びの重要なポイントですよね。この点においては、グアムが圧倒的に有利です。
項目 | グアム | ハワイ(オアフ島) |
---|---|---|
フライト時間 | 約3時間半~4時間 | 行き:約7~8時間<br>帰り:約8~9時間 |
日本との時差 | +1時間 | -19時間(実質5時間) |
グアムへは、日本の主要都市からわずか4時間弱で到着します。時差も1時間しかないので、時差ボケの心配がほとんどなく、体に負担をかけずに旅行を楽しめます。これは、小さなお子様連れの家族旅行や、短い休暇しか取れない方にとっては大きなメリットになります。
対してハワイは、フライト時間がグアムの倍以上かかります。また、時差が19時間あるため、現地に到着しても日本の深夜時間帯ということが多く、体調を整えるのに少し時間が必要かもしれません。移動時間が長くても、たっぷりと休暇を取って非日常を味わいたいという方に向いていると考えられます。
したがって、移動の手軽さを最優先するならグアム、時間に余裕があるならハワイ、という一つの判断基準ができます。
旅行費用は結局どっちが安い?


旅行を計画する上で、予算は最も気になる部分の一つではないでしょうか。航空券やホテル代を含めたツアー料金を比較すると、一般的にグアムの方がハワイよりも費用を抑えやすい傾向にあります。
大手旅行会社のパッケージツアーで比較した場合、同じ5日間のプランでも、グアムはハワイの半額から7割程度の料金で済むケースも少なくありません。これは、日本からの距離が近く、航空券代が安価であることが主な理由です。
ただし、旅行費用は出発時期やホテルのグレード、現地での過ごし方によって大きく変動します。例えば、ハワイ旅行でもオフシーズンを狙ったり、エコノミーなホテルを選んだりすれば、費用を抑えることは可能です。
とはいえ、同じ予算であれば、グアムの方がよりグレードの高いホテルに宿泊したり、アクティビティを多く楽しんだりできる可能性が高いです。コストパフォーマンスを重視するなら、グアムに軍配が上がると言えるでしょう。
ホテルの値段や現地の物価を比較


前述の通り、旅行費用全体ではグアムの方が安価な傾向にありますが、その内訳であるホテルの値段や税金、物価にも違いが見られます。
税金とリゾートフィー
ハワイとグアムの大きな違いの一つが税金です。グアムは消費税や輸入品への関税がかからないため、表示価格そのままでショッピングを楽しめます。一方、ハワイでは州税(オアフ島で4.712%)がかかります。
ホテルに関する税金も異なり、滞在費に大きく影響します。
項目 | グアム | ハワイ(オアフ島) |
---|---|---|
消費税(州税) | なし | 4.712% |
宿泊税 | 11% | 約13.25% |
リゾートフィー | ほとんどなし | 1泊$35~60程度 |
ハワイでは、宿泊料金に加えて宿泊税と州税、さらにホテル独自の「リゾートフィー」が加算されることが多く、最終的な請求額が予想より高くなることがあります。これに対し、グアムではリゾートフィーを徴収するホテルがほとんどなく、税金の仕組みもシンプルです。
ホテル料金の比較
同じ系列のホテルで同クラスの部屋を比較すると、ハワイの宿泊料金はグアムの2倍以上になることも珍しくありません。ハワイの最もリーズナブルな部屋の料金で、グアムではオーシャンビューの素敵な部屋に泊まれる、といった価格差も実際にあります。
これらの点から、滞在費用を細かく見てみても、グアムの方がお得にリゾートステイを満喫できることがわかります。
同じアメリカでも国の制度が違う?


ハワイとグアムは、どちらもアメリカですが、入国に関する制度や現地の法律にはいくつかの違いがあります。旅行前の準備や現地での行動に関わるため、事前に確認しておきましょう。
ESTA(電子渡航認証システム)の要不要
最も大きな違いは、ESTAの申請が必要かどうかです。
- ハワイ: 90日以内の観光滞在でも、ESTAの事前申請が必須です。
- グアム: 45日以内の観光滞在であれば、「グアムー北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム」が適用されるため、ESTAの申請は不要です。
ESTAの申請には料金がかかり、渡航72時間前までの手続きが推奨されているため、この手間が省けるグアムは、思い立ってすぐの旅行にも向いています。
運転免許や飲酒・喫煙
レンタカーの運転は、どちらも日本の運転免許証で可能です。ただし、レンタル可能な年齢は会社によって異なる場合があるので注意が必要です。
飲酒と喫煙が可能な年齢は、どちらも21歳以上と定められています。公共の場所(ビーチや公園、路上など)での飲酒は法律で禁止されている点も共通しています。ただし、喫煙に関してはハワイの方が規制が厳しく、ホテルのバルコニーですら禁煙の場合が多いため、喫煙者の方は事前に宿泊先のルールを確認することが大切です。
気候と旅行のベストシーズン


どちらも一年を通して温暖な常夏のリゾートですが、気候には特徴があり、ベストシーズンも異なります。
グアムは、年間平均気温が約27℃。乾季は11月~5月、雨季は6月~10月です。雨季といっても、日本の梅雨のように一日中雨が降り続くことは少なく、短時間で強い雨が降るスコールが多くなるのが特徴です。
ハワイは、グアムよりも湿度が低くカラッとした気候が魅力です。乾季は4月~9月、雨季は10月~3月と、グアムとは逆のサイクルになります。こちらも雨季に長雨が続くことは稀です。
あなたの旅行したい時期に合わせて、より過ごしやすい気候の旅先を選ぶのも良い方法です。例えば、日本の冬に暖かい場所へ行きたいならグアム、ゴールデンウィークや夏休みならハワイがベストシーズンにあたります。
旅のスタイルで見るハワイとグアムの違い


- 海がきれいなのはどっち?透明度を比較
- ショッピングやグルメの楽しみ方
- アクティビティの種類と魅力
- あなたはどっちの雰囲気が好き?
- 目的別で選ぶハワイとグアムの違い
海がきれいなのはどっち?透明度を比較


リゾート旅行の最大の楽しみといえば、やはり美しい海ですよね。ハワイとグアム、どちらの海も魅力的ですが、その特徴は少し異なります。
海の透明度や、ビーチから気軽に熱帯魚を見たいという希望であれば、グアムがおすすめです。グアムのタモン湾は遠浅で波が穏やかな上、豊かなサンゴ礁が広がっています。このため、ホテルの目の前のビーチでシュノーケリングをするだけで、色とりどりの魚たちに出会うことができます。特にイパオビーチなどは、透明度の高さで有名です。
一方、ハワイのワイキキビーチは、きめ細かな白砂が美しい人工ビーチです。世界中から観光客が集まる賑やかな雰囲気は格別ですが、ビーチエントリーでのシュノーケリングで多くの魚を見るのは少し難しいかもしれません。もちろん、ハナウマ湾(オアフ島)のような有名なシュノーケリングスポットへ行けば、素晴らしい海中世界を体験できます。
手軽に美しい海中世界を楽しみたいならグアム、洗練されたビーチリゾートの雰囲気を満喫したいならハワイ、という視点で選ぶことができます。
ショッピングやグルメの楽しみ方


旅の楽しみとして欠かせないショッピングとグルメ。ここにも、ハワイとグアムの個性がはっきりと表れます。
ハワイは、世界のトレンドが集まる場所です。アラモアナセンターやロイヤルハワイアンセンターといった巨大なショッピングモールには、高級ブランドから最新のセレクトショップまで、あらゆるお店が揃っています。グルメも、パンケーキやアサイーボウルなど、常に新しいブームが生まれる場所であり、お洒落なレストランやカフェ巡りも楽しみの一つです。
一方のグアムは、よりカジュアルでローカルな魅力にあふれています。マイクロネシアモールやグアム・プレミア・アウトレット(GPO)では、アメリカンブランドの商品をお得に手に入れることができます。また、前述の通り島全体が免税のため、コスメやブランド品を安く購入できるのも嬉しいポイントです。グルメは、チャモロ料理と呼ばれる伝統料理や、地元の人々に愛される豪快なBBQが名物。気取らない雰囲気の中で、ボリューム満点のアメリカンフードを味わえます。
最新の流行を追いかけたいならハワイ、お得に買い物をしつつローカルな食文化に触れたいならグアムが向いているでしょう。
アクティビティの種類と魅力


ハワイとグアムでは、体験できるアクティビティにもそれぞれの特色があります。
グアムは、その美しい海を活かしたマリンアクティビティが中心です。シュノーケリングやダイビングはもちろん、パラセーリング、ジェットスキー、バナナボートなど、多彩なウォータースポーツを手軽に楽しむことができます。また、イルカウォッチングやジャングルを探検するツアーなど、豊かな自然を満喫するアクティビティも人気があります。
ハワイもマリンアクティビティは充実していますが、それに加えて陸のアクティビティの選択肢が非常に豊富です。オアフ島のダイヤモンドヘッド登山はあまりにも有名ですし、ハワイ島では活火山を見学するツアーや、マウナケアでの星空観測など、壮大な自然を体感できるダイナミックなアクティビティが揃っています。
マリンスポーツを思いきり楽しむことに集中したいならグアム、海の遊びに加えて、その土地ならではの多様な観光や体験を組み合わせたいならハワイが、より満足度の高い旅になるかもしれません。
あなたはどっちの雰囲気が好き?


これまで見てきたように、ハワイとグアムは様々な面で異なりますが、最も大きな違いは島全体の「雰囲気」にあるのかもしれません。
グアムは、全体的にのんびりとした、ゆったりとした時間が流れています。観光地は整備されていますが、どこか素朴でローカルな温かさが感じられます。現地の人々もフレンドリーで、穏やかな気候と相まって、心からリラックスできるでしょう。日々の喧騒から離れて、何もしない贅沢を味わいたい方には最適な場所です。
対してハワイは、世界中から人々が集まる、活気に満ちた国際的なリゾート地です。戦略的に開発された街並みは洗練されており、どこを歩いても華やかな雰囲気に包まれています。「これぞリゾート!」という高揚感を存分に味わうことができます。常に新しい刺激を求め、アクティブに過ごしたい方には、ハワイの賑やかな雰囲気がぴったり合うと考えられます。
あなたが旅に求める雰囲気を想像してみることが、後悔しない旅先選びの鍵となります。
目的別で選ぶハワイとグアムの違い
- 日本からの距離が近く、短いフライト時間を重視するならグアム
- たっぷりの休暇で、移動時間も旅の一部として楽しむならハワイ
- 時差ボケを気にせず、到着後すぐに活動したいならグアム
- 旅行費用や滞在費をできるだけ安く抑えたいならグアム
- 同じ予算で、より豪華なホテルステイを望むならグアム
- 最新のファッションやグルメのトレンドを追いかけたいならハワイ
- 免税ショッピングやアウトレットでの買い物を楽しみたいならグアム
- ホテルの目の前の海で気軽にシュノーケリングがしたいならグアム
- 海の透明度の高さを最優先するならグアム
- ダイヤモンドヘッド登山など、多様な陸のアクティビティも楽しみたいならハワイ
- ESTA申請の手間を省きたいならグアム
- のんびり、ゆったりとした素朴な雰囲気が好きならグアム
- 洗練された華やかなリゾートの雰囲気を満喫したいならハワイ
- 小さな子供連れの初めての海外旅行ならグアム
- 友人同士でアクティブに過ごす、刺激的な旅ならハワイ
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