シンガポール旅行で現金は必要?両替やカード事情を完全解説

楽しみなシンガポール旅行ですが、お金の準備って意外と悩みませんか?

特にキャッシュレス化が進んでいると聞くと、現金はいくら必要なのか、ホーカーのような屋台ではカードが使えないのか…気になりますよね。

それに、修学旅行で行く学生さんや、マリーナベイサンズでの滞在費用を考えている方もいるでしょう。

現金の持ち込みや現地での両替、ATMでの引き出し、セントーサ島での支払い方法、そして通貨であるシンガポールドルについて、失敗や後悔をしないための情報をぎゅっとまとめました。

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この記事を読めば、あなたの旅にぴったりの支払い方法がきっと見つかりますよ。

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こんにちは。hanaです。

職業は会社員で、日々の忙しさに追われながらも、旅行が大好きで週末の小旅行や長期休暇にはよく旅に出かけています。

がっかりした旅行体験や各国に行った時の生の経験談をお伝えすることで、自分にしかできない価値提供ができたらいいなと思います。

重要な情報については国交相総務省のHPを参考にすることで正確な情報発信を心がけています。

この記事を読むとわかること
  • シンガポールで現金が必要になる具体的なシーン
  • 旅行のスタイルや日数に応じた現金の目安額
  • 手数料を抑えるお得な両替や現地での引き出し方法
  • 主要観光地ごとの支払い方法と注意点
目次

シンガポール旅行で現金が必要な場面

シンガポール旅行で現金が必要な場面
  • 旅行全体で現金はいくら必要か
  • ホーカーでの支払いは現金が基本
  • クレジットカードが使えない場所
  • セントーサ島での支払い方法と注意点
  • 修学旅行で現金が必要になるケース
  • マリーナベイサンズの費用と支払い

旅行全体で現金はいくら必要か

旅行全体で現金はいくら必要か

シンガポール旅行を計画する上で、多くの方が最初に疑問に思うのが「現金は一体いくら持っていけばいいの?」ということではないでしょうか。

キャッシュレス化が非常に進んでいるシンガポールではありますが、全く現金が不要というわけではありません。一般的には、1日あたり30~50シンガポールドル(SGD)程度を目安に準備しておくと、多くの場面で安心して過ごせると考えられます。日本円に換算すると、おおよそ3,300円から5,600円程度になりますね。

なぜなら、後ほど詳しくお話ししますが、ホーカーズと呼ばれる屋台街での食事や、小規模な個人商店、市場など、一部では依然として現金での支払いが主流だからです。もちろん、これはあくまで最低限の目安。あなたの旅行スタイルによって必要な金額は変わってきます。例えば、ホーカーズでの食事をメインに楽しみたい方はもう少し多めに、逆にレストランでの食事が中心で、ショッピングもすべてカードで済ませる予定の方は、もう少し少なくても大丈夫かもしれません。

このように考えると、旅行の計画を立てる段階で、どのような場所を訪れ、何を楽しみたいかをイメージすることが、適切な現金額を見積もるための鍵となります。

ホーカーでの支払いは現金が基本

ホーカーでの支払いは現金が基本

シンガポールの食文化を語る上で欠かせないのが「ホーカーズ」の存在です。リーズナブルな価格で、チキンライスやラクサといった絶品ローカルフードが楽しめるホーカーズは、多くの観光客にとって必見のスポットと言えます。

ここで注意したいのが、ホーカーズの支払い方法です。多くのお店は小規模な個人経営のため、クレジットカード決済システムを導入していないところが大半を占めます。そのため、ホーカーズを利用する際は、現金での支払いが基本となると考えておくのが良いでしょう。

例えば、チキンライスが5SGD、ドリンクが2SGDといった価格帯のお店が多く、少額の支払いが中心になります。このような場面でスムーズに会計を済ませるためにも、小額紙幣や硬貨を準備しておくと非常に便利です。

最近では、一部の店舗でQRコード決済が導入されているケースも見られますが、旅行者が利用できる決済サービスは限られているのが実情です。したがって、地元の味を心ゆくまで満喫するためにも、ホーカーズ訪問の際は現金を少し多めに持っていくことをおすすめします。

クレジットカードが使えない場所

クレジットカードが使えない場所

シンガポールでは、ホテルやショッピングモール、有名レストランなど、ほとんどの場所でクレジットカードが利用でき、非常に便利です。しかし、一部ではカードが使えない、あるいは使いにくい場面も存在します。

前述の通り、ホーカーズや屋台はその代表例です。その他にも、ウェットマーケットと呼ばれる生鮮市場や、チャイナタウンやリトルインディアの路地に佇む個人経営の小さなお土産屋さんなどでは、現金のみの取り扱いとなっていることが少なくありません。せっかく気に入った雑貨を見つけたのに、カードが使えなくて諦める、なんてことになったら悲しいですよね。

また、タクシーに乗車した際のチップも現金が必要になる可能性があります。シンガポールではチップの習慣は義務ではありませんが、良いサービスを受けた際に感謝の気持ちとして渡したい場合、現金があるとスマートです。

このように、キャッシュレス決済が浸透しているシンガポールであっても、現金が必要となるシーンは意外とあるものです。カードをメインの支払い方法としつつも、このような場面に対応できるよう、ある程度の現金を手元に用意しておくことが、ストレスなく旅を楽しむためのポイントになります。

セントーサ島での支払い方法と注意点

セントーサ島での支払い方法と注意点

シンガポール屈指の人気観光地、セントーサ島へのお出かけを計画している方も多いでしょう。ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)やシー・アクアリウムなど、魅力的なアトラクションが集まっています。

このセントーサ島、特にリゾート・ワールド・セントーサが運営する施設内では、支払い方法に少し注意が必要です。近年、島内の直営店を中心にキャッシュレス化が推進されており、クレジットカードやデビットカードでの支払いが基本となっています。一部の店舗やレストランでは、現金での支払いができない場合があるのです。

もし現金しか持っていない場合はどうすればよいのでしょうか。その場合は、施設内にあるゲストサービスカウンターで、現金を使って専用のバウチャー(金券)を購入することで、食事やお土産の支払いに利用できます。ただ、カウンターを探したり、購入手続きをしたりする手間を考えると、やはりVISAやMastercardなどの国際ブランドのクレジットカードやデビットカードを1枚持っていくのが最もスムーズです。

アトラクションのチケットは事前にオンラインで購入し、島内での飲食やショッピングはカードで支払う、というスタイルが、時間を有効に使いたい方にはおすすめの方法と言えます。

修学旅行で現金が必要になるケース

修学旅行で現金が必要になるケース

学生さんにとって一大イベントである修学旅行。シンガポールは、その治安の良さや多様な文化に触れられる点から、人気の渡航先の一つになっています。

しかし、学生さんの場合、クレジットカードを持つことが難しいケースが多いため、お金の管理は特に気になるポイントでしょう。班別での自由行動中にホーカーズでランチをしたり、お土産屋さんで買い物をしたりする場面では、やはり現金が必要不可欠です。友人たちと割り勘をするときも、現金があるとスムーズですよね。

では、キャッシュレス決済はどうすればよいのでしょうか。最近では、15歳以上など、比較的若年層から申し込めるVisaデビットカードや、事前にチャージして使うプリペイドカードが選択肢として挙げられます。これらのカードがあれば、カード決済が主流のお店でも支払いが可能になります。保護者の方と相談し、家族カードを発行してもらうという方法もあります。

いずれにしても、自由行動で使う分のお小遣いとして、ある程度の現金を日本円から両替して持っていくことは必須です。その上で、万が一の出費やカードしか使えないお店に備えて、デビットカードやプリペイドカードを補助的に用意しておくと、より安心して修学旅行を楽しめるはずです。

マリーナベイサンズの費用と支払い

マリーナベイサンズの費用と支払い

シンガポールの象徴とも言える統合型リゾート、マリーナベイ・サンズ。宿泊やショッピング、ダイニング、エンターテイメントなど、滞在中の費用や支払い方法も気になるところです。

基本的に、ホテル内の宿泊費やレストラン、ショッピングモール「ザ・ショップス」内のほとんどの店舗では、クレジットカードでの支払いが可能です。チェックイン時にクレジットカードを提示すれば、滞在中の支払いをまとめて部屋付けにし、チェックアウト時に一括で精算することもできます。

ただし、一つだけ明確に現金が必要となる場所があります。それはカジノです。マリーナベイ・サンズのカジノでゲームをプレイするには、シンガポールドルの現金が必要になります。場内に両替所やATMはありますが、あらかじめ現金を用意しておくとスムーズでしょう。

このように、マリーナベイ・サンズではカジノを利用するかどうかで、必要な現金の額が大きく変わってきます。ショッピングや食事だけであれば、クレジットカードがあればほぼ問題なく過ごせますが、カジノで一攫千金を狙いたいという方は、その分の現金を忘れずに準備してくださいね。

シンガポールで必要な現金の準備方法

シンガポールで必要な現金の準備方法
  • シンガポールドルの基礎知識
  • お得な両替所の見つけ方
  • 現地ATMでの便利な引き出し手順
  • 現金の持ち込みルールと上限額

シンガポールドルの基礎知識

シンガポールドルの基礎知識

シンガポールで使われている通貨は「シンガポールドル」です。アルファベットでは「SGD」と表記されることが多く、お店での値段表記は「S$」や単に「$」と書かれています。

紙幣は2、5、10、50、100ドルの種類が主に流通しており、1,000ドルや10,000ドルといった高額紙幣も存在しますが、旅行中に目にすることはほとんどないでしょう。硬貨は1ドル、50セント、20セント、10セント、5セントの5種類です(1セント硬貨はほとんど流通していません)。100セントで1ドルとなります。

為替レートは日々変動しますが、目安として1SGDが約110円前後だと覚えておくと、現地での値段を見たときに日本円でいくらくらいか計算しやすくなります。例えば、S$10の商品であれば約1,100円、S$50であれば約5,500円という具合です。この感覚を掴んでおくと、予算管理がしやすくなりますよ。

お得な両替所の見つけ方

お得な両替所の見つけ方

シンガポールドルを手に入れるための「両替」ですが、どこで行うかによって手元に残る金額が変わってくるので、少しでもお得に両替したいですよね。

まず大前提として、日本国内の空港や銀行での両替は、現地シンガポールに比べてレートが悪い傾向にあります。そのため、両替はシンガポールに到着してから行うのがおすすめです。

シンガポール国内での両替場所は主に以下の4つに分けられますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

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両替場所レートの良さ手軽さ・利便性注意点
市内の両替所◎ 非常に良い◯ 場所による営業時間の確認が必要。パスポート提示を求められることも。
チャンギ国際空港◯ 比較的良い◎ 非常に良い24時間営業で便利だが、市内よりは若干レートが劣る場合がある。
銀行△ あまり良くない△ 営業時間が短い安全性は高いが、レートや手数料面では不利なことが多い。
ホテル× 悪い◎ 非常に良い手軽だが、レートは最も悪いことがほとんど。緊急時向け。

表からも分かるように、最もレートが良いのは市中にある私設の両替所です。特に、オーチャードロードの「ラッキープラザ」や、リトルインディアの「ムスタファセンター」、チャイナタウンの「ピープルズパークセンター」といった場所には多くの両替所が集まっており、競争原理から好レートを提示していることが多いです。時間に余裕があれば、これらの場所を訪れてみるのが良いでしょう。

ただ、両替のためにわざわざ時間をかけて移動するのが面倒という方は、チャンギ国際空港で必要な分を両替するのも賢い選択です。市内中心部よりわずかにレートは劣るものの、日本国内で両替するよりはずっとお得ですよ。

現地ATMでの便利な引き出し手順

現地ATMでの便利な引き出し手順

両替所以外で現地通貨を手に入れる方法として、クレジットカードを使ったATMでの「キャッシング」があります。これは、現地のATMからクレジットカードを利用して、シンガポールドルを直接引き出す方法です。

この方法の最大のメリットは、多くの場合、両替所よりも有利な為替レートが適用されることです。「PLUS」や「Cirrus」といったマークが表示されているATMであれば、日本のクレジットカードでキャッシングが可能です。

ただし、いくつか注意点もあります。まず、ATMの利用手数料や、クレジットカード会社が定めるキャッシング手数料が発生します。また、キャッシングは「借金」にあたるため、引き出した日から返済日までの期間に応じて金利がかかることを理解しておく必要があります。この金利負担を抑えるためには、帰国後にクレジットカード会社のウェブサイトなどから「繰り上げ返済」の手続きを行うのが効果的です。

もう一つの注意点は、セキュリティです。ATMを利用する際は、周囲に不審な人物がいないか確認し、暗証番号を入力する際は手元を隠すなど、基本的な防犯対策を心がけましょう。特に、屋外に設置されたATMよりも、銀行の支店内に設置されたATMを利用する方が、スキミングなどの犯罪に遭うリスクを低減できます。これらの点を理解した上で利用すれば、ATMキャッシングは非常に便利な現金調達手段となります。

現金の持ち込みルールと上限額

現金の持ち込みルールと上限額

シンガポールへ旅行する際、日本円などの外貨を現金で持ち込むこと自体に、一般的な旅行者が気にするような厳しい制限はありません。しかし、知っておくべき大切なルールが一つあります。

それは、シンガポールへの入国時および出国時に、合計で20,000シンガポールドル(またはそれに相当する外貨)を超える現金や無記名式譲渡可能証券(トラベラーズチェックなど)を持ち運ぶ場合は、税関での申告が義務付けられている、という点です。2024年5月からのルールでは、入国審査前にオンラインでの申告が必要となっています。

ほとんどの旅行者にとって、2万シンガポールドル(日本円で約220万円以上)もの大金を現金で持ち込むケースは稀でしょう。このため、通常の旅行であれば、この持ち込み制限について過度に心配する必要はないと言えます。

しかし、何らかの理由で高額の現金を持ち込む必要がある場合は、この申告義務を必ず覚えておいてください。申告を怠ると罰則の対象となる可能性があります。安全で楽しい旅行のためにも、ルールを正しく理解しておくことが大切です。

まとめ:シンガポールで現金は結局必要か

この記事では、シンガポール旅行における現金の必要性について、様々な角度から解説してきました。最後に、今回の重要なポイントをまとめてみましょう。

  • シンガポールはキャッシュレス化が進んでいる
  • しかし現金が全く不要というわけではない
  • クレジットカードと現金を組み合わせるのが最も賢い方法
  • ホーカーや屋台、地域の市場では現金払いが主流
  • 旅行者であれば1日あたり30~50SGDの現金があれば安心感がある
  • クレジットカードはVISAかMastercardブランドを最低1枚は用意する
  • 両替は日本国内よりもシンガポール現地で行う方がレートが良い
  • 特におすすめの両替所は市中の私設両替所
  • 時間に余裕がなければチャンギ国際空港での両替も便利
  • クレジットカードを使ったATMでのキャッシングも選択肢の一つ
  • キャッシングは金利が発生するため繰り上げ返済を検討する
  • セントーサ島の一部施設ではキャッシュレス決済が基本
  • 現金しか持たない場合はバウチャー購入で対応可能
  • 修学旅行生は現金とデビットカードなどを併用すると良い
  • マリーナベイサンズのカジノを利用する場合は現金が必須
  • 2万シンガポールドル相当額以上の現金の持ち込みには申告が必要
  • 交通機関(MRTやバス)はクレジットカードのタッチ決済で乗車できる
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