神々の島、バリ島。その美しい響きに惹かれる一方で、インターネットで「バリ島は行かない方がいい」なんて言葉を見つけると、ちょっと不安になりますよね。
衛生環境がやばいという噂や、遭遇したくない危険人物、さらには危険生物の話まで耳にすると、実際の危険レベルはどのくらいなのか気になるところです。
また、現地のやってはいけないことや、そもそも行かない方がいい日や時期があるなら、事前に知っておきたいもの。
でも、安心してください。この記事では、そんなあなたの不安を一つひとつ解消しながら、バリ島での本当の楽しみ方や観光のポイントを詳しくお伝えします。
絶対に外せない、絶対行った方がいいスポットや、具体的な3泊4日のモデルコースまでご紹介します。

読み終える頃には、きっとバリ島への旅行が待ちきれなくなっているはずですよ。
- 「バリ島に行かない方がいい」と言われる具体的な理由
- 治安や衛生面で注意すべき点と、その具体的な対策方法
- バリ島の魅力を最大限に引き出す観光エリアの選び方と楽しみ方
- あなたの旅の目的に合ったモデルコースのプランニング
「バリ島は行かない方がいい」と言われる理由は?


- 衛生環境がやばいという噂は本当?
- バリ島の治安と実際の危険レベル
- 遭遇したくない危険人物とその手口
- 注意すべき危険生物と生息エリア
- 混雑や雨季など行かない方がいい日や時期
衛生環境がやばいという噂は本当?


バリ島旅行を考える上で、多くの方が心配されるのが衛生環境かもしれませんね。「バリベリー」と呼ばれるお腹の不調が有名ですが、これは主に水や食べ物が原因で起こると考えられています。
まず、バリ島の水道水は、残念ながらそのまま飲むことはできません。うがい程度なら問題ありませんが、飲用には必ずミネラルウォーターを購入してください。ホテルによっては無料で提供されることもありますが、街のコンビニやスーパーで手軽に購入できます。
食事については、ローカルな雰囲気が魅力の屋台(ワルン)も多いですが、衛生管理の状態は店によって様々です。特に、火が十分にに通っていない料理や、使いまわしている可能性のある氷には注意が必要でしょう。もし、お腹に自信がない場合は、清潔で多くの観光客が利用しているレストランを選ぶのが無難です。
ただ、過度に心配する必要はありません。清潔なレストランを選び、こまめに手を洗うか消毒を心がけるだけで、食中毒のリスクは大幅に減らすことができます。要するに、少しの注意を払うことで、バリ島の美味しい食事を安全に楽しむことは十分に可能です。
バリ島の治安と実際の危険レベル


「海外旅行はどこでも危険」というイメージがありますが、バリ島の治安はどうなのでしょうか。日本の外務省が発表している海外安全情報によると、バリ島の危険レベルは比較的低い「レベル1:十分注意してください」に分類されています(2025年5月時点)。これは、テロや凶悪犯罪に巻き込まれる可能性は低いものの、スリや置き引きといった一般犯罪には注意が必要であることを示しています。
危険レベル | 内容 |
レベル1 | 十分注意してください |
レベル2 | 不要不急の渡航は止めてください |
レベル3 | 渡航は止めてください(渡航中止勧告) |
レベル4 | 退避してください。渡航は止めてください(退避勧告) |
特に、観光客で賑わうクタ、レギャン、スミニャックといったエリアの繁華街やビーチでは、夜間に酔っ払いによるトラブルや、スリ、置き引きが発生しやすい傾向にあります。貴重品はホテルのセーフティボックスに預け、外出時は多額の現金を持ち歩かないようにしましょう。
また、バイクの交通量が非常に多く、交通マナーも日本とは異なるため、交通事故も少なくありません。道を歩く際はもちろん、バイクをレンタルして自分で運転する場合は、いつも以上に周囲に気を配ることが大切です。これらのことから、バリ島が極端に危険な場所というわけではありませんが、日本と同じ感覚で過ごすのではなく、「海外にいる」という意識を持って行動することが、安全な旅行の鍵となります。
遭遇したくない危険人物とその手口


バリ島で旅行者が遭遇しやすいトラブルの一つに、残念ながら「ぼったくり」があります。特にタクシーと物売りには注意が必要かもしれません。
タクシーでの注意点
バリ島でタクシーを利用する際、メーターを使わずに法外な料金を請求してくる悪質なドライバーがいます。乗車前に必ずメーターを使うように確認するか、料金を交渉しましょう。ただ、交渉に慣れていない場合は、信頼性の高い「ブルーバード(Blue Bird)グループ」のタクシーを選ぶのがおすすめです。水色の車体が目印で、基本的にメーターをきちんと使ってくれます。
もっと言えば、近年は「Gojek(ゴジェック)」や「Grab(グラブ)」といった配車アプリの利用が一般的になっています。これらは事前に行き先を入力すると料金が確定するため、ぼったくりの心配がなく非常に便利です。
物売りへの対処法
観光地では、お土産などを売る物売りにしつこく声をかけられることがあります。もし興味がなければ、曖昧な態度をとらずに「No, thank you.」とはっきりと断ることが大切です。一度立ち止まってしまうと、なかなか解放してくれないこともあるため、不要な場合は笑顔で通り過ぎるのが良いでしょう。
これらの手口を事前に知っておくだけで、冷静に対処できます。不快な思いをしないためにも、少しだけ警戒心を持って行動すると安心ですね。
注意すべき危険生物と生息エリア


「神々の棲む島」は、豊かな自然と共存する島でもあります。そのため、日本ではあまり見かけない生物に遭遇することもありますが、正しい知識を持っていれば過度に恐れる必要はありません。
猿
ウブドのモンキーフォレストやウルワツ寺院など、特定の観光地にはたくさんの野生の猿がいます。人懐っこく見えますが、観光客の食べ物や、メガネ、帽子、カバンなどを狙ってひったくることがあるので注意が必要です。猿のいる場所では、持ち物をしっかりとカバンの中にしまい、食べ物を見せないようにしましょう。また、目をじっと見つめるのは威嚇ととられることがあるため、避けた方が賢明です。
野良犬
街中では野良犬を見かけることも少なくありません。バリ島は狂犬病のリスクがゼロではないため、たとえ大人しそうに見えても、むやみに触ったり近づいたりしないようにしてください。
海の生物
美しい海にも注意すべき生物はいます。時期や場所によっては毒を持つクラゲが発生することがありますし、岩場にはウニがいることも。シュノーケリングや海水浴を楽しむ際は、安全なエリアか確認し、ラッシュガードを着用するなど肌の露出を控えると安心です。
これらの生物は、バリ島の自然の一部です。適切な距離感を保ち、彼らのテリトリーにお邪魔しているという気持ちで接することが、トラブルを避けるコツと言えるでしょう。
混雑や雨季など行かない方がいい日や時期


バリ島旅行の満足度は、訪れる時期によって大きく変わることがあります。主に「混雑」と「天候」の2つの観点から、避けた方が良いかもしれないタイミングを知っておきましょう。
観光のピークシーズン
年末年始、ゴールデンウィーク、夏休み(7月~8月)といった時期は、世界中から観光客が押し寄せるため、島全体が非常に混雑します。有名な寺院やビーチは人でごった返し、人気レストランでは長い待ち時間が発生することも。ゆっくりと静かに過ごしたい方にとっては、この時期は少し騒がしく感じられるかもしれません。
雨季の天候
バリ島には乾季(約4月~10月)と雨季(約11月~3月)があります。雨季は、日本の梅雨のように一日中雨が降り続くわけではありませんが、午後に「スコール」と呼ばれるバケツをひっくり返したような激しい雨が降ることが多いです。そのため、ビーチでのんびりしたり、屋外アクティビティを中心に考えている場合は、計画が崩れてしまう可能性があります。
ただし、雨季にはメリットもあります。観光客が比較的少なく、航空券やホテルの料金が安くなる傾向にあるのです。また、雨の時間はスパでマッサージを受けたり、お洒落なカフェでゆっくり過ごしたりと、インドアでの楽しみ方もたくさんあります。したがって、旅の目的がリラクゼーションやショッピングであれば、雨季を狙って訪れるのも一つの賢い選択です。
バリ島に行かない方がいいは嘘?賢い旅行術


- 知らないと損!現地でのやってはいけないこと
- 失敗しない楽しみ方と観光のポイント
- ここは絶対行った方がいい!厳選スポット
- 目的別3泊4日モデルコースの提案
- 結論:バリ島に行かない方がいい人の特徴
知らないと損!現地でのやってはいけないこと


バリ島の人々はとても穏やかで親切ですが、彼らが大切にしている文化や宗教への敬意を払うことは、旅行者として最低限のマナーです。知らず知らずのうちに失礼な行動をとってしまわないよう、いくつかのポイントを覚えておきましょう。
寺院での振る舞い
バリ・ヒンドゥー教の寺院は神聖な場所です。訪れる際は、肌の露出が多い服装(タンクトップやショートパンツなど)は避けましょう。多くの寺院では、サロン(腰巻)やスレンダン(帯)を無料で貸し出してくれるので、それを着用して入場します。また、女性の生理中の入場は伝統的にタブーとされています。
頭は神聖な部位
バリでは、頭には神が宿ると考えられています。そのため、たとえ子どもであっても、人の頭をなでることは非常に失礼な行為にあたります。親しみを込めたつもりが相手を不快にさせてしまうので、注意してください。
左手は不浄の手
伝統的に、左手は「不浄の手」とされています。物の受け渡しや握手をする際は、必ず右手を使うように心がけましょう。
道端のお供え物「チャナン」
道を歩いていると、ヤシの葉で作られた小さな器に花や食べ物が盛られたお供え物「チャナン」をよく見かけます。これは神々への感謝や祈りを捧げるための大切なものです。うっかり踏んでしまわないように、足元に注意して歩きましょう。
これらの習慣を尊重する姿勢を見せることで、現地の人々とより良い関係を築くことができますし、旅がもっと深いものになるはずです。
失敗しない楽しみ方と観光のポイント


「バリ島に行ったけど、イメージと違ってがっかりした」という感想を時々耳にしますが、その多くは滞在エリアと旅の目的がミスマッチだったことが原因かもしれません。バリ島は一つの島でありながら、エリアごとに全く異なる顔を持っています。失敗しないためには、それぞれのエリアの特徴を理解し、自分の目的に合った場所を選ぶことが鍵となります。
クタ・レギャン・スミニャック
サーフィンやショッピング、ナイトライフを楽しみたいアクティブな方におすすめのエリアです。大型ショッピングモールやレストラン、クラブが集中しており、昼夜を問わず賑わっています。一方で、交通量が多く騒がしいと感じる方もいるため、静かなリゾートライフを求める方には不向きかもしれません。
ウブド
「癒し」や「文化」を求めるなら、ウブドが最適です。美しいライステラス(棚田)や渓谷が広がり、ヨガやスパ、美術館巡り、伝統舞踊鑑賞など、心と体をリフレッシュするアクティビティが豊富です。ただ、近年は中心部が非常に混雑しており、渋滞も慢性化しているため、「静かな田舎」というイメージだけで訪れると驚くかもしれません。
ヌサドゥア・ジンバラン
高級リゾートが立ち並び、セキュリティゲートに守られた落ち着いたエリアです。プライベート感のある美しいビーチでのんびりと過ごしたいハネムーナーや家族連れに人気があります。逆に言えば、ローカルな雰囲気や刺激を求める方には、少し物足りなく感じられる可能性があります。
このように、あなたがバリ島に何を求めているかを明確にすることが、最高の思い出を作るための第一歩です。
ここは絶対行った方がいい!厳選スポット


バリ島には、その文化や自然の壮大さを肌で感じられる、素晴らしい観光スポットがたくさんあります。注意点をしっかり守って、ぜひ訪れてみてください。
タナロット寺院
海に浮かぶように建てられた、バリ島で最も象徴的な寺院の一つです。特に、夕暮れ時に夕日に照らされるシルエットは息をのむほど美しく、多くの観光客を魅了します。
ウルワツ寺院
インド洋に突き出た断崖絶壁の上に建つ寺院で、こちらもサンセットの名所として知られています。日没に合わせて上演される、男性の合唱が迫力満点の伝統舞踊「ケチャダンス」は必見です。
ティルタエンプル寺院
「聖なる泉が湧く寺院」として知られ、地元の人々が沐浴を行う神聖な場所です。観光客も沐浴を体験することができ、バリ・ヒンドゥーの精神文化に深く触れる貴重な機会となります。
テガララン・ライステラス
ウブドの北部に広がる、美しい棚田の風景です。緑のグラデーションが織りなす景色は、まさに芸術品。高台にあるカフェからこの絶景を眺める時間は、最高の癒しになるでしょう。
ウブド・モンキーフォレスト
前述の通り猿には注意が必要ですが、うっそうとした森の中に寺院が点在し、猿たちが自由に暮らす様子は、バリ島の自然の力強さを感じさせてくれます。ルールを守れば、ユニークで楽しい体験ができます。
目的別3泊4日モデルコースの提案


ここでは、あなたの旅のスタイルに合わせた3泊4日のモデルコースを2つ提案します。これを参考に、自分だけのオリジナルプランを組み立ててみてくださいね。
文化と自然を満喫するウブド中心プラン
バリ島のスピリチュアルな魅力を深く味わいたい方におすすめのコースです。
- 1日目: バリ島到着後、ウブドへ移動。ウブド市場や王宮周辺を散策。夜は伝統舞踊を鑑賞。
- 2日目: 午前中はテガラランのライステラスで絶景を堪能。午後はティルタエンプル寺院で聖なる泉に触れる。夜はウブドのオーガニックレストランでディナー。
- 3日目: 朝からヨガクラスに参加してリフレッシュ。午後はアユン川でのラフティングや、スパでのマッサージなど、好きなアクティビティを選択。
- 4日目: お気に入りのカフェで朝食後、お土産探し。空港へ移動し、帰国。
家族で楽しめるヌサドゥア・サヌールプラン
小さなお子様連れでも安心して楽しめる、リラックス重視のコースです。
- 1日目: バリ島到着後、ヌサドゥアのホテルへ。ホテルのプールやプライベートビーチでゆっくり過ごす。
- 2日目: 波が穏やかなサヌールビーチへ。サイクリングやマリンスポーツを楽しむ。午後はバリ・ズーなどで動物と触れ合う。
- 3日目: 家族で楽しめるウォーターパークへ。夜はジンバランのビーチで、サンセットを見ながらシーフードBBQディナー。
- 4日目: ホテルで最後の朝をゆっくり過ごし、チェックアウト。空港へ移動し、帰国。
このように、目的に合わせてエリアとアクティビティを組み合わせることで、誰もが満足できる旅を計画できます。
結論:バリ島に行かない方がいい人の特徴


これまで見てきたように、バリ島は多くの魅力を持つ一方で、いくつかの注意点も存在する旅行先です。この記事の総まとめとして、「バリ島に行かない方がいい」と感じてしまうかもしれない人の特徴をリストアップします。もし、これらに多く当てはまる場合は、少し考え直すか、あるいは価値観を少し変えて旅に臨む必要があるかもしれません。
- 衛生面に神経質で、少しの不便も許容できない
- 海外旅行で事前の下調べや情報収集を全くしない
- 混沌としたアジアの雰囲気がとにかく苦手
- 交通渋滞や計画通りに進まないことを極端に嫌う
- 静かで洗練された欧米型リゾートだけを求めている
- クタやレギャンの賑やかさがバリ島の全てだと思っている
- 郷に入っては郷に従うという考え方ができない
- しつこい客引きや物売りにはっきりとNOと言えない
- 野生動物との共存に抵抗がある
- イスラム教やヒンドゥー教の文化に全く興味がない
- 物価が安いという情報だけを鵜呑みにして訪れる
- 雨季のスコールを絶対に体験したくない
- 自ら積極的に楽しもうとする姿勢がない
- トラブルを旅の醍醐味ではなく、ただの不運としか捉えられない
- 日本と同じレベルのサービスや利便性を常に期待してしまう



インドネシア観光の前に確認するべき、現地で役立つ情報をお伝えします!
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