日本三大がっかり城はここ！名古屋城や大阪城以外の7大がっかりも！理由と巡り方まで解説

「がっかり名所」という言葉を聞いたことはありますか？有名な観光地なのに、訪れてみると「期待と違った…」と感じてしまう場所のことですよね。

実は、この「がっかり」というテーマは、海外のいわゆる世界三大がっかり名所や、日本国内でも日本三大がっかり名所だけでなく、日本三大がっかり温泉や、中にはがっかり土産なんていう面白いリストまであるんです。

旅の計画を立てる中で、もう二度と行かないがっかり観光地という評価を見てしまうと、少し不安になるかもしれません。このがっかりという感覚は、例えば京都三大がっかりのように、特定の地域で語られることもあります。そして、この話はお城の世界にも広がっているんです。

具体的には、大阪城や名古屋城、少し珍しいところでは勝山城や熱海城などが挙げられることがあります。また、名城として知られる岡山城、弘前城、そして天空の城として名高い竹田城でさえ、がっかりという声が聞かれることがあるのです。

さらには、建物が現存しない日本三大がっかり城跡というカテゴリーまで存在し、世界三大がっかりという大きな枠組みの中で、日本のお城がどのように評価されているのか、気になるところではないでしょうか。

この記事では、そんな「日本三大がっかり城」について、なぜそう呼ばれてしまうのか、そしてがっかりせずに楽しむためのヒントを、ネット上の様々な声を元に紐解いていきます。

＼日本三大がっかり城／

城の名前	主ながっかりポイント
大阪城	内部がエレベーター付きの近代的な博物館である点
名古屋城	大阪城と同様、鉄筋コンクリート再建でエレベーターがある点
熱海城	そもそも歴史上実在しなかった観光施設である点

「日本三大がっかり城」の定義とネットの声

• なぜ大阪城はがっかりと言われるのか
• エレベーターが残念な名古屋城
• 龍の彫刻がある福井の勝山城
• 観光施設としての熱海城
• 後楽園からの見た目との差がある岡山城
• 天守が小さいと評される弘前城
• 観光地化が進んだ天空の竹田城

＼日本三大がっかり城と7大がっかり城／

城の名前	主ながっかりポイント
大阪城(三大がっかり)	内部がエレベーター付きの近代的な博物館である点
名古屋城(三大がっかり)	大阪城と同様、鉄筋コンクリート再建でエレベーターがある点
熱海城(三大がっかり)	そもそも歴史上実在しなかった観光施設である点
勝山城博物館	歴史的な城ではなく、龍の彫刻など装飾的な要素がある点
岡山城	日本庭園「後楽園」に隣接するため、期待値とのギャップがある点
弘前城	有名な城のイメージや、周囲の壮大な桜に比べて天守閣が意外と小さいと感じられてしまう点
竹田城	有名な雲海の景色は天候次第で見られない場合が多く、また過度に観光地化されてしまい昔の静かな風情が失われている点

なぜ大阪城はがっかりと言われるのか

大阪のシンボルとして、国内外から多くの観光客が訪れる大阪城。その雄大な天守閣や巨大な石垣は、外から眺める分には誰もが圧倒されるほどの迫力を持っています。では、なぜ「がっかり」という声が聞かれるのでしょうか。

その最大の理由は、天守閣の内部が鉄筋コンクリート造りの近代的な博物館になっている点にあります。多くの人が、お城の天守閣には昔ながらの木の階段や板張りの床といった、歴史の重みを感じさせる内装を期待して訪れます。しかし、現在の大阪城天守閣は昭和6年に市民の寄付によって復元されたもので、内部にはエレベーターが設置され、展示は最新のミュージアム形式になっています。

もちろん、歴史資料の展示は非常に充実しており、豊臣秀吉や大阪の歴史を学ぶ上では大変価値のある施設です。ただ、「古いお城の内部を探検したい」という期待を持って中に入ると、ビルを階段で上っているような感覚に陥り、そのギャップから「がっかりした」と感じてしまう方が少なくないのです。

エレベーターが残念な名古屋城

金の鯱で有名な名古屋城もまた、大阪城と似た理由でがっかり城の候補に挙げられることがあります。名古屋城の天守閣も、第二次世界大戦で焼失した後、鉄筋コンクリートで再建されたものです。

がっかりポイントとして特に多く指摘されるのが、やはり内部に設置されたエレベーターの存在です。歴史的な建造物としての雰囲気を味わいたい訪問者にとって、近代的な設備は少し現実に引き戻される要素になってしまうようです。また、内部が博物館として整備されているため、昔ながらの城の構造を体感することは難しくなっています。

ただし、これをデメリットと捉えるかどうかは人それぞれです。例えば、ご年配の方や足の不自由な方にとっては、エレベーターがあることで最上階からの眺めを気軽に楽しめるという大きなメリットがあります。このように、名古屋城のがっかりポイントは、訪れる人がお城に何を求めるかによって、その評価が大きく変わる点にあると言えます。

（※注記：現在の名古屋城天守閣は、木造復元工事のため内部への入場はできません。最新の情報は公式サイトでご確認ください。）

龍の彫刻がある福井の勝山城

福井県勝山市にある勝山城博物館は、その天守閣の高さが57.8メートルと、日本で最も高いことで知られています。立派な石垣の上にそびえる姿は非常に壮観です。

しかし、一部でがっかりと言われる点として、石垣に施された龍の彫刻が挙げられることがあります。このお城は、もともとこの地にあった歴史的な城を復元したものではなく、平成になってから個人の寄付によって建設された博物館です。そのため、歴史的な城郭建築の様式とは異なる、ユニークで装飾的な要素が見られます。

伝統的な城の姿を期待して訪れた方にとっては、石垣の龍の彫刻などが少し奇抜に感じられ、テーマパークのような印象を受けてしまうことがあるようです。一方で、日本一の高さを誇る天守閣からの眺めは素晴らしく、一つの観光施設として捉えれば十分に楽しむことができる場所と考えられます。

観光施設としての熱海城

静岡県の人気温泉地、熱海に立つ熱海城。相模湾を見下ろす高台からの絶景は素晴らしく、多くの観光客で賑わっています。しかし、このお城は「がっかり城」の代表格として名前が挙がることが非常に多いです。

その理由は明確で、熱海城が歴史上、実在しなかった城だからです。この建物は、1959年に観光施設として建設されたもので、歴史的な背景を持つ城郭ではありません。内部には甲冑などを展示する資料館や、少し変わった展示物があるほか、地下にはゲームセンターなどもあり、まさにお城の形をした総合アミューズメント施設といった趣です。

歴史的なお城を巡るのが好きな方が「熱海にも城があるのか」と期待して訪れると、その内容に驚いてしまうことは想像に難くありません。ただ、最初から「お城の形をした展望台・娯楽施設」と理解して訪れれば、熱海の街と海を一望できる最高のロケーションであり、家族やカップルで楽しめるスポットとして、別の価値を見出すことができます。

天守が小さいと評される弘前城

青森県にある弘前城は、現存12天守の一つであり、東北地方に唯一残る江戸時代建造の天守を持つ貴重なお城です。桜の名所としても全国的に有名で、春には多くの花見客で賑わいます。

では、なぜこれほど価値のあるお城が「がっかり」と言われることがあるのでしょうか。それは、天守の規模が比較的小さいことに起因します。弘前城の天守は3層構造で、姫路城や松本城のような雄大な天守をイメージして訪れると、「意外と小さいな」と感じてしまうようです。

もともとあった5層の天守は落雷で焼失しており、現在の天守は櫓を改修したものであるという歴史的背景を知ると、その印象も変わるかもしれません。がっかりという声は、むしろ弘前公園の桜があまりにも見事であるため、相対的に天守の印象が薄れてしまうという側面もあると考えられます。お城そのものの価値というよりは、期待の持ち方の問題が大きい一例と言えるかもしれません。

後楽園からの見た目との差がある岡山城

日本三名園の一つ、後楽園に隣接する岡山城は、黒い外観から「烏城（うじょう）」の愛称で親しまれています。後楽園の美しい庭園越しに見るその姿は、非常に絵になり、多くの観光客を魅了します。

がっかりポイントとして挙げられるのは、こちらも天守閣が戦災で焼失し、鉄筋コンクリートで再建されたものである点です。後楽園という日本を代表する文化財のすぐ隣にあるため、より一層、本格的な木造の城を期待してしまうのかもしれません。

内部はやはり資料館となっており、エレベーターも完備されています。後楽園の自然で歴史的な雰囲気とのギャップを感じてしまう方がいるようです。また、一部の訪問者からは、再建された天守閣の形が少し変わっているという意見も聞かれます。とはいえ、着付け体験や備前焼の土ひねり体験など、楽しめる工夫もされており、後楽園とセットで訪れる観光地としての魅力は十分にあります。

観光地化が進んだ天空の竹田城

兵庫県朝来市にある竹田城跡は、雲海に浮かぶ姿から「天空の城」として一躍有名になりました。かつては歴史ファンだけが知る静かな場所でしたが、メディアで紹介されて以降、爆発的な人気を博しています。

しかし、その人気が、一部で「がっかり」と言われる要因にもなっています。昔の、静かで趣のある「強者どもが夢の跡」といった風情を知る人からすると、現在の竹田城跡は観光客で溢れ、通路は整備されすぎてしまい、昔の面影が失われたと感じることがあるようです。

また、雲海はいつでも見られるわけではなく、気象条件に恵まれなければ、単に山の上にある石垣の城跡です。あの幻想的な風景を期待して訪れた結果、雲海が見られなかった場合には、落胆も大きくなるでしょう。竹田城跡の評価は、訪れた日の天気や時間帯、そして混雑状況に大きく左右されると言えます。

日本三大がっかり城とその他の残念スポット

• 城跡だけの日本三大がっかり城跡
• もう二度と行かないがっかり観光地の特徴
• 日本三大がっかり城を巡る旅の心構え

城跡だけの日本三大がっかり城跡

お城のがっかりは、建物がある場合に限りません。「日本三大がっかり城跡」という、建物が失われた城跡に関するカテゴリーも存在します。これには明確な定義はありませんが、有名な場所がいくつか候補として挙げられます。

期待が大きい分がっかりも大きい「羅城門跡」

例えば、京都にある羅城門跡。芥川龍之介の小説『羅生門』の舞台としてあまりにも有名ですが、現地には公園の中にひっそりと石碑が立つのみです。壮大な門をイメージしていくと、そのギャップに驚くことになります。

建物がない時代の「首里城」

また、沖縄の首里城も、かつてはがっかり名所と言われた歴史があります。これは、1958年に守礼門が再建されてから、1992年に正殿が復元されるまでの長い間、立派な門の奥に城がなかったためです。現在は再建が進められていますが、歴史的背景を知ると興味深いですね。

このように、知名度が高い城跡ほど、訪れる人の頭の中にあるイメージが壮大であるため、現地の様子との差にがっかりしてしまう傾向があるようです。

もう二度と行かないがっかり観光地の特徴

「日本三大がっかり城」に限らず、「もう二度と行かない」と感じてしまう観光地には、いくつかの共通した特徴が見られます。これを知っておくことは、自分が旅行計画を立てる際の参考にもなります。

一つ目は、写真やメディアでの紹介と、実際の姿とのギャップが大きすぎることです。広角レンズで撮影された迫力ある写真や、最高のコンディションの時だけを切り取った映像は、私たちの期待を過度に高めてしまいます。

二つ目は、観光地化されすぎて、本来の風情が失われていることです。過度な商業化やお土産物屋の乱立、多すぎる観光客は、静かな雰囲気を求める人にとってはがっかりの原因になります。

三つ目は、情報不足やアクセスの悪さです。せっかく現地についても、何を見ればいいのか分からなかったり、公共交通機関でのアクセスが極端に不便だったりすると、満足度は大きく下がってしまいます。これらの特徴は、お城巡りにおいても当てはまることが多いので、注意が必要です。

日本三大がっかり名所との関連性とは

「日本三大がっかり城」という言葉を理解する上で、まずはより広く知られている「日本三大がっかり名所」との関係を知っておくと分かりやすいです。一般的に、日本三大がっかり名所といえば、北海道の「札幌市時計台」、高知県の「はりまや橋」、そして長崎県の「オランダ坂」を指すことが多いです。これらは、知名度が非常に高い一方で、実際の規模や周辺環境が想像と異なり、「行ってみたら意外と普通だった」という感想を持たれやすいことから、このような少し不名誉な称号で呼ばれるようになりました。

一方、「日本三大がっかり城」には、この三大名所のような明確に定まった三つの城があるわけではありません。これは、お城好きの方々や旅行者の間で、個々の体験に基づいて語られることが多いため、インターネット上の口コミや個人のブログなどで様々な城が候補として挙げられているのが現状です。

したがって、「日本三大がっかり城」は、三大名所のように固定化されたリストではなく、「訪れた人の期待と現実のギャップが大きかったお城」として語られる、流動的で多様な候補が存在するカテゴリーと考えるのが適切です。

日本三大がっかり城を巡る旅の心構え

この記事では、「日本三大がっかり城」と呼ばれるお城や関連スポットについて見てきました。がっかりという少し残念な言葉が使われていますが、これらの場所にはそれぞれに歴史があり、見方を変えればたくさんの魅力が隠されています。最後に、がっかりせずに旅を楽しむための心構えをまとめてみました。

• 「がっかり城」は固定されたリストではないことを知る
• がっかりと言われる理由を事前に調べておく
• なぜ再建城になったのか歴史的背景を学ぶ
• 完璧な昔の姿を期待しすぎない
• 外観の美しさや石垣の迫力に注目する
• 天守閣からの眺めを楽しむことに切り替える
• 城内の博物館としての展示内容をじっくり鑑賞する
• エレベーターはバリアフリーの観点から評価する
• 周辺の観光地とセットで楽しむ計画を立てる
• 桜や紅葉など、お城以外の季節の魅力も調べる
• B級スポットを巡るような感覚で訪れてみる
• 混雑する時間帯を避けて訪問する
• 写真と実物が違うのは当たり前と考える
• 自分なりの魅力を見つけることを楽しむ
• がっかりしたという感想も含めて旅の思い出にする