古代遺跡や雄大なナイル川など、魅力あふれるエジプトへの旅行、とても楽しみですよね。 ただ、日本とは全く違う環境だからこそ、準備には少し戸惑ってしまうかもしれません。
特に女子旅であれば、スーツケースの大きさはどのくらいがいいのか、現地での洗濯はどうするのか、気になることはたくさんあると思います。
また、3月の服装のように季節に合わせた準備や、女性が現地の文化を尊重した服装と快適な靴を選ぶためのポイントも知っておきたいところ。
さらに、エジプト旅行ならではの注意点として、入国に必要なビザの申請方法や、持ち込み禁止の食品に関するルールもあります。
この記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消し、後悔なく旅行を満喫できるよう、必要な持ち物を分かりやすく解説していきますね。
- エジプト入国に必要なビザやお金の準備がわかる
- 季節や性別に合わせた最適な服装がわかる
- 持ち込み禁止品や現地の治安・文化に関する注意点がわかる
- 旅の快適さを格段に上げる便利なアイテムがわかる
エジプト旅行の持ち物【基本の準備編】

まずは、エジプト旅行の準備で絶対に欠かせない、基本的な持ち物から見ていきましょう。書類関係やお金、そして意外と重要な衛生用品など、出発前に必ずチェックしておきたいアイテムをまとめました。これさえ押さえておけば、安心して旅のスタートラインに立てますよ。
- エジプト入国に必要なビザの準備
- スーツケースの大きさや選び方のコツ
- 現地での洗濯事情と便利なグッズ
- 持ち込み禁止の食品と注意したい物品
- 知っておきたい文化や治安の注意点
エジプト入国に必要なビザの準備

エジプトへ旅行する際には、観光目的であっても必ずビザ(査証)が必要になります。 日本国籍の場合、ビザを取得するには主に3つの方法があり、ご自身の旅のスタイルに合わせて選ぶことができますよ。
- 日本のエジプト大使館で事前に申請する 時間に余裕があり、出発前に全ての手続きを済ませておきたい方におすすめの方法です。郵送での申請が基本となる場合が多いので、最新の情報を大使館の公式サイトで確認しましょう。
- エジプト到着時に空港で取得する(アライバルビザ) カイロ国際空港などの主要な空港では、入国審査の手前にあるビザカウンターで取得が可能です。手続きは比較的簡単ですが、手数料として25アメリカドルを現金で支払う必要があります。日本円やクレジットカードは使えないことが多いため、事前にドル紙幣を準備しておくとスムーズです。
- オンラインで電子ビザ(e-Visa)を申請する 事前にオンラインで申請し、クレジットカードで支払いを済ませる方法です。承認されればメールでビザが送られてくるので、それを印刷して持参します。
どの方法を選ぶにしても、パスポートの残存有効期間がエジプト入国時に6ヶ月以上あることが必須条件です。また、査証欄に見開きの空白ページが2ページ以上必要なので、こちらも合わせて確認してくださいね。
スーツケースの大きさや選び方のコツ

エジプト旅行のスーツケースの大きさは、旅行日数や目的によって変わってきます。 例えば、10日程度の旅行でも、荷物を最小限に抑えたいミニマリストの方であれば、機内持ち込みサイズのバックパックとサブバッグだけで十分かもしれません。
一方で、お土産をたくさん買いたい方や、季節によって厚手のアウターが必要な場合は、Mサイズ(60L前後)からLサイズ(80L以上)の中型〜大型スーツケースがあると安心できます。
スーツケースを選ぶ際のポイントは、軽量であることと、キャスターの動きが滑らかなことです。エジプトの道は石畳や未舗装の場所も少なくないため、頑丈で操作性の良いものを選ぶと移動のストレスが軽減されます。
また、荷物が増えがちな方は、衣類などを圧縮してスペースを有効活用できるコンプレッションバッグを活用するのも一つの手です。
帰りにお土産で荷物が増えることを見越して、少し余裕のある大きさのスーツケースを選ぶか、折りたたみ式の大きなバッグを予備で持っていくと良いでしょう。
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現地での洗濯事情と便利なグッズ

長期の旅行となると、衣類の洗濯をどうするかは大きなポイントになりますね。 エジプトでは、洗濯をうまく活用することで、持っていく衣類の量をぐっと減らすことが可能です。
多くのホテルではランドリーサービスを提供していますが、料金が割高になることもあります。より費用を抑えたい場合は、街中のコインランドリーを利用する方法もありますが、数はあまり多くありません。
そこで、個人旅行者の方に特におすすめなのが、ホテルでの手洗いです。エジプトは非常に乾燥しているため、夜に洗って干しておけば、薄手の衣類なら翌朝にはほとんど乾いています。
手洗いの際に役立つのが、袋の中で簡単に洗濯ができる携帯用の洗濯袋(スクラブバッグなど)です。洗剤と水を入れ、袋の上から揉むだけで汚れをしっかり落とせるので、洗面台を汚さずに済みます。粉末やジェルの小分けされた洗剤と、ロープやハンガーなど洗濯物を干すためのグッズも合わせて持っていくと、とても重宝しますよ。
持ち込み禁止の食品と注意したい物品

海外旅行では、持ち込みが禁止・制限されているものを事前に把握しておくことが大切です。 エジプトの場合、特に旅行者が注意すべき点をまとめました。
持ち込みが禁止・制限されているもの
他の国々と同様に、麻薬や武器、爆発物などの違法なものは当然持ち込めません。 旅行者が特に注意したいのは以下の物品です。
カテゴリ | 具体例と注意点 |
ドローン | 許可なくドローン(無人航空機)を持ち込むことは固く禁止されています。空港で没収されるだけでなく、法的な罰則の対象となる可能性も。絶対に持ち込まないようにしましょう。 |
高額な現金 | 10,000アメリカドル相当額を超える外貨や、5,000エジプト・ポンドを超える現地通貨の持ち込み・持ち出しには申告が必要です。 |
一部の動植物 | ワシントン条約で保護されている動植物や、それらから作られた製品(象牙、一部の毛皮など)は持ち込みが禁止されています。 |
タバコ・酒類 | 紙巻タバコ200本、または葉巻50本、または刻みタバコ200g、酒類1リットルまでは免税範囲です。これを超える場合は申告し、関税を支払う必要があります。 |
食品に関しては、個人で消費する範囲のスナック菓子や加工食品であれば、過度に心配する必要はあまりありません。しかし、生肉や生の果物などは避けた方が無難です。
持ち出しが禁止されているもの
逆に、エジプトから持ち出すことが禁止されているものもあります。 最も注意すべきなのは、古代の遺跡から出土した品々や、化石などの文化財です。たとえ露店で売られていたとしても、許可なく国外に持ち出すことは法律で厳しく罰せられます。お土産として購入するのは絶対にやめましょう。
知っておきたい文化や治安の注意点

持ち物と直接関係ないかもしれませんが、安全で楽しい旅にするためには現地の文化や治安について知っておくことが不可欠です。
まず、エジプトは比較的治安の良い国とされていますが、観光客を狙ったスリや置き引きは発生しています。特に、カイロのハン・ハリーリ市場のような人が密集する場所では、バッグは体の前に抱える、ファスナーに鍵をかけるなどの対策を心がけてください。
また、文化的な配慮も大切です。エジプトは国民の多くがイスラム教徒の国。特に女性は、モスクなどの宗教施設を訪れる際はもちろん、街中を歩く際も肌の過度な露出は避けるのがマナーです。これについては、後の服装のセクションで詳しく解説しますね。
チップの習慣があることも覚えておきましょう。レストランやタクシー、ホテルのポーターなど、サービスを受けた際には心付けとして渡すのが一般的です。少額紙幣を常に用意しておくと、いざという時にスマートに対応できます。
最後に、衛生面での注意点です。エジプトの水道水は、現地の人々は飲みますが、旅行者が飲むとお腹を壊す原因になりがちです。飲用には必ずミネラルウォーターを購入し、歯磨きやうがいの際もミネラルウォーターを使うとより安心ですよ。
エジプト旅行の持ち物【服装と季節編】

次に、エジプト旅行の快適さを大きく左右する、服装や季節に合わせたアイテムについて見ていきましょう。日差しが強く、昼夜の寒暖差が大きいエジプトでは、服装選びがとても重要になります。女性ならではのポイントや、あると便利な小物まで詳しくご紹介しますね。
- 基本的な服装と歩きやすい靴の選び方
- 服装で女性が特に配慮すべきポイント
- 3月の服装と寒暖差対策アイテム
- 女子旅にあると便利な衛生用品や化粧品
- 快適に過ごすエジプト旅行の持ち物術
基本的な服装と歩きやすい靴の選び方
エジプトの気候は、一年を通して日差しが強く乾燥しているのが特徴です。 そのため、基本的な服装は、日本の夏服をベースに考えつつ、日差しと朝晩の冷え込みに対応できるものを選ぶのが鍵となります。
おすすめは、通気性が良く、肌を直射日光から守ってくれる薄手の長袖・長ズボンです。半袖やショートパンツは涼しいですが、日焼けで体力を消耗したり、虫に刺されたりするリスクもあります。コットンやリネン素材のゆったりとしたデザインの服が、見た目にも涼やかで快適に過ごせますよ。
そして、服装以上に大切と言っても過言ではないのが靴選びです。 ピラミッドや神殿など、遺跡の敷地内は広く、足場の悪い砂地や石畳を長時間歩くことになります。必ず、履き慣れた歩きやすいスニーカーを持っていきましょう。新品の靴は靴擦れの原因になるので避けたほうが賢明です。
リゾート地やホテルでのリラックス用としてサンダルもあると便利ですが、街歩きや遺跡観光には向きません。もしサンダルで観光する場合は、靴下を履いたり、足首をしっかりホールドできるストラップ付きのスポーツサンダルを選んだりするなど、砂や小石が入りにくく、脱げにくい工夫をしてくださいね。
服装で女性が特に配慮すべきポイント
前述の通り、エジプトでは文化や宗教への配慮から、服装には少し気を使う必要があります。 特に女性の場合、肌の露出を控えることが、トラブルを避け、現地の人々への敬意を示す上でとても大切になります。
具体的には、肩や胸元、膝が隠れる服装を心がけましょう。ノースリーブやキャミソール、ショートパンツやミニスカートといった服装は、リゾートホテル内など限定的な場所にとどめておくのが無難です。
街歩きや遺跡観光の際は、Tシャツの上に薄手のシャツを羽織ったり、足首まで隠れるロングスカートやワイドパンツを選んだりと、上手に肌をカバーするスタイルがおすすめです。
特に、モスク(イスラム教の礼拝所)を見学する際には、髪を覆うためのスカーフやストールが必須となります。薄手で大判のストールを一枚バッグに入れておくと、必要な時にさっと羽織れて非常に便利です。日差しが強い時の日よけや、冷房が効いた室内での寒さ対策にもなるので、まさに一石三鳥の万能アイテムと言えますね。
3月の服装と寒暖差対策アイテム

春先にあたる3月は、エジプト旅行のベストシーズンの一つです。 気候としては、日本の初夏のように日中は暖かく過ごしやすい日が多いですが、朝晩は想像以上に冷え込むことがあるため、寒暖差に対応できる服装の準備が欠かせません。
日中は半袖のTシャツで過ごせることもありますが、基本は長袖のシャツやブラウスが快適です。ボトムスはジーンズやチノパンなどが良いでしょう。
そして、必ず用意したいのが、さっと羽織れる上着です。フリースやカーディガン、そしてウインドブレーカーのような風を通さない薄手のアウターがあると、気温の変化に柔軟に対応できます。特に、コンパクトに収納できるダウンジャケットは、早朝からの遺跡観光や砂漠ツアーなどで大活躍します。
また、3月から5月にかけては「ハムシーン」と呼ばれる砂嵐の季節でもあります。万が一砂嵐に遭遇した時のために、目や口、鼻を守るためのマスクやサングラス、スカーフなども準備しておくと、より安心して旅行を楽しめますよ。
女子旅にあると便利な衛生用品や化粧品
慣れない環境でも快適に過ごすために、日本から持っていくと便利な衛生用品や化粧品はたくさんあります。特に乾燥と強い日差しが特徴のエジプトでは、スキンケアが重要になります。
スキンケア・ヘアケア用品
エジプトのホテルでは、アメニティが十分に揃っていないことも多いです。シャンプーやコンディショナー、ボディソープ、洗顔料などは、普段から使い慣れたものを小分けにして持参するのがおすすめです。
そして最も大切なのが、保湿と紫外線対策です。 日焼け止めはSPF50+、PA++++といった最高レベルのものを選び、こまめに塗り直しましょう。また、空気の乾燥で肌や唇がカサカサになりやすいので、保湿力の高い化粧水やクリーム、リップクリームは必須アイテム。一日観光して疲れた肌を癒すために、シートマスクを持っていくのも良いですね。
化粧品・衛生用品
メイク用品は、汗や皮脂に強いものや、石鹸で落とせるような肌に優しいミネラルコスメなどが便利です。クレンジングは、水質が気になる場合や、砂漠のキャンプなどで水が自由に使えない状況も考えられるため、シートタイプのものが重宝します。
また、日本の製品は品質が高いので、生理用品は必要な分を日本から持っていくと安心です。 その他、トイレットペーパーがないトイレも多いので、芯を抜いて潰したトイレットペーパーや、多めのポケットティッシュ、除菌ウェットシートも忘れずにバッグに入れておきましょう。
快適に過ごすエジプト旅行の持ち物術
ここまで解説してきたポイントを踏まえ、快適なエジプト旅行にするための持ち物の準備術をまとめました。ぜひ、あなたのパッキングの最終チェックに役立ててください。
- パスポートは残存有効期間が6ヶ月以上あるか確認する
- ビザは事前に申請するか、空港で取得するための米ドル現金を用意する
- 航空券やホテルの予約確認書はスマホと紙の両方で準備する
- 現金はエジプトポンドと米ドルの両方を用意し、少額紙幣を多めに持つ
- クレジットカードはVISAとMastercardなど複数枚あると安心
- 服装は通気性が良く肌を隠せる長袖・長ズボンが基本
- 女性は肌の露出を控え、ストールを一枚持っていく
- 靴は履き慣れた歩きやすいスニーカーが必須
- 朝晩の寒暖差対策に、コンパクトになる上着を用意する
- 日焼け止めはSPF・PA値が高いものを選び、こまめに塗り直す
- 帽子、サングラスで紫外線対策を徹底する
- 保湿用のスキンケア用品、リップクリームを忘れない
- 芯を抜いたトイレットペーパーやウェットティッシュは多めに持参する
- 変換プラグ(Cタイプ)とモバイルバッテリーは必需品
- 常備薬(胃腸薬、下痢止め、風邪薬など)は必ず持っていく
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