オーストラリアへの旅行や生活、考えるだけでワクワクしますよね。ただ、多くの人が少し心配になるのが「ゴキブリ」の存在ではないでしょうか。
インターネットで情報を探すと、特にシドニーでは信じられないほどでかいゴキブリが出現する、といった体験談を目にすることがあります。
一方で、メルボルンは比較的少ないという話もあったり、一体どちらが本当なのか気になりますよね。
中には羽があって飛ぶものや、逆にとても小さい種類の話もあり、混乱してしまうかもしれません。
さらに、調べていくと、なんとペットとして飼育されることのある、一部の人には少しかわいいと感じられるような珍しい種類まで存在するというから驚きです。
特に、これからシェアハウスでの共同生活を考えている方にとっては、衛生面も含めてこれはとても大切な問題だと思います。
この記事では、そんなオーストラリアのゴキブリに関する様々な疑問や不安を解消できるよう、現地のリアルな情報と具体的な対策を分かりやすく解説していきますね。

オーストラリア旅行の前に少しでも不安を減らすために、この記事を参考に対策してくださいね!
- オーストラリアに生息するゴキブリの主な種類と特徴
- 都市ごとのゴキブリの発生状況の違い
- シェアハウスなど住居でできる具体的な対策
- 駆除に有効な市販品や基本的な予防策
オーストラリアのゴキブリ、その生態と種類


- 遭遇率が高い!でかいゴキブリの特徴
- 小さいからと油断禁物、幼虫や小型種
- 恐怖倍増、羽があり飛ぶタイプも存在
- 生息地で違うゴキブリの種類と見分け方
- 観賞用?かわいいと言われる希少種とは
- 日本とは違う?ペットとして飼育される種
遭遇率が高い!でかいゴキブリの特徴


オーストラリアで「ゴキブリ」と聞いて多くの人が想像するのは、おそらくこの大型のタイプでしょう。日本のものより一回り、あるいはそれ以上に大きく、黒光りする姿は、初めて見た方に強いインパクトを与えます。
これらの大きなゴキブリは、日本の一般的なクロゴキブリと同じように、本来は屋外の湿った場所を好むことが多いです。例えば、庭の植え込みの下やウッドデッキの隙間などに潜んでいます。しかし、夜になるとエサを求めて活発に動き出し、窓の隙間やドアの下からいとも簡単に家の中へ侵入してくるのです。
私が以前参考にした情報によれば、夏場の夜に中庭の壁一面にびっしりと張り付いていた、という話もありました。これは少し極端な例かもしれませんが、それだけ屋外の個体数が多いということの表れだと考えられます。
そのため、たとえ家の中を綺麗にしていても、外からの侵入を完全に防ぐのは難しいのが実情です。彼らの侵入を防ぐためには、家の中の対策だけでなく、家の周りの環境整備も大切になってきます。
小さいからと油断禁物?幼虫や小型種


「大きいゴキブリさえいなければ…」と思うかもしれませんが、実は小さいゴキブリの方が、ある意味では深刻な問題を示している可能性があるのです。
オーストラリアでは、大型種だけでなく、日本のチャバネゴキブリに似た小型のゴキブリも広く生息しています。これらの小型種は、一度家の中に住み着くと、暖かい場所や水回りを中心に爆発的に繁殖する力を持っています。
もし、キッチンや洗面所などで小さいゴキブリを頻繁に見かけるようになったら、それは家のどこか見えない場所で巣が作られ、繁殖が始まっているサインかもしれません。実際に、友人の家の台所がびっしり埋め尽くされるほど小さなゴキブリで溢れていた、という話もあるくらいです。
また、大きいゴキブリの幼虫である可能性も考えられます。幼虫がいるということは、当然ながら親となる成虫が近くにいる証拠です。小さいからといって見過ごしていると、いつの間にか手に負えない数に増えてしまう恐れがあります。以上の点を踏まえると、小さいゴキブリの発見は、より一層の注意を払うべき警告だと理解することが大切です。
恐怖倍増!?羽があり飛ぶタイプも存在


ゴキブリがただ床を走るだけでも十分に恐ろしいですが、その一部が飛ぶとなれば、恐怖はさらに増しますよね。残念ながら、オーストラリアに生息するゴキブリの中にも、立派な羽を持ち、飛翔能力のある種類が存在します。
特に大型の個体の中には、短い距離を滑空するように飛んだり、照明に向かって飛んできたりするものもいます。これは、彼らから逃げようとしている人間にとっては、予測不能な動きであり、パニックを引き起こす原因となり得ます。
飛ぶゴキブリに遭遇した場合、殺虫スプレーで対応しようとしても、動きが立体(三次元)的になるため、狙いを定めるのが格段に難しくなります。壁や天井に逃げられるだけでなく、こちらに向かって飛んでくる可能性もゼロではありません。
このような理由から、飛ぶタイプの存在は、オーストラリアでのゴキブリ対策を考える上で、精神的にも物理的にも大きな脅威の一つと言えるでしょう。
生息地で違うゴキブリの種類と見分け方


オーストラリアは広大な大陸であり、熱帯雨林から乾燥した砂漠地帯まで、非常に多様な環境が存在します。そして、それぞれの環境に適応したユニークなゴキブリたちが生息しているのです。
熱帯雨林のゴキブリ
クイーンズランド州などの熱帯雨林エリアでは、色鮮やかで美しいゴキブリが見られます。これらは普段私たちが家で目にする害虫としてのゴキブリとは全く異なる姿をしており、森林の生態系の中で分解者として重要な役割を担っています。
砂漠地帯のゴキブリ
一方、ほとんど雨が降らないような乾燥した砂漠地帯にも、驚くべきことにゴキブリは生息しています。体に独特の模様を持つ種などが知られており、触ると薬のような匂いの液体を吹きかけて身を守る、といった興味深い生態を持つものもいるようです。
このように、一括りに「オーストラリアのゴキブリ」と言っても、その種類は場所によって大きく異なります。屋内性の害虫とは別に、多様な野生のゴキブリが存在することを知っておくと、彼らへの見方が少し変わるかもしれませんね。
観賞用?かわいいと言われる希少種とは


ゴキブリに対して「かわいい」という感情を抱くことは、多くの人にとって信じがたいことかもしれません。しかし、昆虫愛好家の世界では、その形や色彩の美しさから観賞用として評価されるゴキブリが存在するのです。
例えば、前述の通り、オーストラリアの熱帯雨林には、宝石のように輝く緑色のゴキブリや、メタリックな光沢を持つ種類が生息しています。これらの種は、害虫としてのイメージとはかけ離れた美しさを持っており、一部では「ジュエル・コックローチ」などと呼ばれて専門的に飼育・研究されることもあるようです。
また、砂漠に生息する種の中にも、丸みを帯びた体型やユニークな模様から、マニアの間で「かわいい」と評されるものがいます。もちろん、これらは一般の家庭に侵入してくるタイプとは全くの別物です。言ってしまえば、害虫としてのゴキブリしか知らない私たちにとって、このような多様な種が存在するという事実は、自然の奥深さを教えてくれる一つの例と言えるかもしれません。
日本とは違う?ペットとして飼育される種


「ゴキブリをペットにする」という考えは、日本ではまだあまり一般的ではないかもしれませんね。しかし、世界中の昆虫愛好家の間では、特定の種類のゴキブリがペットとして飼育されています。オーストラリアにも、そのような対象となりうる種が存在します。
参考にした情報によれば、日本のペットローチとして知られるサツマゴキブリに似た外見の種もいるようです。これらのゴキブリは、害虫として知られる種とは異なり、動きが比較的穏やかで、特定の環境下でしか繁殖しないため、管理がしやすいという特徴があります。
また、爬虫類などを飼育している方にとっては、栄養価の高い「エサ」としてゴキブリを自家繁殖させているケースもあります。これはローチファームと呼ばれ、安定的にエサを供給するための合理的な手段なのです。
このように考えると、オーストラリアにおけるゴキブリは、単なる害虫としての一面だけでなく、特定の分野ではペットや有益な資源として扱われるという、日本とは少し違った側面も持っていることが分かります。
オーストラリアでゴキブリに遭わないための対策


- 特に注意が必要な都市シドニーの状況
- 比較的少ないメルボルンでも油断は禁物
- シェアハウスで実践すべきゴキブリ対策
- オーストラリアのゴキブリ対策は知識から
特に注意が必要な都市シドニーの状況


オーストラリアの中でも、特にゴキブリの遭遇率が高いことで知られているのがシドニーです。温暖で湿度の高い亜熱帯気候は、ゴキブリにとってまさに天国のような環境と言えます。
体験談によれば、「ゴキブリが嫌いな人は生活できない」「そのうち慣れる」といった声が聞かれるほど、日常生活の中に彼らが存在していることがうかがえます。特に夏場になると活動が活発化し、夜道を歩けば地面を這う無数の黒い影に遭遇することも珍しくないようです。
このような状況のため、シドニーで生活する上では、ゴキブリ対策が必須となります。市販されている殺虫剤は強力なものが多く、効果は期待できますが、それだけに頼るのではなく、日々の予防策を徹底することが何よりも大切です。食べ物の管理や生ゴミの処理、水回りの清掃などを怠ると、あっという間に彼らの侵入と繁殖を許してしまうでしょう。
比較的少ないメルボルンでも油断は禁物


シドニーの状況を聞くと不安になってしまいますが、一方でメルボルンは比較的ゴキブリが少ないと言われています。その理由は、シドニーに比べて気温が低く、四季がはっきりしている気候が関係していると考えられます。
実際に、メルボルン在住者からは「あまり見かけない」という声も聞かれます。しかし、これはあくまで「シドニーと比較して少ない」というレベルの話であり、メルボルンにゴキブリが全くいないわけではありません。
特徴 | シドニー | メルボルン |
---|---|---|
遭遇率 | 非常に高い | 比較的低い |
気候 | 温暖湿潤でゴキブリに適している | 穏やかで四季が明確 |
主な対策 | 積極的な駆除と予防が必須 | 基本的な清掃と予防策 |
注意点 | 特に夏場は活動が活発になる | 飲食店周辺や古い建物では注意 |
上の表が示すように、メルボルンであっても、特に飲食店が密集するエリアや、古いアパートなどではゴキブリが発生する可能性があります。そのため、「メルボルンだから大丈夫」と油断するのではなく、シドニーと同様に、清潔を保つなどの基本的な対策はきちんと行う必要があります。要するに、どの都市に住むにしても、ゴキブリ対策の基本は変わらないということです。
シェアハウスで実践すべきゴキブリ対策


留学生やワーキングホリデーで滞在する方に多いのが、シェアハウスでの生活です。他人と共同で生活するシェアハウスは、ゴキブリ対策という点において、いくつかの特別な注意が必要になります。
問題の根源は、生活習慣の違う複数の人々がキッチンやバスルームを共有することにあります。一人一人が「これくらいなら大丈夫だろう」と思ってしまう小さな油断が積み重なり、結果としてゴキブリを呼び寄せる原因となってしまうのです。
シェアハウスで守るべきルール
ゴキブリの発生を防ぐためには、住人全員で共通のルールを作り、それを守ることが鍵となります。
- 食事の後片付け: 使った食器はすぐに洗う。キッチンに食べ物のカスを残さない。
- ゴミの管理: 生ゴミは蓋付きのゴミ箱に捨て、こまめに袋を交換する。
- 清掃の分担: キッチンや共有スペースの定期的な掃除当番を決める。
市販品を活用した対策
個人の努力だけでは限界がある場合、市販の駆除グッズを積極的に活用しましょう。
- 置き型殺虫剤(Baits): 日本のコンバットのような製品です。ゴキブリが通りそうな場所に複数設置することで、巣ごと駆除する効果が期待できます。定期的な交換が大切です。
- 煙・霧タイプ(Bomb): 日本のバルサンのようなものです。入居時や、ゴキブリの発生が特に気になるときに、住人全員の許可を得て一斉に行うと非常に高い効果を発揮します。使用する際は、火災報知器にカバーをかけるなどの注意を忘れないようにしてください。
シェアハウスでの対策は、個人の問題ではなく、住人全員の協力があって初めて成功します。円滑な共同生活のためにも、ゴキブリ対策について一度話し合ってみることをお勧めします。
オーストラリアのゴキブリ対策は知識から


- オーストラリアには日本より大型のゴキブリが数多く生息する
- 屋外に潜む大型種が夜間に家へ侵入することが多い
- 小さいゴキブリの発見は室内での繁殖のサインかもしれない
- ゴキブリの種類によっては羽があり飛ぶ能力を持つ
- 害虫だけでなく自然環境には多様な種類のゴキブリが存在する
- 昆虫愛好家の間では観賞用やペットとして飼育される種もいる
- シドニーは温暖な気候のためゴキブリの遭遇率が非常に高い
- メルボルンはシドニーに比べて遭遇率は低いが油断は禁物
- 都市ごとの気候の違いが発生率に影響している
- 対策の基本は食べ物の管理と水回りの清潔を保つこと
- シェアハウスでは住人全員の協力体制が不可欠となる
- 「Baits」と呼ばれる置き型の殺虫剤は巣ごと駆除に有効
- 「Bomb」と呼ばれる煙・霧タイプの駆除剤は効果が高い
- スプレータイプの殺虫剤はオーストラリアでも強力なものが手に入る
- 正しい知識を持つことが効果的な対策の第一歩となる
コメント