シンガポールの罰金とサンダル規定！？旅行前に必読！

シンガポールへの旅行、とても楽しみですよね。

きらびやかな街並みや美味しいグルメを想像すると、ワクワクが止まらないかもしれません。

でも、その一方で「シンガポールは罰金が厳しい国」という話も耳にするから、服装はどうしよう…と悩んでいませんか？

ラフなTシャツで観光を楽しみたいけれど、本当に大丈夫かしら、と心配になる気持ち、よくわかります。

それに、せっかくなら素敵なレストランにも行ってみたいけど、ドレスコードはスニーカーだと断られてしまうのかな、なんて考えちゃいますよね。

常夏の国だから、水分補給のためのペットボトルの持ち歩きは欠かせませんし、ホーカーズでのローカルな食べ歩きも旅の醍醐味です。

しかし、どこまでが許される範囲なのでしょうか。

実はシンガポールでは思わぬ行動が罰金の対象になることもあります。

信じられないかもしれませんが、中にはおならに関するルールまである、なんていう噂も。

この記事では、そんな気になる罰金一覧から、サンダルやTシャツといった普段着での観光マナー、おしゃれをして出かけたい場所での服装のポイント、そして旅の記念になる素敵なお土産の情報まで、あなたの疑問をまるっと解決します。

シンガポールの罰金とサンダルで過ごす基本ルール

• 知っておきたいシンガポールの罰金一覧
• 旅行中の基本的な服装と注意点
• Tシャツ一枚での外出は問題ないか
• ペットボトルの持ち歩きと飲食ルール
• 意外と厳しい？おならも罰金対象か

知っておきたいシンガポールの罰金一覧

シンガポールが「Fine City」と呼ばれるのには、実は2つの意味が込められています。「素晴らしい街」という意味のほかに、「罰金の街」としても知られているからなのです。これは、様々な文化を持つ人々が快適に暮らせるよう、社会の秩序を保つために細かいルールが定められているためと考えられます。

旅行者が特に注意したい、代表的な罰金をいくつかご紹介しますね。

違反行為	主な罰金額	補足
ゴミのポイ捨て	初犯で最高S$2,000	タバコの吸い殻やティッシュも対象。再犯は罰金が増額され、清掃活動が課されることもあります。
公共交通機関内での飲食	最高S$500	MRT（地下鉄）やバスの中では、水やアメを口にすることも禁止されています。
チューインガムの持ち込み・販売	–	医療用などを除き、原則として国内への持ち込み、販売、所持が禁止されています。
公共の場での深夜の飲酒	初犯で最高S$1,000	夜10時30分から朝7時までは、スーパーなどでのお酒の購入や、公園など公共の場での飲酒ができません。
トイレの流し忘れ	初犯で最高S$1,000	公衆トイレであっても、使用後に流さないと罰金の対象となります。検査官が巡回していることも。
横断歩道以外の場所での横断	初犯でS$50	横断歩道や信号が近く（50m以内）にあるにもかかわらず、道路を横切る行為（ジェイウォーク）は禁止です。
鳩など野生動物への餌やり	S$500〜	公園の鳩にパンくずをあげるような、何気ない行為も罰金の対象になるため注意が必要です。

このように、日本では見過ごされがちな行為も、シンガポールでは厳しい罰則の対象となる場合があります。街の美しさと安全は、こうしたルールによって守られているのですね。

旅行中の基本的な服装と注意点

シンガポールは年間を通じて高温多湿な、いわば常夏の気候です。そのため、旅行中の服装は、日本の真夏をイメージすると分かりやすいでしょう。

基本的には、通気性の良い半袖のTシャツに、短パンや風通しの良いスカートといった、涼しく動きやすい格好が中心となります。足元は、たくさん歩くことを考えると、履き慣れたサンダルやスニーカーが適しています。

ただし、いくつか注意したい点があります。

一つ目は、強烈な冷房対策です。ショッピングモールやホテル、レストラン、公共交通機関の中は、汗をかいた体には寒すぎると感じるほど冷房が効いています。屋外との寒暖差で体調を崩さないためにも、さっと羽織れるカーディガンや薄手のパーカー、ストールなどを常に一枚バッグに入れておくと安心ですよ。

二つ目は、強い日差しへの対策です。日中の日差しは非常に強いため、帽子やサングラス、日焼け止めは必須アイテムと言えます。特に日焼け対策を怠ると、肌が真っ赤になってしまい、旅の楽しさも半減してしまいますからね。

Tシャツ一枚での外出は問題ない？

常夏のシンガポールにおいて、Tシャツ一枚で外出することは、ほとんどの場面で全く問題ありません。むしろ、それが最もポピュラーで合理的な服装と言えるでしょう。

街中の散策や、ローカルフードが楽しめるホーカーズでの食事、一般的なショッピングモールでの買い物など、日常的なシーンであれば、Tシャツに短パン、サンダルといったカジュアルな服装で気兼ねなく楽しむことができます。現地の人々も同じようなラフな格好で過ごしている姿を多く見かけるはずです。

ただし、注意が必要なのは、訪れる場所の「格」です。

例えば、マリーナベイサンズの上層階にあるような高級バーや、格式高いホテルのファインダイニングレストランでは、Tシャツ一枚では入店を断られてしまう可能性があります。

このように、Tシャツはシンガポール観光の基本的な服装として最適ですが、夜に少し特別な場所へ出かける計画がある場合は、襟付きのシャツやワンピースなど、もう一段階フォーマルなアイテムをスーツケースに一枚忍ばせておくと、いざという時に困らずに済みますね。

ペットボトルの持ち歩きと飲食ルール

年間を通して暑いシンガポールでは、熱中症対策として水分補給が欠かせません。そのため、観光中にペットボトルの飲み物を持ち歩くこと自体は、まったく問題ありませんし、むしろ推奨されます。スーパーやコンビニエンスストア（セブン-イレブンなど）も至る所にあり、手軽に飲み物を購入できます。

しかし、注意すべきは「どこで飲むか」という点です。

シンガポールでは、公共交通機関、特にMRT（地下鉄）やバスの車内での飲食が法律で固く禁じられています。これには、ペットボトルの水を飲む行為も含まれます。違反すると、最高でS$500の罰金が科せられる可能性があるため、厳重な注意が必要です。MRTの駅では、改札を通る前までに飲み終えるようにしましょう。

一方で、屋外の公園や道を歩きながら、あるいはフードコートやレストランの座席で飲み物を飲むことは、もちろん自由です。

フルーツの王様「ドリアン」の特別ルール

シンガポールらしいユニークなルールとして、ドリアンの持ち込み制限が挙げられます。その強烈な匂いから、公共交通機関やほとんどのホテルでは、ドリアンの持ち込みが禁止されています。お土産に買って帰ろうと考える場合は、持ち込みが可能かどうか、事前にホテル等へ確認することが大切です。

意外と厳しい？おならも罰金対象か

「シンガポールでは、おならをすると罰金になる」という、少し面白い、あるいは信じがたい噂を聞いたことがあるかもしれません。一体これは本当なのでしょうか。

先に答えを言うと、これは正確な情報ではありません。この噂の元になったのは、オーストリアのウィーンで、警官に対して意図的に挑発するような形で大きなおならをした男性が罰金を科せられた、というニュースが誤って伝わったものと考えられます。

シンガポールの法律に「おならを禁止する」という直接的な条文は存在しません。生理現象でうっかり出てしまった音で罰金を科せられることは、まずないと考えて良いでしょう。

ただし、この話からシンガポールの法律の精神を読み解くことはできます。シンガポールの法律は、公共の場での秩序や、他者への配慮を非常に重んじます。仮に、おならを他者への嫌がらせや侮辱の意図を持って、故意に、かつ挑発的に行ったと判断された場合、それは「公序良俗に反する迷惑行為」として、別の法律の適用対象になる可能性はゼロではないかもしれません。

したがって、旅行者が普通に過ごしている分には、おならの心配をする必要は全くありません。安心して旅を楽しんでくださいね。

サンダルはNG？シンガポールの罰金と観光マナー

• 主要な観光スポットでのルール
• ホーカーズなどでの食べ歩きは可能か
• ドレスコードでスニーカーは使える？
• ばらまきにも最適な人気のお土産
• 賢く旅するシンガポール！罰金とサンダルの知識

主要な観光スポットでのルール

シンガポールには魅力的な観光スポットがたくさんありますが、場所によって求められる服装やマナーが異なります。気持ちよく観光を楽しむために、事前にポイントを押さえておきましょう。

宗教施設（モスク、寺院など）

イスラム教のモスクやヒンドゥー教の寺院を訪れる際は、敬意を払い、肌の露出を抑えた服装が求められます。具体的には、肩や膝が隠れる服装を心がけましょう。男性であれば長ズボン、女性であればロングスカートや長ズボンに、腕が隠れるような上着を合わせるのが望ましいです。入口で肌を覆うためのローブなどを貸し出している場合もありますが、自分でストールやカーディガンを持参するとスムーズです。

エンターテイメント施設（USS、動物園など）

ユニバーサル・スタジオ・シンガポール（USS）やシンガポール動物園、セントーサ島などのアミューズメント施設では、動きやすさを最優先したカジュアルな服装で全く問題ありません。Tシャツ、短パン、サンダルやスニーカーといった格好が最適です。

ただし、USSのジェットコースターのような激しいアトラクションでは、足が固定されないビーチサンダルなどは脱げてしまう危険性も。実際に、乗車前にサンダルを脱いで専用の場所に置くよう指示されることもあります。

ホーカーズなどでの食べ歩きは可能か

シンガポール旅行の大きな楽しみの一つが、ホーカーズと呼ばれる屋台村でのローカルフード巡りです。安くて美味しい料理が目白押しで、ついつい色々なものを試したくなりますよね。

ここで気になるのが「食べ歩き」のマナーですが、日本でイメージされるような、片手で食べ物を持って歩きながら次の店へ…というスタイルは、シンガポールではあまり一般的ではありません。これは、街の美観を非常に大切にする国民性や、ゴミのポイ捨てに対する厳しい罰金制度が背景にあると考えられます。

ホーカーズでは、まず席を確保してから、各店舗で料理を注文し、その席で座ってゆっくりと食事を楽しむのが基本スタイルです。

シンガポール独自の文化「チョープ」

ホーカーズが混雑しているお昼時などには、「チョープ」と呼ばれるシンガポール独自の席取り文化が見られます。これは、ティッシュペーパーのパックなどをテーブルに置いて、席を確保していることを示す習慣です。もしティッシュが置かれているテーブルを見つけたら、そこは誰かが使用中のサインですので、別の空いている席を探しましょう。

また、ホーカーズのテーブルは必ずしも常に清潔とは限らないため、ウェットティッシュを持参すると、テーブルを拭いたり、手を拭いたりするのに非常に役立ちますよ。

ドレスコードでスニーカーは使える？

「せっかくの旅行だから、夜は少しお洒落なレストランやバーに行ってみたい」と考えたとき、頭を悩ませるのがドレスコードですよね。特に足元は、一日中歩き回ったスニーカーのままで良いのか気になるところです。

結論から言うと、お店の格にもよりますが、「スマートカジュアル」を指定しているお店であれば、きれいめなスニーカーでも問題ない場合が多いです。

スマートカジュアルとは、厳格なフォーマルと普段着のカジュアルの中間にあたる服装を指します。男性なら襟付きのシャツ（ポロシャツでも可）にチノパンなどの長ズボン、女性ならブラウスにスカートやきれいめのパンツスタイル、あるいはワンピースといった服装が一般的です。

この服装に合わせる靴として、革靴やパンプスが最も無難ではありますが、過度にスポーティーでなく、きれいに手入れされたデザインのスニーカーであれば、受け入れられる傾向にあります。

サンダルに関する注意点

一方で、サンダルについては注意が必要です。かかとが固定されていないビーチサンダルやラフすぎるデザインのものは、ほとんどの高級店で入店を断られてしまいます。もしサンダルを合わせたいのであれば、女性のエレガントなデザインのヒールサンダルや、男性のレザー製のグルカサンダルのような、ドレッシーなものであれば問題ないでしょう。

一番大切なのは、お店の雰囲気や格に対する配慮と、清潔感のある身だしなみです。心配な場合は、事前に訪れる予定のお店のウェブサイトでドレスコードを確認するか、予約の際に問い合わせてみると安心ですね。

ばらまきにも最適な人気のお土産

シンガポール旅行の最後には、思い出を分かち合える素敵なお土産選びが待っています。多文化が融合するシンガポールには、ユニークで喜ばれるアイテムがたくさんありますよ。

定番の美味しいお菓子

職場や友人へのばらまき土産には、個包装されたお菓子が便利です。

• パイナップルタルト: バター香る生地と甘酸っぱいパイナップルジャムの組み合わせが絶妙な、シンガポールを代表するお菓子です。
• マーライオンクッキー: シンガポールの象徴をかたどったクッキーは、見た目も可愛らしく、話の種にもなります。チョコレートやバターなど味のバリエーションも豊富です。
• カヤジャム: ココナッツミルクと卵、パンダンリーフから作られる甘いジャム。トーストに塗るだけで、シンガポールの朝食の味を再現できます。有名ホテルのオリジナル商品も人気です。

シンガポールならではの食品と雑貨

甘いものが苦手な方や、より実用的なものを探しているなら、以下のようなアイテムはいかがでしょうか。

• インスタントラクサ: スパイシーなココナッツミルクスープが特徴の麺料理「ラクサ」を、手軽に家庭で楽しめます。有名ブランド「Prima Taste」のものは、本格的な味わいで特に好評です。
• タイガーバーム: 100年以上の歴史を持つ万能軟膏。肩こりや筋肉痛、虫刺されにと、一つあると何かと重宝します。小さいサイズはばらまきにもぴったり。
• プラナカン雑貨: 中国とマレーの文化が融合した、色鮮やかで美しいデザインが特徴。蓮華や小皿、タイルなど、食卓やインテリアを華やかにしてくれます。

これらの多くは、市内のスーパーマーケットや、24時間営業で有名な「ムスタファ・センター」などで手頃な価格で購入できます。

賢く旅するシンガポール！罰金とサンダルの知識

• ゴミのポイ捨ては高額罰金の対象
• MRTやバスの中での飲食は一切禁止
• チューインガムの持ち込みはできない
• 夜10時半以降は公共の場でお酒を飲めない
• トイレの流し忘れにも注意が必要
• ジェイウォークと呼ばれる無理な道路横断はしない
• 日中の服装はTシャツとサンダルで基本的に問題ない
• ただし冷房対策の羽織ものは持っていく
• 強い日差しを防ぐ帽子やサングラスも忘れずに
• モスクなどの宗教施設では肌の露出を控える
• 高級レストランではスマートカジュアルが求められる
• 短パンやビーチサンダルは入店を断られることがある
• きれいめなスニーカーならドレスコードをクリアできる場合も多い
• 食べ歩きよりホーカーズの席で食べるのが一般的
• 罰金ルールは多岐にわたるため事前に確認しておくと安心