南国のリゾートとして人気のグアムとサイパン。
「次の旅行はどちらに行こうかな?」と、わくわくしながら悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この二つの島は、似ているようでいて、実は楽しみ方や魅力がまったく異なります。
旅行で失敗や後悔をしないためにも、二つの島の特徴をしっかり理解しておくことが大切です。
この記事では、地図で見る位置関係や日本からどっちが近いのかといった基本的な情報から、結局ハワイと比べて安いのはどちらなのか、気になる旅行費用まで詳しく解説しますね。
さらに、グアムとサイパンはどこの国に属しているのか、現地の治安、子連れ旅行での比較ポイント、そして「サイパンはなぜ廃れた」と言われるようになった背景まで、あなたの知りたい疑問にすべてお答えしていきます。

この記事を読み終えるころには、きっとあなたにぴったりの旅先が見つかっているはずですよ。
- グアムとサイパンの国やフライト時間などの基本的な違い
- 海の透明度や楽しめるアクティビティのスタイルの差
- ショッピングやグルメ、旅行費用に関する具体的な比較
- 子連れ旅行や目的別のおすすめの選び方
グアムとサイパンの基本的な違いを比較


グアムとサイパン、名前はよく聞くけれど、具体的に何がどう違うのかは意外と知られていないかもしれません。ここでは、旅の計画を立てる前に知っておきたい、二つの島の基本的な違いについて一つひとつ見ていきましょう。
- グアムとサイパンはそもそもどこの国?
- 地図で見るグアムとサイパンの位置関係
- 日本からどっちが近いかフライト時間で比較
- 旅行前に知りたい現地の治安
- サイパンはなぜ廃れたと言われるのか?
- 海の透明度とアクティビティの違い
グアムとサイパンはそもそもどこの国?


「グアムとサイパンって、そもそもどこの国なの?」これは、意外と多くの人が持つ疑問かもしれませんね。
結論から言うと、グアムもサイパンもアメリカ合衆国に属しています。ただ、少しだけ立場が異なり、グアムはアメリカの「準州」、サイパンは「自治領(北マリアナ諸島連邦)」という位置づけなんです。このため、どちらの島もアメリカの雰囲気を色濃く感じることができますよ。
通貨はどちらもアメリカドル(USD)が使われていて、公用語も英語です。観光地では日本語が通じる場所も多いので、英語が苦手な方でも安心して旅行しやすい環境が整っています。
旅行の際に必要なパスポートですが、滞在日数や入国方法によっては、アメリカの電子渡航認証システムであるESTA(エスタ)が免除されるプログラムが適用される場合もあります。渡航前には、最新の入国条件を必ず確認するようにしてくださいね。
地図で見るグアムとサイパンの位置関係


グアムとサイパンは、日本の南、約2,500kmの太平洋に浮かぶマリアナ諸島に属しています。地図で見ると、フィリピンの東側に位置しているのが分かります。
この二つの島、実はとても近くて、グアムとサイパンの間の距離は約210kmしかありません。飛行機なら1時間もかからずに移動できるほどの距離感なんです。
島の大きさで比較すると、グアムの方がサイパンよりもずっと大きいです。グアムの面積が約549平方キロメートルなのに対し、サイパンは約115平方キロメートル。つまり、グアムはサイパンの4倍以上の大きさがあるということになります。この大きさの違いが、それぞれの島が持つ雰囲気や観光スタイルにも影響を与えているのかもしれませんね。
日本からどっちが近い?フライト時間で比較


日本からの距離感を考えると、気になるのはフライト時間ですよね。
実は、グアムとサイパンのどちらへ行くにも、フライト時間に大きな差はありません。成田空港などの主要空港から直行便を利用した場合、どちらの島へも約3時間半から4時間ほどで到着します。時差も日本より1時間進んでいるだけなので、体への負担が少なく、週末などを利用した短い日程でも旅行しやすいのが嬉しいポイントです。
ただし、注意したいのが直行便の便数です。グアムへは多くの航空会社が毎日複数の便を運航しており、航空券の選択肢が豊富です。一方でサイパンへの直行便は、以前よりも増えてきてはいるものの、グアムに比べると便数が限られる傾向にあります。旅行の計画を立てる際は、航空会社のスケジュールを早めにチェックしておくのがおすすめですよ。
旅行前に知りたい現地の治安


海外旅行で気になることの一つが、現地の治安ではないでしょうか。
グアムもサイパンも、アメリカの他の都市に比べると比較的治安は良好で、世界中から観光客が訪れるリゾート地として安心して過ごしやすい場所と考えられます。特に、観光客が多く集まるグアムのタモン地区やサイパンのガラパン地区の中心部は、日中であれば女性同士や子連れでも問題なく散策を楽しめます。
ただ、いくら安全だと言っても、そこはやはり海外。日本と同じ感覚でいるのは禁物です。
注意したいポイント
夜間に一人で出歩かない、ビーチに荷物を置きっぱなしにしない、多額の現金を持ち歩かないといった、海外旅行での基本的な注意は必ず守るようにしましょう。
また、レンタカーを利用する際は、車内に荷物を残したまま車を離れないようにしてください。残念ながら、観光客を狙った車上荒らしは発生しています。せっかくの楽しい旅行が台無しにならないよう、貴重品の管理は徹底することが大切ですね。
サイパンはなぜ廃れたと言われるのか?


「サイパンは昔に比べて廃れた」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。これは、一時期、日本人観光客の数が大きく落ち込んでしまった時期があったためです。
1990年代には年間45万人もの日本人が訪れたサイパンですが、2016年には6万人まで激減してしまいました。この大きな理由として挙げられるのが、航空会社の直行便撤退です。かつてはJAL(日本航空)なども多くの便を飛ばしていましたが、採算性の問題などから路線を縮小・撤退。これにより、日本からサイパンへ行くのが不便になってしまったのです。
背景には、旅行会社によるツアーの過度な価格競争があり、航空会社が十分な利益を確保できなくなったという事情もあったようです。
日本人が少なくなった後、サイパンでは韓国や中国からの観光客が増加しました。最近では、再び直行便が少しずつ増えるなど、日本人観光客を呼び戻す動きも活発になっています。豊かな自然という素晴らしい魅力は変わらないので、今後の復活に期待したいですね。
海の透明度とアクティビティの違い


グアムとサイパン、どちらも美しい海が魅力ですが、その特徴は少し異なります。
まず、海の透明度を最優先するなら、サイパンがおすすめです。サイパンの海は、世界有数の透明度を誇り、特に離島の「マニャガハ島」周辺や、神秘的な青の光に包まれるダイビングスポット「グロット」の海は、言葉を失うほどの美しさです。開発が控えめな分、ありのままの自然が残されているのがサイパンの海の魅力と言えます。
一方、多様なマリンアクティビティを思いっきり楽しみたいなら、グアムに軍配が上がります。グアムの中心地であるタモンビーチは、ホテルやショップが立ち並ぶ賑やかなエリア。パラセーリングやジェットスキー、バナナボートなど、定番のマリンスポーツを楽しむための施設が非常に充実しています。
静かで美しい海でのんびり癒されたい方はサイパン、仲間とワイワイ賑やかに海で遊びたい方はグアム、というように、あなたが海でどう過ごしたいかによって、選ぶべき島が変わってきそうですね。
目的別!グアムとサイパンの違いと選び方


二つの島の基本的な違いが分かったところで、次はあなたの旅行スタイルにどちらが合っているか、より具体的に見ていきましょう。ショッピングや食事、費用など、気になるポイントごとに比較していきます。
- ショッピングやグルメの充実度
- 旅の総額は?旅行費用を徹底比較
- 子連れ旅行での比較ポイントを解説
- 結局ハワイと比べて安いのはどっち?
- まとめ:グアムとサイパンの違いを理解して選ぼう
ショッピングやグルメの充実度


旅行の楽しみの一つといえば、ショッピングや現地の美味しいごはんですよね。この二つの要素を重視するなら、間違いなくグアムがおすすめです。
グアムには、「Tギャラリア by DFS」といった免税店をはじめ、「グアム・プレミア・アウトレット」や巨大スーパーマーケット「Kマート」など、大規模な商業施設が揃っています。アメリカのブランド品やコスメ、日用品、お土産まで、あらゆるものを一度に見て回れるのが魅力。まさに「リトル・アメリカ」といった雰囲気で、お買い物好きにはたまらない環境です。
食事に関しても、グアムには高級ステーキハウスからお洒落なカフェ、ハンバーガーショップ、ローカルに人気のチャモロ料理店まで、選択肢が非常に豊富にあります。
一方のサイパンは、のんびりとした雰囲気が魅力の島。中心地のガラパン地区に免税店やレストランが集まっていますが、グアムほどの規模や数はありません。その分、素朴なチャモロ料理や新鮮なシーフードなど、ローカルな食文化を静かに楽しむことができるでしょう。
旅の総額は?旅行費用を徹底比較


旅行の計画で最も気になるのが、やはり費用ではないでしょうか。どちらの島がよりお得に旅行できるのか、見ていきましょう。
一般的に、航空券とホテルがセットになったパッケージツアーの料金だけで比較すると、グアムの方がサイパンよりも安価な傾向にあります。これは、グアムの方が航空便の便数やホテルの数が圧倒的に多く、価格競争が起きやすいためです。ラグジュアリーな高級ホテルから、費用を抑えたい方向けのバジェットホテルまで、選択肢の幅が広いのもグアムの特徴です。
ただし、これはあくまで出発前の費用の話。現地での過ごし方によって、最終的な総額は大きく変わってきます。以下に簡単な比較表をまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。
項目 | グアム | サイパン |
航空券・ツアー代金 | 比較的安価・選択肢が豊富 | グアムよりやや高め・選択肢は少なめ |
ホテル | 選択肢が非常に多い(高級~格安) | 選択肢は限られる(リゾートホテル中心) |
食事 | 選択肢が豊富(レストラン~ファストフード) | ローカル色が強く、選択肢はグアムより少ない |
ショッピング | 非常に充実している | 限定的 |
アクティビティ | 種類が豊富で、料金も様々 | 自然体験が中心 |
このように、現地でショッピングや多様なアクティビティを楽しみたいならグアム、自然の中で静かに過ごすことをメインにするならサイパン、というように、旅の目的によってトータルの費用も変わってくると考えられますね。
子連れ旅行での比較ポイントを解説


ご家族、特に小さなお子様を連れての旅行となると、選び方のポイントも変わってきますよね。
小さなお子様との初めての海外旅行であれば、グアムの方が過ごしやすいかもしれません。グアムのタモンビーチは遠浅で波がとても穏やかなので、小さなお子様でも安心して水遊びができます。また、「パシフィック・アイランズ・クラブ(PIC)」のように、巨大なウォーターパークが併設されたホテルも多く、ホテル内で一日中楽しめるのも大きなメリットです。島内の移動もシャトルバスが充実していて便利ですよ。
一方で、人混みを避けて、家族でのんびりとした時間を過ごしたいのであれば、サイパンも素晴らしい選択肢です。サイパンのビーチは比較的空いていて、プライベート感があります。豊かな自然の中でシュノーケリングをしたり、生き物を探したりと、都会ではできない貴重な体験がお子様にとっても良い思い出になるはずです。ただし、移動はレンタカーが中心になるため、その点を考慮に入れておくと良いでしょう。
お子様の年齢や性格、そして家族でどんな時間を過ごしたいかに合わせて、最適な島を選んでみてくださいね。
結局ハワイと比べて安いのはどっち?


南国リゾートと聞くと、多くの人がハワイを思い浮かべるかもしれません。「グアムやサイパンって、ハワイと比べて安いの?」というのも、よくある疑問です。
これについては、グアムもサイパンも、ハワイに比べると旅行費用全体を安く抑えられる場合が多いと言えます。
最も大きな理由は、日本からの距離です。ハワイへは飛行機で7時間以上かかりますが、グアムやサイパンならその半分の約3時間半。フライト時間が短い分、航空券の価格も安くなる傾向にあります。
また、現地の物価も、世界的な観光地であるハワイに比べると、グアムやサイパンの方が若干リーズナブルに感じられる場面が多いでしょう。もちろん、円安の影響やホテルのグレード、現地での過ごし方によって総額は変わりますが、「ハワイは少し予算的に厳しいけれど、南国リゾートに行きたい」という方にとって、グアムやサイパンは非常に魅力的な選択肢になりますね。
まとめ:グアムとサイパンの違いを理解して選ぼう
ここまで、グアムとサイパンの様々な違いについて見てきました。最後に、この記事の重要なポイントをまとめてみましょう。
- グアムとサイパンはどちらもアメリカに属する
- グアムは「準州」、サイパンは「自治領」という位置づけ
- 日本からのフライト時間はどちらも約3時間半で大きな差はない
- 時差も1時間で、体への負担が少ない
- 治安はどちらも比較的良好だが、海外としての注意は必要
- 海の透明度を求めるならサイパンが優勢
- アクティビティの豊富さならグアムに軍配が上がる
- ショッピングやグルメを存分に楽しみたいならグアムが最適
- のんびりと自然の中で静かに過ごしたいならサイパンがおすすめ
- パッケージツアーの価格はグアムの方が安い傾向にある
- 子連れ旅行デビューには施設が充実したグアムが安心
- 人混みを避けて家族で過ごすならサイパンも魅力的
- サイパンは一時期、直行便減少で日本人観光客が激減した歴史がある
- ハワイと比較すると、グアムもサイパンも費用を抑えやすい
- 最終的にはあなたの旅の目的やスタイルで選ぶのが一番大切



グアム観光の前に確認するべき、現地で役立つ情報をお伝えします!
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