
憧れのスイス旅行、素敵な思い出にするためには服装の準備がとても大切です。
特に、春の5月やベストシーズンの6月、7月、そして観光のピークである8月の服装で悩んでいませんか?
あるいは厳しい寒さの冬に訪れる計画を立てている方もいるかもしれませんね。
スイスでは街歩きと、標高の高いスイスの展望台に行くときの服装では全く違いますし、どんなものを準備して持って行った方が良いものか、特にサングラスは本当に必要なの?など、疑問は尽きないものです。
中には、現地の服装に関する伝統についても知りたい、と考えている方もいらっしゃるでしょう。
せっかくの旅行で服装選びに失敗して後悔しないためにも、この記事でスイス旅行の服装に関するポイントをしっかり押さえていきましょう。
- 季節ごとの最適な服装の選び方
- 展望台やハイキングなどシーン別の服装のポイント
- 服装以外に準備すべき必須アイテム
- 服装選びで失敗しないための具体的な注意点
スイス旅行の服装を季節ごとに解説


- 春の訪れを告げる5月の服装
- ベストシーズンな6月の服装
- 日差しが強い7月の服装のコツ
- 観光のピークとなる8月の服装
- 寒さが厳しい冬の服装と装備
春の訪れを告げる5月の服装


スイスの5月は、ようやく長い冬が終わり、春の訪れを感じられる美しい季節です。しかし、服装を準備する上では注意が必要な時期でもあります。なぜなら、一日の寒暖差が非常に大きく、天候も変わりやすいからです。
日中の日差しがある場所では暖かく、アウターが要らないと感じることもありますが、朝晩はぐっと冷え込みます。そのため、この時期の服装は、簡単に着脱できる重ね着が基本となります。
具体的には、日中はTシャツや薄手の長袖シャツで過ごせても、すぐに羽織れるパーカーやカーディガン、軽いジャケットなどを必ず持ち歩くようにしてください。
特に5月から6月にかけては降水量が多くなる傾向にあるため、防水性のあるウインドブレーカーなどがあると、急な雨にも対応できてとても便利ですよ。ボトムスはジーンズなどで問題ありませんが、旧市街の石畳などを散策する予定なら、足元は歩きやすいスニーカーがおすすめです。
ベストシーズンな6月の服装
6月になるとスイスは本格的な夏の観光シーズンへと入っていき、気候も安定してくる日が増えます。色とりどりの高山植物が咲き誇り、ハイキングにも最適な季節ですね。
この時期の服装の基本も、やはり重ね着です。日中の気温は上がり、半袖で過ごせる日も多くなりますが、朝晩の冷え込みは依然としてあります。また、訪れる場所の標高によっても体感温度は大きく変わるため、油断はできません。
服装のプランとしては、基本は半袖Tシャツに、さっと羽織れる薄手の長袖シャツやパーカーを用意しておくと良いでしょう。都市部の観光だけであれば、日本の初夏のような服装をイメージして、一枚羽織るものがあれば十分快適に過ごせます。
ただし、少しでも山間部へ足を運ぶ予定があるなら、フリースのような少し厚手のものがあると安心感が違います。日差しは強くなってきますので、帽子や日焼け止めなどの紫外線対策もこの頃から意識し始めると良いですね。
日差しが強い7月の服装のコツ
7月は、スイスが一年で最も輝く季節の一つと言えるでしょう。日が長く、日中は気温が30℃近くまで上がることもあり、夏らしい気候を満喫できます。ただ、日本の夏との大きな違いは、湿度が低くカラッとしている点です。そのため、日陰に入ると涼しく感じられます。
服装は、半袖やワンピースなど夏らしい軽やかなスタイルで楽しむことができます。都市部を散策するなら、風通しの良い服装が快適ですね。しかし、この時期に最も注意したいのが、強烈な日差しです。標高が高いスイスでは、紫外線が日本の比ではありません。肌を守るためにも、薄手の長袖シャツやカーディガンを羽織ることをおすすめします。肌を露出するよりも、かえって涼しく感じられることもありますよ。
また、夜になると気温は下がりますので、羽織ものは必須アイテムです。湖でのクルーズなどを楽しむ予定がある方も、水上は風があり涼しく感じることが多いので、一枚上に着るものを持って乗船すると安心です。
観光のピークとなる8月の服装
8月は観光のピークシーズンで、多くの旅行者で賑わいます。気候は7月と同様に夏らしく、晴天の日が多いとされています。日中の暑さは厳しいものがありますが、湿気が少ないため日本の夏のような蒸し暑さはなく、過ごしやすいのが特徴です。
服装は、基本的には日本の真夏の服装で大丈夫です。Tシャツやワンピースなどで日中は快適に過ごせます。ただし、繰り返しになりますが、朝晩の冷え込みと強い日差しへの対策は欠かせません。旅行中は、必ず長袖の羽織ものを一枚バッグに入れておきましょう。
この時期に特に気をつけたいのは、山岳地帯の天候です。麓の街が晴れていても、山の天気は非常に変わりやすく、急に雨が降ったり気温が下がったりすることが頻繁にあります。ハイキングや展望台へ行く日は、たとえ街が暑くても、レインウェアや防寒着をリュックに入れて出かけることが、旅行を快適に楽しむための鍵となります。
寒さが厳しい冬の服装と装備
12月から2月にかけてのスイスは、本格的な冬の季節です。平野部でも気温が氷点下になることは珍しくなく、山間部は深い雪に覆われます。この時期に旅行するなら、防寒対策は最優先で考えなければなりません。
服装の結論は、日本のスキー場に行くときのような完全な防寒装備が必要になる、ということです。具体的には、保温性の高いインナー(ヒートテックなど)の上に、フリースやセーターを重ね、アウターには厚手のダウンジャケットやスキーウェアのような防寒・防水性に優れたコートを着用します。
小物類の重要性
アウターだけでなく、小物類の準備も非常に大切です。ニット帽、マフラー、手袋は必須アイテムと言えます。特に耳や指先は冷えやすいので、しっかりと保護してください。また、足元は非常に重要です。普通の靴では雪道で滑りやすく危険なうえ、足先から体温が奪われてしまいます。防水性があり、靴底が滑りにくくなっているスノーブーツや冬用のトレッキングシューズを用意しましょう。カイロも持っていくと、屋外での観光の際に体を温めるのに役立ちます。
シーン別で考えるスイス旅行の服装


- スイスの展望台に行くときの服装
- 旅行に持って行った方が良いもの
- 紫外線対策に必須のサングラス
- 知っておきたいスイスの服装と伝統
- 万全なスイス旅行の服装で楽しむ
スイスの展望台に行くときの服装


スイス旅行のハイライトの一つが、ゴルナーグラートやユングフラウヨッホといった雄大な展望台からの絶景ですよね。ここで服装選びを間違えてしまうと、せっかくの景色をゆっくり楽しめなくなってしまうので注意が必要です。
最も大切なポイントは、麓の街が夏でどんなに暑くても、展望台は真冬の世界だということです。なぜなら、人気の展望台は標高3,000mを超える場所にあり、標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃下がると言われているからです。つまり、麓の街が20℃でも、標高3,500mの展望台は氷点下になる可能性があるのです。
そのため、夏でもフリースや薄手のダウンジャケット、セーターといった防寒着は必ず持って行ってください。さらに、風を遮るためのウインドブレーカーやレインウェアをその上に羽織る「3レイヤー」と呼ばれる重ね着が理想的です。ボトムスはジーンズなどでも大丈夫ですが、風が強いと冷えるので、下にタイツなどを一枚履いておくと安心感が大きく増します。また、雪からの照り返しが強いため、日焼け止めや帽子、サングラスも忘れないようにしましょう。
旅行に持って行った方が良いもの
スイス旅行を快適にするためには、服装以外にもいくつか準備しておくと便利なアイテムがあります。ここでは、特に持って行くことをおすすめしたいものを紹介します。
まず、医薬品です。慣れない環境や長時間の移動で体調を崩すこともあるかもしれません。普段から使い慣れている常備薬(胃腸薬、頭痛薬、酔い止めなど)は、必ず持参しましょう。
次に、変換プラグと変圧器です。スイスのコンセントはCタイプまたはJタイプで、日本のAタイプとは形状が異なります。また電圧も230Vと日本より高いため、日本国内専用の電化製品を使用する場合は変圧器が必要です。最近のスマートフォンやカメラの充電器は海外電圧に対応しているものが多いですが、事前に確認しておくと安心ですね。
他にも、ホテルによってはアメニティが少ない場合もあるので、シャンプーや洗顔料、歯ブラシなど、ご自身の肌に合うものを持って行くと快適に過ごせます。また、乾燥対策としてリップクリームやハンドクリームもあると重宝しますよ。
持っていくと便利なもの | 理由・用途 |
常備薬 | 環境の変化による体調不良に備えるため |
変換プラグ・変圧器 | 日本の電化製品を使用するため |
スキンケア・洗面用品 | ホテルの備品が合わない場合に備えるため |
保湿アイテム | 空気が乾燥しているため |
ポケットWiFi | 地図の確認や情報収集に便利 |
紫外線対策に必須のサングラス


日本では街中でサングラスをかける習慣があまりないかもしれませんが、スイス旅行においてはサングラスが必須アイテムの一つになります。これはお洒落のためだけではなく、目を保護するために非常に重要だからです。
その理由は、スイスの紫外線の強さにあります。標高が高い場所ほど空気中の塵が少なく、紫外線が直接届きやすくなります。特に、夏山や展望台では日差しを遮るものがなく、強烈な太陽光に晒されることになります。さらに、冬や高所の展望台では、雪の照り返しが加わります。雪面の紫外線反射率は80%以上とも言われ、直接太陽を見るのと変わらないほど目にダメージを与える可能性があるのです。
また、湖を訪れる際も注意が必要です。きらきらと輝く湖面はとても美しいですが、水面からの照り返しもかなり眩しく、長時間見ていると目が疲れてしまいます。クルーズ船のテラス席などで景色をゆっくり楽しむためにも、サングラスがあると格段に快適になります。このように、スイスでは季節や場所を問わず、目を守るためにサングラスを着用することをおすすめします。
知っておきたいスイスの服装と伝統
スイスを旅行する際、一般的な観光であれば服装について厳格なルールはほとんどありません。多くの場所でカジュアルな服装で問題なく過ごせます。しかし、スイスの文化や習慣を少し知っておくと、より深い体験ができるかもしれません。
例えば、高級ホテル内のレストランでディナーを楽しむ場合などは、ドレスコードが設けられていることがあります。男性であればジャケット、女性であればワンピースといった、少し改まった服装を準備しておくとスマートです。予約の際に確認しておくと安心ですね。
また、スイスには地域ごとに様々なお祭りや伝統行事があります。もし旅程と合えば、民族衣装をまとった人々のパレードなど、特別な光景に出会えるかもしれません。スイスの服装の伝統は、それぞれの地域の歴史や風土と深く結びついており、とても興味深いものです。
ただ、前述の通り、通常の観光では堅苦しく考える必要はまったくありませんよ。スイス人は堅実で実用性を重んじる気質があると言われており、旅行者も機能的で動きやすい服装をしている人が多いです。TPOをわきまえつつ、ご自身が快適に過ごせる服装で旅を楽しんでください。
万全なスイス旅行の服装で楽しむ
この記事で解説してきたスイス旅行の服装に関するポイントを、最後にまとめます。これらの準備をしっかり行うことで、あなたの旅はもっと快適で思い出深いものになるはずです。
- スイスの服装の基本は「重ね着」
- 夏でも朝晩は冷えるため羽織ものが必須
- 都市部では日本の同じ季節の服装に羽織ものをプラス
- 旧市街の散策には歩きやすいスニーカーが最適
- 展望台へは夏でもダウンやフリースなどの防寒着を用意
- 山の天気は変わりやすいためレインウェアがあると安心
- ハイキングでは速乾性のある素材の服を選ぶ
- 綿(コットン)素材の服は汗冷えするので山では避ける
- 冬はスキーに行くような完全な防寒装備が必要
- 冬用の滑りにくい靴(スノーブーツなど)を準備
- 紫外線対策は年間を通して必須
- サングラス、帽子、日焼け止めは必ず持参
- 高級レストランではドレスコードがある場合も
- 機能的で動きやすい服装が旅を快適にする
- 事前の準備で気温差や天候の変化にしっかり対応する
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