「新函館北斗駅の周りって、本当に何もないの?」と、旅行の計画を立てながら不安に感じていませんか。

北海道新幹線の駅だからと期待していると、思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。
例えば、駅に着いてからの食事の場所や、休憩できるカフェを探すのも一苦労です。
駅ナカや周辺でのショッピング、素敵なお土産探しも思うようにいかない可能性があります。
本格的な観光を楽しむならどこへ行くべきか、近くに便利なホテルはあるのか、そもそも函館までのアクセスはどうすればいいの?といった疑問から、交通系ICカードのSuicaは使えるのかという細かな点まで、気になることはたくさんありますよね。



この記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消します。
- 新函館北斗駅の施設や店舗のリアルな状況
- 限られた選択肢の中での食事や時間つぶしの方法
- 函館市内や周辺観光地への最適なアクセス手段
- 知っておくと便利なホテル情報や交通系ICカード事情
「新函館北斗駅周辺に何もない」は本当か?


- 「何もない」という噂で失敗しない心構え
- 駅ナカで食事やショッピングは可能?
- 時間をつぶせるカフェは駅前にあるのか
- お土産はどこで買うのがベストなのか
- ホテルは駅のすぐ近くに存在する
「何もない」という噂で失敗しない心構え


北海道旅行の玄関口として、多くの人が利用する新函館北斗駅。



ですが、多くの旅行者が口を揃えて言うのが「駅の周りには何もない」という言葉です。
この言葉を初めて聞くと少しがっかりするかもしれませんが、前もって知っておくことが、旅行の満足度を左右する鍵となります。
まず大切なのは、新函館北斗駅を「目的地」ではなく「乗り換えのための拠点」と考えることです。
この駅は、もともと「渡島大野駅」というローカル線の小さな駅でした。
北海道新幹線の開業に合わせて大規模な駅に生まれ変わりましたが、駅の周辺は今もなお、開業前ののどかな田園風景が広がっています。
そのため、東京駅や新大阪駅のような、駅ビルに商業施設が充実している賑やかな駅をイメージしていくと、そのギャップに驚いてしまうかもしれません。
食事や観光、ショッピングは函館駅周辺が中心となることを理解しておけば、「着いてからどうしよう…」と時間を無駄にしてしまう失敗を避けられます。
新幹線の発着時刻に合わせて行動計画を立て、駅での滞在時間は最小限にするか、後述する数少ない施設を賢く利用する準備をしておくと、スムーズで快適な旅になりますよ。
駅ナカで食事やショッピングは可能?


駅構内の施設についてですが、はっきり言ってしまうと、本格的な食事やショッピングを楽しむことは難しいのが現状です。
新函館北斗駅の役割は、あくまで新幹線と在来線「はこだてライナー」を乗り継ぐハブ機能がメインだからです。
食事について



改札内にレストランはありません。
改札を出て2階のコンコースにある「BENTO CAFÉ 41°GARDEN」は、名前からカフェやレストランを想像するかもしれませんが、実際は駅弁などを購入して食べることができるイートインスペースです。
購入した商品を自由に食べられる休憩所のような場所なので、温かい料理が提供される飲食店ではない点に注意が必要となります。
ショッピング・お土産について
ショッピングに関しても、アパレルや雑貨などを扱う店舗はなく、実質的にお土産や駅弁を購入する売店のみと考えた方が良いです。
改札内と改札外の両方に売店(Kiosk)があり、飲み物やお菓子、北海道の定番土産、駅弁などを購入することはできます。
旅の記念や車内で食べるものを調達するには十分ですが、ゆっくりと買い物(ショッピング)を楽しむ場所ではないことを覚えておきましょう。
このように、駅ナカはあくまで移動の合間に必要なものをさっと購入する場所と割り切るのが良さそうです。
時間をつぶせるカフェは駅前にあるのか
新幹線までの乗り継ぎ時間や、待ち合わせまでのちょっとした時間を過ごせるカフェがあると嬉しいですよね。



しかし、駅構内には前述の通りイートインスペースしかなく、純粋なカフェは存在しません。
もし、どうしてもコーヒーを飲んで一息つきたい場合は、駅の南口から徒歩数分の場所まで足を運ぶ必要があります。駅前通りに「tete cafe」というカフェがあり、ここがおそらく唯一の選択肢と考えられます。
ただし、個人経営のお店のようで、営業時間は11時から17時頃までと比較的短く、定休日も不定休の可能性があります。訪れる際は、事前に営業しているか確認しておくと安心です。
また、もう一つの選択肢として、南口すぐの「北斗市観光交流センター別館 ほっくる」内にあるダイニングカフェ「SOUTH WAVE」があります。
こちらもカフェとして利用できますが、やはり営業時間は短めなので、利用できる時間は限られてきます。
いずれにしても、駅を出て少し歩く必要があり、いつでも開いているわけではないため、「着けばなんとかなる」とは思わず、計画的に利用することが求められます。
お土産はどこで買うのがベストなのか


旅行の楽しみの一つであるお土産選び。新函館北斗駅周辺で探す場合、選択肢は限られてきますが、ポイントを押さえれば効率よく購入できます。
駅構内で購入する場合
最も手軽なのは、駅構内の売店(Kiosk)です。2階の改札内外に店舗があり、「白い恋人」や「ロイズ」といった定番のお菓子から、海産物の加工品、駅弁まで一通り揃っています。
新幹線に乗る直前にさっと購入できるのが最大のメリットですね。ただ、品揃えは函館駅などに比べると限られるため、特定の商品を探している場合は見つからない可能性もあります。
駅前施設「ほっくる」で購入する場合
時間に少し余裕があれば、駅南口の「北斗市観光交流センター別館 ほっくる」内の売店を覗いてみるのもおすすめです。
駅の売店とは少し違った品揃えで、北斗市ならではの特産品や、ゆるキャラ「ずーしーほっきー」のグッズなども見つかるかもしれません。地元の雰囲気が感じられるお土産を探したい方には良いでしょう。
結論:函館駅での購入が最もおすすめ
もしあなたが函館観光も計画しているなら、お土産は函館駅周辺で購入するのが最も賢明な選択と言えます。
函館駅ビルや駅前の朝市、金森赤レンガ倉庫周辺には、海産物からスイーツ、雑貨まで、ありとあらゆるお土産が揃っています。品揃えの豊富さ、店舗の多さ、営業時間の長さを考えても、新函館北斗駅とは比較になりません。
したがって、新函館北斗駅では買い忘れたものを補う程度と考え、メインのお土産選びは函館駅周辺で済ませておくのが、満足度の高い買い物につながります。
ホテルは駅のすぐ近くに存在する
新函館北斗駅周辺は「何もない」と言われますが、宿泊施設に関しては心配ありません。



駅の南口を出てすぐの場所に、複数のホテルが営業しています。
代表的なホテルとしては、「東横INN新函館北斗駅南口」や「ホテル・ラ・ジェント・プラザ函館北斗」が挙げられます。どちらも駅から徒歩1~2分という抜群の立地です。
これらのホテルは、翌朝早い新幹線で出発する方や、夜遅くに新幹線で到着した方にとっては非常に便利です。特に、レンタカーを借りて北海道を周遊する予定の方にとっては、駅前で車を借りてすぐに出発できるため、良い拠点となり得ます。
ただし、注意点もあります。これらのホテルに宿泊する場合、夕食の選択肢が極端に少ないことです。
駅周辺の飲食店は夜早く閉まってしまうため、ホテル内のレストランを利用するか、函館市内などで食事を済ませてからチェックインする必要があります。東横INNでは無料のカレーサービスがある日もありますが、混雑することも多いようです。
利便性は高い一方で、夜の過ごし方には工夫が必要になる、という点を理解した上でホテルを選ぶのが良いでしょう。観光や食事を夜まで満喫したいのであれば、やはり函館市内のホテルに宿泊する方がおすすめです。
新函館北斗駅周辺が何もない時の過ごし方


- 周辺で楽しめる観光スポットを紹介
- 函館まで移動するのが最も賢明な選択
- 交通系ICカードSuicaは使えるか解説
- まとめ:新函館北斗駅周辺は何もないと知ることが重要
周辺で楽しめる観光スポットを紹介
新函館北斗駅周辺での観光は、正直なところ選択肢が非常に限られます。しかし、短時間で楽しめるものが全くないわけではありません。
ずーしーほっきーのモニュメント
駅の南口広場に出ると、まず目に入るのが北斗市の公式ゆるキャラ「ずーしーほっきー」のモニュメントです。ポストの上に座っている姿はなんともシュールで、旅の記念写真のスポットとして人気があります。
特に何かできるわけではありませんが、ユニークなキャラクターとの一枚は良い思い出になるかもしれません。
駅前のビジネスホテルの日帰り入浴
もし乗り継ぎ時間に余裕があるなら、駅前の「ホテル・ラ・ジェント・プラザ函館北斗」の日帰り入浴を利用するのも一つの手です。移動の疲れを温泉で癒すことができます。ただし、利用可能な時間や料金は事前に確認が必要です。
少し足を延して大沼公園やラッキーピエロへ
2時間以上のまとまった時間と、タクシーを利用する予算があれば、行動範囲は少し広がります。タクシーで15分ほどの場所には、函館近郊で人気のハンバーガーレストラン「ラッキーピエロ」の峠下総本店があります。
また、景勝地として名高い「大沼国定公園」もタクシーでアクセス可能ですが、往復と滞在時間を考えると、かなり駆け足になってしまうでしょう。
これらのことから、駅の周辺で完結する観光は「ずーしーほっきーと写真を撮る」くらいと考え、それ以上を望む場合は、しっかりとした計画と移動手段の確保が不可欠です。
函館まで移動するのが最も賢明な選択
新函館北斗駅に到着した後の最もスタンダードで、かつ賢明な行動プランは、在来線「はこだてライナー」に乗り換えて函館駅へ向かうことです。
新函館北斗駅と函館駅は、地理的に約18km離れています。多くの観光客が訪れる函館山からの夜景、金森赤レンガ倉庫、五稜郭、函館朝市といった主要な観光スポットは、すべて函館駅の周辺エリアに集中しています。食事、ショッピング、宿泊施設の選択肢も函館駅周辺が圧倒的に豊富です。
そのため、新函館北斗駅はあくまで「函館エリアへの入口」と捉え、すぐに函館駅へ移動するのが、時間を有効に使うための最善策となります。
移動手段 | 所要時間(目安) | 料金(目安) | 特徴 |
はこだてライナー | 約15~22分 | 大人 440円 | 新幹線の到着時刻に合わせて運行。最も安価で効率的。 |
タクシー | 約30~40分 | 約6,000~7,000円 | 荷物が多い場合や、複数人での移動には便利だが高額。 |
表からも分かる通り、「はこだてライナー」の利便性は際立っています。
新幹線のきっぷで函館駅まで行ける場合もありますので、ご自身の乗車券を確認してみてください。特別な理由がない限りは、「はこだてライナー」で函館駅を目指すのがおすすめです。
交通系ICカードSuicaは使えるか解説


旅行中の細かいけれど重要な疑問の一つが、交通系ICカードの利用可否ですよね。結論から言うと、新函館北斗駅や函館エリアでは、JR東日本が発行するSuicaをはじめとした全国相互利用可能な交通系ICカードが利用できます。
具体的には、以下の場面でSuicaが使えて便利です。
- JR北海道の鉄道利用 「はこだてライナー」を含む、函館近郊のJR線(函館本線)では、Suicaを改札機にタッチして乗車できます。きっぷを毎回購入する手間が省けるので、とてもスムーズです。
- 函館市電(路面電車) 函館市内の観光に欠かせない路面電車でも、Suicaが利用可能です。現金を用意する必要がなく、乗り降りが楽になります。
- 函館バス 一部路線を除き、函館バスでもSuicaが使えます。
- コンビニや一部店舗 駅の売店(Kiosk)やコンビニ、一部のお土産店などでも、電子マネーとしてSuicaでの支払いが可能です。
このように、Suica一枚あれば、函館エリアの主要な公共交通機関や日常的な買い物の多くをカバーできます。ただし、個人経営の小さな飲食店や店舗では使えない場合も多いので、ある程度の現金も用意しておくと万全です。チャージは駅の券売機やコンビニでできますので、残額が少なくなっても安心してくださいね。
まとめ:新函館北斗駅周辺は何もないと知ることが重要
ここまで、新函館北斗駅周辺のリアルな情報をお伝えしてきました。最後に、この記事の重要なポイントをまとめますので、あなたの北海道旅行の計画に役立ててください。
- 新函館北斗駅の周辺には商業施設や飲食店がほとんどない
- 「何もない」ことを前提に旅行計画を立てることが失敗しないコツ
- 駅の役割は観光地ではなく新幹線と在来線の乗り換え拠点
- 駅構内にレストランはなくイートインスペースがあるのみ
- 食事は駅前の「ほっくる」内か函館駅周辺で考えるのが基本
- 駅前にあるカフェは営業時間が短いので注意が必要
- ショッピングを楽しむ場所はないと考えた方が良い
- お土産は函館駅周辺での購入が品揃え豊富でおすすめ
- 駅前には東横INNなどの便利なホテルがある
- ホテル宿泊時の夕食は選択肢が非常に少ない
- 駅周辺の唯一の観光は「ずーしーほっきー」の像
- 時間つぶしは函館駅への移動が最も確実で楽しい
- 函館駅へは「はこだてライナー」が安くて速い
- Suicaなどの交通系ICカードは函館エリアで広く使える
- 新函館北斗駅は通過点と割り切り函館市内を満喫するのが正解
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