「青森旅行って、なんだかつまらないって聞くけど本当?」
旅行の計画を立てるとき、そんな評判を耳にして不安に感じてしまうこと、ありますよね。インターネットで検索すると、青森旅行はつまらないと言われる理由として、観光できる場所が何もない、特に冬は厳しすぎる、人気の青森屋もがっかりだった、なんて感想が見つかるかもしれません。
ひどい場合には、青森はもう終わってるといった辛辣な意見に、せっかくの旅行気分がしぼんでしまうこともあるでしょう。
でも、そのイメージだけで青森旅行を諦めてしまうのは、本当にもったいないことなんです。

実は青森には、定番の旅行モデルコースを少し外れた奥深い魅力がたくさん隠されています。
地元の人だけが知るおすすめで行ったほうがいい場所や、ユニークなマニアック観光も豊富にあります。
それに、車なしの旅だって、風光明媚な秋田青森観光列車を使えば、隣県の秋田観光モデルコースと組み合わせて、厳しい冬の気候を逆手にとった秋田観光の冬の絶景を満喫することだってできるのです。
この記事では、「青森旅行はつまらない」というイメージを覆す、青森の本当の魅力と、あなたの旅を最高に楽しむための具体的な方法を、余すところなくご紹介していきますね。
- 青森旅行がつまらないと言われる具体的な理由
- 有名観光地からマニアックな場所までの楽しみ方
- レンタカーあり・なし別のモデルコースの立て方
- 旅行を最大限に楽しむための計画のコツ
青森旅行がつまらないと言われる理由とは


- なぜ「つまらない」と言われるのか分析
- 何もないし終わってるとは本当?
- 星野リゾート「青森屋」はがっかりする?
- 冬の観光は避けるべき?気候と注意点
- 秋田観光は冬でも楽しめるスポット多数
なぜ「つまらない」と言われるのか分析
青森旅行の感想として「つまらなかった」という声が上がってしまうのは、多くの場合、青森県の地理的な特徴からくる誤解が原因だと考えられます。
青森県は本州の最北端に位置し、津軽・南部・下北と、それぞれに文化や風土の異なる広大なエリアに分かれています。
このため、見どころが県内全域に点在しているのが大きな特徴です。
例えば、青森市の市街地から、世界遺産の白神山地や、神秘的な雰囲気を持つ恐山へ向かうには、車でも数時間かかります。
これを計画なしに訪れてしまうと、移動だけで一日の大半が過ぎてしまい、「思ったより観光できなかった」という不満につながりやすいのです。
また、公共交通機関も都市部に比べると本数が少なく、乗り換えが必要なケースが多いため、車を利用しない旅行者にとってはアクセスが不便に感じられる場面もあるかもしれません。
こうした移動に関する課題が、ネガティブな印象の一因となっているようです。
何もないし終わってるとは本当?


「青森には何もない」「観光地として終わってる」という厳しい意見は、青森の多様な魅力の一部分しか見ていないことからくる、少し寂しい評価かもしれません。
確かに、桜の季節の弘前城や、夏のねぶた祭りのような、誰もが知る派手なイベントの時期を外れると、何を目的にすればよいか分からなくなる、という方もいるでしょう。
しかし、青森の魅力は季節限定のイベントだけではありません。年間を通じて楽しめるアートスポットが充実している点は、特筆すべき魅力です。
青森市には世界的な版画家・棟方志功の記念館や、建築自体がアートである「青森県立美術館」、十和田市に足を延せばまち全体が美術館のような「十和田市現代美術館」があります。
さらに、食文化に目を向ければ、青森市民の台所「青森魚菜センター」でのっけ丼を味わったり、八戸市の「八食センター」で新鮮な魚介をその場で焼いて食べたりと、旅の醍醐味であるグルメ体験も満載です。
歴史が好きな方なら、縄文時代の巨大集落跡である「三内丸山遺跡」で、古代の暮らしに思いを馳せることもできます。
このように、「何もない」のではなく、「どこにどんな魅力があるか」という情報がまだ十分に知られていないだけ、というのが実情に近いと考えられます。
星野リゾート「青森屋」はがっかりする?


人気の「星野リゾート 青森屋」に対して、一部で「がっかりした」という声が聞かれることがありますが、これはホテルへの期待と、実際のコンセプトとの間にミスマッチが生じているケースが多いようです。
青森屋のコンセプトは「のれそれ(青森の方言で“目一杯”の意味)青森」。
つまり、青森の文化、祭り、食などを、一つの施設内で目一杯体験できるテーマパークのような温泉旅館なのです。
館内では、ねぶた祭のショーが毎晩開催されたり、公園の池に浮かぶ露天風呂があったりと、エンターテイメント性に富んだ仕掛けがたくさん用意されています。
このため、家族連れや、アクティブに青森文化を楽しみたい方にとっては、非常に満足度の高い滞在が期待できます。
一方で、静かで落ち着いた大人の時間を過ごしたい方や、伝統的な旅館のきめ細やかなサービスを期待している方にとっては、館内の賑やかさやビュッフェ形式の食事が、少しイメージと違うと感じられるかもしれません。
青森屋を予約する際は、この「青森文化のテーマパーク」というユニークな特徴を理解した上で、ご自身の旅のスタイルに合っているかを考えてみることが、満足のいく滞在への鍵となります。


冬の観光は避けるべき?気候と注意点


「冬の青森は雪深くて寒そうだから、旅行には向かないのでは?」と考える方も少なくないでしょう。確かに、青森市は市全域が特別豪雪地帯に指定されており、冬の厳しさは事実です。しかし、この気候こそが、他では決して見ることのできない、幻想的な冬の絶景を生み出しているのです。
冬の青森の魅力
冬の観光のハイライトは、なんと言っても八甲田山の「樹氷」です。
ロープウェーで山頂へ向かえば、スノーモンスターとも呼ばれる巨大な樹氷群が広がる、白銀の別世界を体験できます。
また、弘前城で開催される「雪灯籠まつり」では、雪化粧した天守閣とミニかまくらに灯るろうそくの光が、温かく幻想的な夜を演出します。
温泉好きには、雪見風呂もたまりません。白濁の湯で知られる酸ヶ湯温泉など、歴史ある温泉地でしんしんと降る雪を眺めながら湯浴みを楽しむのは、まさに冬の醍醐味と言えます。
冬の旅行での注意点
もちろん、冬の青森を旅するには準備が必要です。交通機関は、大雪による遅延や運休の可能性も考慮し、スケジュールには十分な余裕を持たせましょう。
レンタカーを運転する場合は、必ず冬用タイヤを装着し、雪道運転の経験がない方は無理をせず、公共交通機関や観光タクシーの利用をおすすめします。
服装については、保温性の高いインナーにフリース、そして防水・防風機能のあるアウターを重ね着するのが基本です。
足元は、靴底に滑り止めが付いた防水仕様のスノーブーツが必須となります。これらの準備をしっかり行うことで、冬の青森の魅力を安全かつ快適に満喫することができます。
秋田観光は冬でも楽しめるスポット多数
青森への旅行を考えるなら、お隣の秋田県まで少し足を延ばしてみるのも素敵な選択です。特に冬の秋田は、雪国ならではの情緒あふれる風景や文化に満ちており、青森とはまた違った魅力を発見できます。
冬の秋田と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、横手市の「かまくら」ではないでしょうか。450年以上の歴史を持つこの伝統行事は、見る人の心を温かく包み込みます。
また、「みちのくの小京都」と呼ばれる角館の武家屋敷通りも、冬にはおすすめです。しんと静まり返った雪景色の中に佇む黒塀の屋敷群は、まるで水墨画のような美しさです。
温泉も秋田の冬の旅の大きな魅力の一つ。山奥の秘湯として知られる乳頭温泉郷では、ブナの森に囲まれた露天風呂で、乳白色の湯と雪景色のコントラストを心ゆくまで楽しめます。
男鹿半島では、大晦日に行われる伝統行事「なまはげ」が有名で、その迫力ある姿は、旅の強烈な思い出となるでしょう。
このように、秋田には冬だからこそ輝きを増すスポットが多く、青森旅行と組み合わせることで、より深く豊かな東北の冬を体験することが可能になります。
青森旅行がつまらないイメージを覆す方法


- 青森を満喫する旅行モデルコース
- 合わせて楽しむ秋田観光モデルコース
- ここは必見!おすすめ行ったほうがいい場所
- 通な楽しみ方ができるマニアック観光
- 車なしで巡る秋田青森観光列車の旅
青森を満喫する旅行モデルコース
「青森旅行がつまらない」という感想を抱かないためには、事前の計画、特にモデルコースの検討が何よりも大切になります。
広大な青森県を効率よく、そして深く楽しむためには、ご自身の興味や旅行日数に合わせて、巡るエリアやテーマを絞り込むのがおすすめです。
ここでは、日数や移動手段に応じたモデルコースの考え方をいくつかご紹介しますね。
プラン名 | 日数 | 主な移動手段 | 特徴 | おすすめの訪問エリア |
王道満喫プラン | 2泊3日 | レンタカー | 青森の主要観光地を効率よく巡る | 青森市、弘前市、十和田・奥入瀬エリア |
自然探訪プラン | 3泊4日 | レンタカー | 世界遺産や下北半島まで足を延ばす | 白神山地、下北半島(恐山・仏ヶ浦) |
のんびり列車プラン | 2泊3日 | 鉄道・バス | 景色を楽しみながらゆったり旅をする | 青森駅周辺、奥入瀬渓流(ホテル送迎利用) |
アート巡りプラン | 1泊2日 | レンタカー or バス | 県内の美術館を中心にアートに浸る | 青森市、十和田市 |
例えば、初めて青森を訪れる方でレンタカーを利用するなら、「王道満喫プラン」が良いでしょう。1日目は青森市内でグルメと文化に触れ、弘前へ移動して宿泊。
2日目に弘前城を見学してから奥入瀬渓流の自然美に癒やされ、十和田湖畔で一泊。最終日は十和田市現代美術館に立ち寄り、八戸から帰路につく、といった流れが考えられます。
このように、あらかじめ大まかなルートを決めておくだけで、移動の無駄がなくなり、一つ一つの観光地でじっくりと時間を使うことができます。
合わせて楽しむ秋田観光モデルコース
青森と秋田、二つの県を巡る旅は、東北の魅力をより立体的に感じさせてくれる、とても贅沢なプランです。両県は隣接しており、特に世界遺産・白神山地は青森県と秋田県にまたがって広がっているため、合わせて観光することで自然の雄大さを一層感じることができます。
二県周遊のモデルコースを組む際のポイントは、移動手段に観光列車「リゾートしらかみ」を組み込むことです。
この列車は青森と秋田を日本海沿いに結んでおり、ただの移動手段ではなく、それ自体が旅のハイライトになります。
例えば、以下のようなコースはいかがでしょうか。
- 1日目:弘前で歴史散策 青森側の拠点、弘前市を観光。弘前城やレトロな洋館が建ち並ぶ街並みをゆっくり散策します。
- 2日目:リゾートしらかみで絶景移動 弘前からリゾートしらかみに乗車。大きな車窓から日本海の絶景を眺めながら秋田県へ。途中、奇岩が連なる千畳敷海岸での散策も楽しめます。秋田県側に到着後は、なまはげで有名な男鹿半島を目指します。
- 3日目:秋田の小京都と温泉 最終日は角館の武家屋敷を訪れ、その後は田沢湖や乳頭温泉郷で秋田の自然と温泉を満喫します。
このように、二つの県の異なる文化や風景を列車で繋ぐことで、移動時間さえも忘れられない思い出の一部となり、満足度の高い旅が実現します。
ここは必見!おすすめ行ったほうがいい場所


青森には、有名な観光地の陰に隠れた、訪れる価値のある「知る人ぞ知る」スポットがたくさんあります。
定番の観光地ももちろん素晴らしいですが、少し足を延ばしてこうした場所を訪れると、旅がより一層深みを増します。
蔦沼(つたぬま)
十和田湖や奥入瀬渓流の近くにある「蔦七沼」と呼ばれる沼の一つです。特に秋の早朝、朝焼けの光がブナの原生林を真っ赤に染め上げ、その姿が鏡のような水面に映り込む光景は、息をのむほどの美しさ。多くのカメラマンを魅了する、まさに奇跡の絶景です。
是川縄文館(これかわじょうもんかん)
八戸市にある、縄文時代の文化を伝える博物館です。ここの目玉は、なんといっても国宝に指定されている「合掌土偶」。祈りを捧げているかのようなユニークな姿は、当時の人々の精神世界の豊かさを物語っています。精巧な漆器や美しい土器など、展示品の質の高さに驚かされることでしょう。
仏ヶ浦(ほとけがうら)
下北半島の西海岸に位置する、白緑色の奇岩が連なる景勝地です。長い年月をかけて波風に侵食されてできた岩々は、まるで仏像が並んでいるかのように見えることから、その名が付きました。
海上から遊覧船で眺めるのが一般的で、陸の喧騒から隔絶された、神秘的で荘厳な雰囲気に包まれています。
これらの場所は、派手さはないかもしれませんが、心に静かな感動を与えてくれる、青森の隠れた宝物です。
通な楽しみ方ができるマニアック観光
青森旅行のリピーターの方や、人とは少し違った旅を体験したい方には、定番ルートから一歩踏み込んだ「マニアック観光」がおすすめです。こうした「通」な楽しみ方は、青森の日常や文化の奥深さに触れるきっかけを与えてくれます。
ストーブ列車で雪国体験
津軽鉄道が冬期間のみ運行する「ストーブ列車」は、ダルマストーブが設置されたレトロな客車が魅力です。車内では、車掌さんがスルメをストーブで焼いてくれるサービスもあり、乗客はそれを肴に地酒を楽しむことができます。
窓の外に広がる一面の雪景色を眺めながら、心も体も温まる、昔ながらの鉄道旅が味わえます。
野生の馬に会いにいく
下北半島の北東端に位置する尻屋崎(しりやざき)には、「寒立馬(かんだちめ)」と呼ばれる野生の馬が放牧されています。
厳しい冬の寒さに耐えるたくましい馬たちが、のんびりと草を食む姿は、どこか神々しく、心癒やされる風景です。
ユニークな建築物巡り
青森県には、実は面白い建築物も点在しています。例えば、中泊町にある「中の島ブリッジ」は、強風時に橋の中央部分が90度回転して風をやり過ごすという、全国でも珍しい可動橋です。こうした少し変わったスポットを目的地にドライブするのも、ユニークな旅の楽しみ方ではないでしょうか。
車なしで巡る秋田青森観光列車の旅
「車の運転が苦手だから、青森や秋田の旅行は難しいかも…」と思っている方も、どうぞご安心ください。
魅力的な観光列車を上手に活用すれば、車がなくても二つの県を巡る素敵な旅が実現できます。その主役となるのが、JR五能線を走る「リゾートしらかみ」です。
この列車は、単なる移動手段ではありません。大きな窓が特徴の展望ラウンジからは、日本海の雄大な景色をパノラマで楽しむことができ、乗っている時間そのものが観光の一部となります。
リゾートしらかみの魅力
車内では、津軽三味線の生演奏や、津軽弁での「語りべ」など、地域の文化に触れられるイベントが開催されることもあり、乗客を飽きさせません。
また、景色の美しい区間では速度を落として走行したり、一部の駅ではホームに降りて周辺を散策する時間が設けられたりと、乗客への配慮が行き届いているのも嬉しいポイントです。
車なし旅行の計画のコツ
リゾートしらかみを利用した旅を計画する上で大切なのは、事前の時刻表の確認です。列車は1日に数本しか運行していないため、乗り継ぐ普通列車や、駅から観光地へ向かうバスの時間もしっかりと調べておく必要があります。
また、大きな荷物は青森駅や秋田駅などのコインロッカーに預けておくと、途中下車して観光する際に身軽に動けて便利です。このように、少しの工夫と計画で、車なしでも十分に青森と秋田の魅力を満喫する列車の旅が楽しめます。
事前準備で青森旅行はつまらなくない
ここまでご紹介してきたように、「青森旅行はつまらない」という評価は、多くの場合、誤解や準備不足から生まれているようです。
この記事の最後に、あなたの青森旅行が最高に楽しいものになるよう、大切なポイントをまとめました。
- 青森旅行がつまらないという声は多くが誤解
- 観光地が点在するため移動計画が鍵となる
- 冬の厳しい気候は魅力的な絶景を生み出す
- 「何もない」のではなく見どころを知らないだけ
- 「青森屋」はコンセプトを理解すれば楽しめる
- アートや歴史、食など多様な魅力が存在する
- 定番からマニアックな観光まで楽しみ方は無限
- レンタカーがあれば広範囲を効率的に周れる
- 車なしでも観光列車「リゾートしらかみ」が活躍
- 旅行モデルコースを参考に計画を立てよう
- 青森と秋田を組み合わせると旅が豊かになる
- 行ったほうがいい場所は有名観光地以外にも多数
- 冬の旅行には防寒・防滑対策が必須
- 期待値を適切に設定し目的を明確にすることが大切
- しっかり下調べをすれば最高の思い出になる
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